美容室の市場規模は、1兆3543億円で前年ほぼ横ばい。1回あたりの利用金額は、女性7,482円、男性4,708円で男女ともに、ここ5年で最高額に
PR TIMES / 2024年6月26日 13時40分
美容センサス2024年上期≪美容室・理容室編≫
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株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村 吉弘)の美容に関する調査研究機関『ホットペッパービューティーアカデミー』(https://hba.beauty.hotpepper.jp/)は、全国の人口20万人以上の都市居住者のうち、15~69歳の男女1万3,200人を対象に、過去1年間における美容室・理容室の利用に関する実態調査を実施しましたので、その結果をご報告いたします。
■【美容室】市場規模推計※(消費者ベース)、1回あたり利用金額(美容室利用者/実数回答)
美容センサスから推計した美容室の市場規模は、1兆3543億円で前年比-0.1%とほぼ横ばい。
1回あたり利用金額の平均は、男女ともここ5年で最高額に。
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※サロン利用率、1回あたり利用金額、年間利用回数と人口推計(総務省統計局)からの推計(P5参照)
1回あたり利用金額が増えた理由の1位は男女とも「メニュー(カット価格など)料金の値上げのため」。他にも「カラーにかける金額が増えたため」「トリートメント、ヘッドスパにかける金額が増えたため」なども挙がっている。(P2-3)
また、男性は「カラー」「パーマ」「トリートメント」などの利用率が、前年から増加しており、利用金額の上昇につながっていると考えられる。(P4)
研究員からのコメント
女性の利用金額が上昇する理由は? 男性は利用メニューの多様化が進む
美容室では、物価高の前から1回あたりの利用金額は上昇傾向にあり、女性については若年層を中心に、ハイトーンカラーや髪質改善など、高単価メニューが引き続き流行しています。男性は「カット」以外のメニュー利用が増えています。特に「パーマ」は、4年連続でスコアが増加。「カラー」「パーマ」「トリートメント」など男性の美容の選択肢が広がっていることがうかがえます。
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『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子
■【美容室】1回あたり利用金額
女性は10,001円以上の高価格帯のシェアがここ4年で年々増加。
男性は6,001円以上のシェアがここ4年で増加傾向。
Q. 美容室を利用の際、1回あたりどのくらいの費用をかけていますか。(美容室利用者/実数回答)
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■【美容室】1回あたり利用金額が増えた理由
男女とも「メニュー(カット価格など)料金の値上げのため」が8割前後で最も高い。「カラーにかける金額が増えたため」「トリートメント、ヘッドスパにかける金額が増えたため」などの理由の他に、男性では「パーマにかける金額が増えたため」も1割以上見られる。
Q. 過去1年間、美容室での1回あたりの費用が増えた方は、その理由を教えてください。
(利用金額増加者/複数回答)※「1回あたりの費用は増えていない」と回答した人を除いて集計
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■【美容室】1回あたり利用金額が増えた理由【女性の1回あたり利用金額別】
女性の1回あたり利用金額別では、低単価客ほど料金の値上げの影響が大きく、高単価客ほど「カラーにかける金額が増えたため」や「トリートメント、ヘッドスパにかける金額が増えたため」が高い。
Q. 過去1年間、美容室での1回あたりの費用が増えた方は、その理由を教えてください。
(女性全体のトップ3)
(利用金額増加者/複数回答)※「1回あたりの費用は増えていない」と回答した人を除いて集計
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研究員からのコメント
1回あたりの利用金額の増加は、男女とも「値上げ」による影響が大きいものの、「カラー」「トリートメント、ヘッドスパ」「パーマ(男性のみ)」などカット以外のメニューにかける金額の増加による影響も。また、女性は高単価客ほど「値上げ」理由に挙げた人の割合は低く、中・低単価客に比べて、「カラー」や「トリートメント、ヘッドスパ」の割合が高い傾向にあります。
『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子
■【美容室】1年以内のメニュー利用率
女性は「縮毛矯正・ストレート」のスコアが3年連続で増加。男性は「カラー」「パーマ」「トリートメント」が前年から2ポイント以上増加。特に「パーマ」は4年連続でスコアが増加。
