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日常的なレモン摂取による成人の生活習慣病関連指標に及ぼす影響を確認~広島県大崎上島町における長期介入研究結果に関する報告~

PR TIMES / 2024年7月25日 13時30分



[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12361/2641/12361-2641-d6c17428e0437b85d6a2e2f3eedab7ed-1502x496.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 広島県大崎上島町、広島県公立大学法人県立広島大学(学長:森永 力、広島市南区、以下県立広島大学)、ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社(代表取締役社長:時松 浩、本社:愛知県名古屋市、以下ポッカサッポロ)は、広島県大崎上島町民を対象に5年間(2018年~2023年)に亘り、日常的なレモン摂取による成人の生活習慣病関連指標に及ぼす影響を検証した「広島県大崎上島町における長期介入研究」(※1)について、研究結果(※2)を報告します。
※1 https://www.pokkasapporo-fb.jp/company/news/release/180420_01.html
Ikeda H, Iida T, Hiramitsu M, et al. Effects of Lemon Beverage Containing Citric Acid with Calcium Supplementation on Bone Metabolism and Mineral Density in Postmenopausal Women: Double-Blind 11-Month Intervention Study. J Nutr Metab. 2021:2021:8824753. doi: 10.1155/2021/8824753.
※2「第78回日本栄養・食糧学会大会(2024年5月24日~26日)」で発表

■ 研究背景
 2013年2月に広島県とポッカサッポロがパートナーシップ協定を締結し、この連携の一環として、これまで県立広島大学や広島県立総合技術研究所と共にレモンに関する様々な研究を進めてきました。2016年4月には、広島県大崎上島町とポッカサッポロが、レモン栽培の振興などに関する包括協定を結ぶ等、レモン産地との取り組みを深めてきました。
レモンは爽やかな酸味と香りを有する柑橘果実であり、レモン果汁を継続的に摂取することによる血圧低下や疲労感軽減効果、レモン果汁とカルシウムを継続摂取することによる骨密度改善効果(※3)など様々な機能が報告されています。2018年に開始した本研究においては自治体、大学、企業の連携により、広島県大崎上島町の住民を対象としてレモンを5年間に亘り、日常的に食生活に取り入れることによる生活習慣病関連指標等に及ぼす影響を確認しました。
※3 https://www.pokkasapporo-fb.jp/company/news/release/160421_01.html

■ 研究方法
(1)実施期間・場所 2018年5月~2023年5月(5年間)・大崎上島町
(2)対象者 大崎上島町の成人男女541名
(3)実施内容
  ・レモン介入群  :日常的な食生活に加えて、1日に1個分のレモン果汁(約30ml)を摂取
  ・レモン非介入群 :日常的な食生活を継続
   両群の対象者に対し、年に1度の健康指標に関する検査を実施する
(4)検査内容
  ・身体検査、血液検査、尿検査、骨密度検査
  ・レモンの摂取状況、食事内容等アンケート

■ 研究結果
1.レモン摂取量と健康指数の関係(オッズ比(※4)による解析)
 今回の解析では、調査の初回時に健康指標が正常値に該当される方を対象に経年的に追跡調査し、レモンの非介入に対してレモンの介入に効果があるかどうかをオッズ比(※4)を用いて評価しています。ある因子でオッズ比が低いと、日常的にレモンを摂取することでその因子の予防効果が認められたことになります。
※4オッズ比:「ある事象の起こりやすさ」を2つの群で比較したもので、オッズ比が低いとその因子が病気を予防することを示す。

(1)血圧(図1)
 レモン非介入群を1とした際にレモン介入群は、非介入群と比較して収縮期血圧(※5)、拡張期血圧(※6)ともに高くなることを抑制する効果が認められました。血圧とは、心臓からの血液が血管に流れる際に血管壁にかかる圧力のことで、レモン果汁に含まれているクエン酸の血管弛緩作用により血圧を低下させる(※7)との報告もある事から、本研究においても健康増進に寄与する事が確認されました。
※5 心臓が収縮して血液を全身に送り出したときに血管壁にかかる圧力
※6 血液を送り出したあと、血液を再び送ろうとして心臓が拡張したときに血管壁にかかる圧力
※7 Nutrients 2023, 15, 3849


(2)その他の指標(図2・図3)
 中性脂肪値(図2)と肝機能指標(AST、ALT、γ―GTP)(図3)について、レモン非介入群を1とした際にレモン介入群では非介入群と比べて有意ではありませんが、オッズ比が1.0以下の低値を示しました。
よってこれらの指標の悪化抑制に繋がる可能性が確認されました。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12361/2641/12361-2641-f4c19cd31285f9b436e6c9f3361d6f20-761x460.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(図1)血圧 


[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12361/2641/12361-2641-c3fc5ab0626b780f29759f0c68a49b88-760x463.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(図2)総コレステロール・中性脂肪

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12361/2641/12361-2641-6a46a27bb3bb881ef29d3d873d98a5ba-1313x596.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(図3)肝機能指標  

2.レモンの摂取状況、食事内容等アンケート
(1)対象者におけるレモンの摂取状況(図4)
 レモン介入群は、ほぼ1日1個分(果汁として約30ml)のレモンを摂取しており、レモン非介入群においても、およそ3日に1個分のレモンを摂取していました。

(2)食品生活調査_栄養成分の摂取状況(図5・図6)
 参加者の特徴として、成人の全国平均摂取量と比較しカルシウム、ビタミンCの摂取量が多い傾向となっており、一方で食物繊維の摂取量が少なく、食塩の摂取量が多い傾向でした。5年後(2023年)には、食塩摂取量が減少する傾向が見られ、図6のアンケート回答が示すとおり参加者のうち41%が普段の生活で塩分摂取量を意識するようになり、実際に参加者のうち63%が塩分を控えたと回答し健康に配慮した行動に繋がったことを確認しました。

[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12361/2641/12361-2641-9ee47907edf4d8dfe41f47e644dd33b1-513x306.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(図4)レモンの摂取状況

[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12361/2641/12361-2641-ca7b1c49c166a9ce8b661a9b68cb9e6b-758x298.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(図5)食事内容等アンケート

[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12361/2641/12361-2641-adc7f983c0cb55c94e13d0a9c9b84306-768x302.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(図6)食事内容等アンケート

■まとめ
 これまでの食品等の介入研究では、半年や1年以内の研究が多い中、本研究では大崎上島町の541名の方々のご協力により、5年間に亘りレモン摂取による健康状態への効果を確認する長期観察介入研究を実現する事ができました。研究結果としては、日常的にレモン果汁を摂取していただくことにより、血圧上昇の抑制が確認され、健康な状態の維持に繋がる可能性があることが示唆されました。

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