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学校と連携した海洋教育プログラム「海と上南方小プロジェクト~海の学校2024~」を開催しました!

PR TIMES / 2024年8月5日 15時45分

2024年7月25日(木)26日(金)【場所】1日目/延岡市島浦町 2日目/延岡市須美江町

一般社団法人 海と日本プロジェクトinみやざきは、2024年7月25日(木)26日(金)に上南方小中学校の6年生を対象に、学習として「海へ行く機会」を創出し、宮崎県の海洋教育のモデルを作ることを目指した海洋教育プログラム「海と上南方小プロジェクト~海の学校2024~」を開催いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環として実施しています。



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イベント概要


(一社)海と日本プロジェクトinみやざきは延岡市立上南方小中学校と連携し、上南方小中学校の6年生を対象に学習として「海へ行く機会」を創出し、宮崎県の海洋教育のモデルを作ることを目指して、海洋教育プログラムを行うことになりました。海が少々苦手な児童も興味を持って学習に臨むことができるよう、事務局は教育委員会などと連携しながら県内の海洋教育の課題等を抽出し、学校が主体的に活動できるような新たな海洋教育を実施していきます。本プログラムは、4月~7月までに計6回の学習を行い、総決算として11月に成果発表会を行います。
最終的に、児童たちが未来の宮崎の海に対してどのように向き合うかを明確にし、どう行動すべきかを判断できるアクション形成を目標としています。

日時:2024年7月25日(木)26日(金) 8時20分~16時20分
場所:宮崎県延岡市上南方小学校
参加者:上南方小学校6年生 19名
講師:宮崎大学教育学部 西田 伸教授 / 宮崎大学農学部 海洋生物環境学科 村瀬 敦宣 准教授 / さかな芸人 ハットリ

はじめに
これまで4回の学びを行い、海について理解を深めてきました。1回目の学習では「山・川・海の繋がり」について学び、2回目では「海の恩恵」、3回目では「海の課題と水産資源」について、4回目では「海の環境と生態系」について学びました。
今回の学習では、実際に海に囲まれた島で生活をしている「島野浦学園」での交流学習や、地元の海をもっと知る為に海の課題について学び、海に関する知識を深めました。この学習の目標は、より具体的に自分たちの身近にある海洋問題を「自分ごと」としてとらえ、豊かな宮崎の海を次世代に引き継ぐために私たちができることを考えていきます。
今回のイベントは、これまで実施した4回の事前学習の総決算として宿泊体験学習を予定していましたが、台風3号の影響を受け、島野浦周辺および須美江エリアでは海上のうねりが強いため、アクティビティを中止し、宿泊も見送ることになりました。実施できなかったプログラムについては、9月に改めて実施する予定です。

いざ、島野浦島へ!


まず初めに、上南方小学校の児童19名は北浦町の阿蘇港から船に乗り込み、島野浦島を目指します。
オブザーバーとして見守ってくださる宮崎大学教育学部の西田伸教授、宮崎大学農学部海洋生物環境学科の村瀬敦宣准教授、そしてプロジェクトサポーターのさかな芸人ハットリさんらと船から見える景色を楽しみました。
サポーターから「島野浦島は、延岡の沖合に浮かぶ宮崎県最大の離島で、ここにはおよそ680人が暮らし、島の8割以上が山林に覆われており、海だけではなく山の豊かさも感じる島」と説明を受け、児童らは上陸する前に、自然の恵みが豊富な中で人々が生活しているということを学びました。上南方小学校の児童が通う地域は海岸から約13km内陸に位置した山に囲まれた場所にあるため、初めて船に乗る児童がほとんど。海上からの景色を目に焼き付け、島野浦島に上陸しました。
ここでの学びのテーマは、児童たちの住む環境とどのような違いがあるのか、そして島に暮らす人々がどのような暮らしをしているのか、島野浦学園の児童たちと交流を図りながら海を学んでいきます。
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海と山に囲まれた、自然豊かな「島野浦学園」


