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ガザ:戦闘開始から半年、命の危機にさらされる子どもたち-ユニセフの支援報告と今後の優先課題【プレスリリース】

PR TIMES / 2024年4月10日 18時45分



[画像1: https://prtimes.jp/i/5176/2328/resize/d5176-2328-0d92a7485273a92bd724-0.jpg ]

【2024年4月7日 ジュネーブ発】

ガザ地区で戦闘が始まった2023年10月7日以降、ガザ地区および東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区一帯で、子どもたちが未曾有の暴力にさらされ、計り知れない苦しみを経験しています。ガザ地区の状況は悲惨で、悪化の一途をたどっています。爆撃が続くこの半年間で、ガザ地区では3万1,923人が命を落とし(そのうち最大70%が女性と子ども)、1万1,874人の子どもを含む7万4,096人以上が負傷したと報告されています。

[画像2: https://prtimes.jp/i/5176/2328/resize/d5176-2328-6b7247bf66e26624b29f-0.jpg ]

子どもはガザの人口のおよそ半分を占めており、約85万人の子どもが避難を強いられています。彼らは、南へ南へと追いやられ、狭い土地に多くの人が押し込められて過密状態にある場所で、食料も保護も、生きていくために最低限必要な物もなく暮らしています。脱水症状、栄養不良、疾病によって子どもたちの命は脅かされており、支援物資の搬入が制限されていることから子どもたちを取り巻く状況は悪化の一途をたどっています。

ガザ北部の子どもの6人に1人が重度急性栄養不良に苦しんでおり、比較的支援が届きやすい南部のラファでさえ、急性栄養不良の子どもの割合は、1月から2月にかけて5%から10%へと倍増しています。ガザ地区の人口の半数にあたる100万人以上が壊滅的な食料不安に直面し、飢饉が迫っていることがさまざまなデータから示されています。

こうした非常に深刻な状況の中、ユニセフ(国連児童基金)の支援はこれまで以上に必要とされています。この紛争が始まって以降、ユニセフが行った重要な対応には、以下のようなものがあります。
3万6,866人の子どもと5,962人の乳児、および2万1,000人の妊婦に、栄養価の高い食品を提供

ガザ地区とヨルダン川西岸地区の60万9,785人に命を守るための医療用品を配布。5歳未満の子ども33万7,057人に対する予防接種の支援を強化し、定期接種の普及を目指す予防接種拡大計画を通じて100万回分以上のワクチンを届ける支援を継続

井戸や淡水化プラントを稼働させるために24万5,035リットル以上の燃料を提供したことで、ガザの160万人以上に安全な水を供給

15万1,082人の子どもと養育者に、心理社会的支援を含む救急サービスと子どもの保護サービスを提供



最も重要なことは、子どもと民間人の殺傷に終止符を打つために必要な、即時かつ永続的な停戦であり、ユニセフはこの紛争を終結させる影響力を持つ国々やパートナーと共に、断固として訴え続けていきます。

そしてユニセフは、パレスチナの子どもとその家族のために、水と衛生、保健、栄養、子どもの保護、教育、また必需品購入のための現金給付を含む、広範な人道支援を提供し続けます。現時点でのユニセフの主な優先課題は以下のとおりです。
急性あるいは重度の栄養不足から生じる子どもの消耗症の予防、早期診断、治療のための、総合的な栄養対策の実施

ガザ地区全域への水の供給拡大と、避難世帯への衛生支援の強化

メンタルヘルスサポートや心理社会的支援、おとなの同伴者がいない、もしくはおとなと離ればなれになった子どもの特定および家族との再会支援など、子どもの保護支援の強化

学習機会の拡大による教育格差への対応

妊産婦や授乳中の女性および障がいのある子どもへの追加支援を伴う、脆弱な立場にある世帯への多目的現金給付

コミュニティ内での前向きかつ持続可能な変化を促進するための社会・行動変容戦略



2024年、ユニセフはガザでの戦闘によって深刻な影響を受け続けている150万人の子どもを含む210万人の緊急および長期的なニーズに対応するための、パレスチナにおける人道支援に必要な資金として、2億6,330万米ドルを求めています。世界中からこれまでに1億227万7,067米ドルの寛大なご寄付が寄せられていることに、深く感謝申し上げます。しかし、パレスチナ全土で子どもたちの支援ニーズが増え続けており、それらに応えるため、ユニセフはさらなる資金を必要としています。

[動画: https://www.youtube.com/watch?v=oDwZz9fHSw0 ]


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ユニセフ「ガザ人道危機 緊急募金」 ご協力のお願い
ガザ地区をはじめパレスチナで戦闘の影響を受ける子どもたちを支援するため、(公財)日本ユニセフ協会は、ユニセフ「ガザ人道危機 緊急募金」を受け付けています。詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.unicef.or.jp/kinkyu/gaza/  

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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、33の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(www.unicef.or.jp)

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