Q. 過去1年間、あなたは美容室で、以下のメニューをどの程度利用しましたか。
(1回以上の利用者の割合)(美容室利用者/実数回答)
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※ 「カット」は「カット」「前髪カット」の合算
※ 「カラー」は「カラー(フルカラー)」「カラー(リタッチ)」の合算
<時系列推移>メニュー抜粋
[画像9: https://prtimes.jp/i/11414/2588/resize/d11414-2588-40cd7175c915fab0f48f-9.png ]
研究員からのコメント
女性のメニュー利用率は前年から横ばいのものが多い中で、「縮毛矯正・ストレート」が3年連続で増加しています。SNS等でロングヘアがサラサラっとなびく「バックショット」の写真や動画が流行しており、ストレートヘアへの憧れが背景にあるのかもしれません。また40代以上のオトナ女性は、加齢による髪のうねりや癖を直したいというニーズもあるでしょう。
男性は、「パーマ」の利用率が2024年も増加しています。パーマはおしゃれ目的のみならず、「髪のボリューム」や「髪がうまくまとまらない」といった悩みの解消にもつながります。サロンでは、若年層にはデザイン性の高いパーマスタイル、社会人には身だしなみを整えるために利用できるナチュラルなパーマスタイルなどが提案されていると考えられます。
『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子
■【美容室・理容室】市場規模推計※(消費者ベース)
美容センサスから推計した美容室の市場規模は、1兆3543億円(前年比0.1%減)で2022年からほぼ横ばいとなっている。理容室の市場規模は、2762億円(前年比0.2%増)で2022年から大きな変化は見られない。
[画像10: https://prtimes.jp/i/11414/2588/resize/d11414-2588-84497101c89ff3b5c13d-10.png ]
※サロン利用率、1回あたり利用金額、年間利用回数と人口推計(総務省統計局)からの推計
【市場規模推計 算出の方法】
男女各年代の市場規模推計の合算値(15~69歳・男女合計)
市場規模推計(円)
=人口(人)※1×1年以内のサロン利用率(%)※2×1回あたり利用金額平均(円)※3×年間利用回数平均(回)※4
※1人口データは人口推計(総務省統計局)を使用。年齢(5歳階級)、男女別人口―総人口(各年10月1日時点)。
調査年の前年10月1日時点の人口を使用。
※2※3※4ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年上期≪美容室編≫資料編」、「美容センサス2024年上期≪理容室編≫資料編」より使用。
■調査概要
調査名 :「美容センサス2024年上期≪美容室・理容室編≫」
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年2月1日(木)~2月12日(月)
調査対象:全国、人口20万人以上の都市に居住する15~69歳の男女各6,600人
※図表内の%の値は小数第2位を四捨五入しているため、差分や合計値において、単純計算した数値と合致しない場合があります。
※実数回答設問では、想定範囲から外れた値を「外れ値」として除外して集計しているため、記載しているn数と算出に用いた基数が異なる場合があります。
【人口統計比率に合わせた集計(ウェイトバック集計)】について
今回より人口統計比率に合わせた集計(ウェイトバック集計)に変更しています。(2020年~2023年のデータも再集計)
詳細は「美容センサス2024年上期≪美容室・理容室編≫報告書」をご参照ください。
■『ホットペッパービューティーアカデミー』とは
美容に関する調査研究機関。「美容の未来のために、学びと調査・研究を」をビジョンに2014年に開校しました。美容サロンのマネジメントやマーケティングを学ぶ「経営セミナー」、美容センサスなどの「調査研究」、訪問美容・女性活躍・SDGsなどの情報提供・イベント開催などをはじめとした「サステナビリティ活動」を柱に、全て無料で美容業界へ情報発信しています。これらの活動により、美容業界の成長に寄与する場の提供を目指しています。
リリースPDFはこちら
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20240625_beauty_01.pdf
美容センサス2024年上期≪美容室・理容室編≫報告書
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20240625_beauty_07.pdf
▼リクルートについて
https://www.recruit.co.jp/
▼本件に関するお問い合わせ先
https://www.recruit.co.jp/support/form/
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