本土から約15分ほどで到着したのは島野浦町にある宇治港。ここから5分ほどで目的地の「島野浦学園」に到着します。歩いて向かう児童たちの目に映ったのは、海の景色から山の景色。「海の隣に山がある!」と感動している様子でした。
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今回、島野浦学園へ訪れた目的は「島浦学(しまうらがく)」の学びを受けること。島野浦学園には「島浦学」といった、自分たちの住む島浦島のことを子ども達が調べ、様々なところで発表する学習があります。この日は、島野浦学園の全校生徒(小学生11名)が島野浦について様々なことを教えてくれました。
島野浦にはたくさんのサンゴがあり、日本一大きい“テーブルサンゴ”があることや、島野浦には、まき網業、マグロ延縄、カンパチ・マダイ養殖、水産加工業が主産業として担われているため、島民のほとんどは漁業関係者であることを教えてくれました。大漁の時は島に魚が配られること、新しい船が出来たときは餅まきが行われる島特有の行事があり、上南方小学校の児童らは、自分たちとの暮らしの違いを見つけ、ノートいっぱいに書き留めていました。
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また、島野浦学園の児童たちは、「島浦の自然環境と保全」というテーマでごみ拾いや、島の環境を守るための啓発ポスターを制作し、高速船乗り場に掲示していることを紹介。このように、児童たちは「島浦のよさを味わい、課題をつかむとともに、島で育ち、島とかかわりながら生きていく一員として、地域に貢献したいという思いをもって取り組んでいる」と話しました。
上南方小学校の児童は「島浦学」を学び、「僕たちの周りには海に関わる仕事をしている人がいない」「同じ延岡でも知らない文化があって面白かった」「みんなが島を守るように、自分たちも地域や、海を守る活動を続けたい」と発表。島野浦学園の児童らは「島野浦とは違う良さがあり、山が大きく自然の中で暮らしているのだと知った」と意見交換をし、住む環境による違いや魅力を発見しました。

海と魚のこれからと未利用魚について


続いては、食べた魚は526種類、釣った魚は389種類、日本さかな検定1級を持つ、魚を愛するさかな芸人ハットリさんによる授業です。まずは挨拶代わりに、魚の名前を連呼する替え歌を披露しました。場が盛り上がったところで本日のテーマ、未利用魚についてのお話です。未利用魚とは、市場に出回ることが少ない魚、廃棄される魚のこと。ハットリさんはこれまで食べた深海魚の話や、おいしいけど知名度の低さや文化の違いで活用されない魚があることを子どもたちに伝え、この未利用魚の利用法を考えることが、今後の魚を守ることに繋がるということを話しました。さかな芸人ハットリさんは「魚を食べるでもいい、水族館に見に行くのでもいい、釣りをするでもいいから魚を好きになってくれると、その気持ちがこれから海や魚を守っていくことに繋がるので、魚を好きになってほしいです」と話しました。
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しまうら真鯛の養殖について


続いて、「しまうら真鯛」の養殖についての授業です。島浦で鯛専門の漁業や養殖業を行っている木下水産の木下琢磨さんにお話を伺いました。しまうら真鯛の特徴は、引き締まった身とプリプリした食感と話し、その理由として、潮の流れが速い場所にいけすが設置されているため、魚が引き締まる好漁場環境で育っていることを児童たちに教えました。また、木下水産では卵から孵化させた稚魚に餌を与え、約2年間で1.5kg~2kgに成長させて出荷する養殖を行っています。この日は、朝捌いたばかりの2.3kgのしまうら真鯛の刺身を用意していただき、児童たちは実際に試食しました。「今まで食べた魚で一番おいしい!」「プリプリした食感が美味しい!」といった感想が聞かれ、島浦の海の恵みを味わいました。
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須美江の海で貝殻拾いと生き物観察


次に向かったのは須美江海水浴場です。ここでは、学習の記念として製作するキーホルダーに必要な貝殻拾いを行いました。貝殻を拾いながら自主的にごみ拾いをする児童たちの姿が見られ、これまでの学びが定着し、「自分事」として行動している様子が伺えました。また、浅瀬にいる生き物の観察を、西田教授、村瀬准教授、さかな芸人ハットリさんらと一緒に行いました。さかな芸人ハットリさんが早速イカの卵を発見! ハットリさんは児童たちに、「イカがここで育っていって大きいおいしいイカになっていくのだけれど、海藻がないとそういう魚も増えないので、このような環境はとても大事です」と話しました。
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県北の多様な魚たち~お魚カルタで遊ぼう!


2日目が始まりました。最初の活動は、村瀬先生による魚の授業です。村瀬先生は宮崎県の魚類の多様性に関する研究を行い、宮崎の魚図鑑を制作しています。また、宮崎近海の魚をカルタにした「お魚カルタ」を学生らと制作しています。この日はそのカルタを使って、日向灘に生息する魚を「暖かい海に住む魚」、「冷たい海に住む魚」、「中間の海に住む魚」に分類するゲームを行いました。児童たちはお魚図鑑を使って真剣に調べながらゲームに取り組みました。ゲームが終わるころには、黒潮と親潮の栄養を含んだ海が混ざり合うことで多様な魚が生息することを知り、宮崎の海についての理解を深めました。
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すみえファミリー水族館で地元の海にすむ魚を学ぶ!


たっぷり宮崎の魚について学んだ後は、すみえファミリー水族館へ! ここでは、延岡近海に棲む魚や、河川や湖沼に生息する魚たちが展示されており、全国的にも珍しい「アカメ」を見ることができます。児童たちは村瀬先生班とさかな芸人ハットリさん班に分かれて、展示されている魚の説明を聞きました。児童たちからは「アカメは小さい魚かと思ったら、意外と大きかった!」「目が赤かった」などの意見が飛び交いました。また、お気に入りの魚を見つけると、児童同士でさかな紹介をし合うなど、水族館を楽しみました。“ハナミノカサゴ”を見た児童は「ひらひらドレスを着ているみたいでかわいい」といった感性豊かな感想を聞くことができました。
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学習のまとめ


2日間の学習が終わり、振り返りを行いました。まず、児童たちにどの学習が一番印象に残っているかを尋ねると「船に乗って島浦に行ったとき、海がきれいで感動した。島浦では自分たちの生活や食べ物が違うことを知り、いろいろな気づきがあった」「魚について、より詳しく知れて楽しかった。ニホンカメが少なくなっていることを知った」という発表がありました。また、4月から行ってきた事前学習を振り返りながら、豊かな海やその恵みを守るためにどのようなアクションが必要か、この学習を通してどのようなことを感じたかをノートにまとめました。その後は発表を行い、「まずは魚を好きになることが海を守る第一歩だと知った」「ごみを捨てないということはよく聞くけれど、海を好きになることや魚をたくさん食べることも海を守ることに繋がると知ったので、これからもたくさん魚を食べたい」という意見がありました。これまでの学習を通して、海への理解が深まった児童たち。今回の学習の成果は、11月に行われる発表会で披露されます。

さかな芸人ハットリさんからプレゼント!


最後に、さかな芸人ハットリさんが児童たちに絵のプレゼントをしました。児童たちは自分の好きな魚をリクエストし、ハットリさんは一人一人に心を込めて描いていました。ある児童がベニザケをリクエストした理由を尋ねると、「サーモンを食べて美味しくて魚が好きになった。魚の本を買って鮭のことを調べているうちに、ベニザケを見てかっこいいと思った。大好きな魚です」と嬉しそうに話してくれました。
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児童たちの声


・知らなかったことをたくさん知った。今後も海のことについて学び、自分たちの住む地域の海を守りたい
・豊かな海を守るのは、私たち一人一人が海を大切に思う事が大事だと分かった
・もっと海のことについて知りたい。自分でこれからも調べて海を好きになりたい
・初めより魚に詳しくなった。もっと自分で調べて、知らない魚をたくさん食べたい

<団体概要>
団体名称:一般社団法人海と日本プロジェクトinみやざき
URL:https://miyazaki.uminohi.jp/
活動内容:日本財団「海と日本プロジェクト」の理念のもと、宮崎の豊かな海を未来へ引き継ぐ活動を行っている。
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日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

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