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静岡市の海”しずまえ”について、とことん学ぶ3日間!「キッズサマースクール2024 しずまえの今と未来の調査隊」を開催しました!

PR TIMES / 2024年8月8日 16時15分

2024年7月30日(火)~8月1日(木)2泊3日 【静岡市・由比・三保エリア】

一般社団法人静岡UPは、静岡県の小学5・6年生を対象とした海を学習するプログラム『キッズサマースクール』を開催しました。今年は、「しずまえの今と未来の調査隊」と題して、県内全域から選ばれた20名が、静岡市の由比・三保エリアを舞台に、静岡県が全国に誇るしずまえ、しずまえ鮮魚について深掘り学習しながらしずまえの今と未来について学びました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。



[画像1: https://prtimes.jp/i/77920/2798/resize/d77920-2798-8ada63ecf4b7dce130cd-0.jpg ]


イベント概要


・開催概要:静岡市の由比・三保エリアを舞台にしずまえ、しずまえ鮮魚の学習・調査を行い、しずまえの今と未来について学び考えました
・日程:2024年7月30日(火)~8月1日(木)2泊3日
・開催場所:静岡市由比・三保エリア(養殖センター、由比漁港、加工工場など)
・参加人数:静岡県全域から公募で選ばれた小学5・6年生20名(男子10名・女子10名)
・協力団体:静岡県水産・海洋技術研究所、静岡市経済局農林水産部水産振興課、由比港漁業協同組合、さすぼし蒲鉾株式会社、株式会社gosea’s、有限会社西山、株式会社販売促進研究所、東海大学海洋学部

静岡の海・駿河湾と、静岡市自慢のしずまえ鮮魚!


イベントのスタートとして、地元静岡の海「駿河湾」の特徴(海流・構造・深さ・地形・生物など)を理解・学習しました。駿河湾は日本一の深さを誇り、2500種を超える豊富な魚種に恵まれているなど魅力満載です。駿河湾の展示施設を訪れ、模型をもとに視覚的にも理解しやすい学習環境の下で、東海大学海洋学部の学生たちを講師に迎え、駿河湾についてお話を伺います。子どもたちは、これから学ぶ地元の海について、学生たちの説明に熱心に耳を傾けていました。
次にしずまえ、しずまえ鮮魚について学びました。しずまえとは、静岡市の海沿いの地域のことをいい、静岡市の3港(由比・清水・用宗)で獲れる魚介類を「しずまえ鮮魚」と命名し、静岡市がブランド化を進めています。
しずまえの魚介類には、全国的に有名なしらすや桜えびのほか、真鯛やさば、あじ、カマスなど季節によって様々な魚がいます。このように魚種豊富な漁場であるにもかかわらず、全国的な知名度はいまひとつです。
そこで、静岡市はこの地域で獲れた魚を「しずまえ鮮魚」としてブランド化し、積極的にPRをしています。取り組みとしては、しずまえ新聞の発行、漁業見学ツアー、しずまえ鮮魚取扱認定店への木札、幟の配布、しずまえ商品へのロゴシール貼付などです。しずまえ鮮魚には上記の港で獲れた魚介類のほか、陸上養殖で育てられた三保サーモン、三保松さばなども認定されています。
しずまえ鮮魚の振興を担当している静岡市の担当者から直接これらの取り組みや、しずまえ鮮魚が目指すものについて説明をしていただくことで、しずまえ鮮魚についての理解が深まりました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/77920/2798/resize/d77920-2798-11accc69859b93403502-1.jpg ]


最新の陸上養殖を知る!三保地下海水養殖センターと三保サーモン


続いては、しずまえ鮮魚に認定されてる三保サーモンを養殖している「三保地下海水養殖センター」に伺いました。ここでは、地下30m程の穴を掘り、そこから地下海水を汲み上げて養殖を行っています。地下海水とは井戸水のように地下にしみ込んだ海水のことで、地層でろ過されておりとてもきれいな水になっています。そして、この水には酸素がほぼ含まれておらず寄生虫が生息していません。このことから、魚を育てるのに非常に適しています。水に酸素が含まれていないので、ナノバブルノズルという機械を使って酸素を入れているそうです。また、三保の地下海水は年中水温が19度前後で安定していることなどの説明を子どもたちは熱心に聞き入っていました。この中で、子どもたちからなぜ海での養殖ではなく陸上養殖なのかといった質問がありました。担当者の回答として、海では大きく3つの問題があると説明がありました。1つ、海上で養殖を行うことで海を汚してしまうこと。2つ、寄生虫やマイクロプラスチック等の影響が避けられないこと。3つ、海が荒れると作業が出来ないこと。実際に養殖センター内で育てられている魚たちの泳ぐ様子や、餌やり体験を行い魚ごとの違いを興味深く見ている子や、驚く子など反応は様々でした。
そして、最後に子どもたちの前で実際に魚をしめる作業を見せてもらいました。担当者から締め作業の意味やなぜ行うのかなどの説明を受け興味津々といった様子で子どもたちは見入っていました。命をいただくことの意味など食育の観点からも深い学習になったのではないでしょうか。
[画像3: https://prtimes.jp/i/77920/2798/resize/d77920-2798-ac7aaabaf04fcbca4218-2.jpg ]


伝統の定置網漁の水揚げ・競りを見学!そして由比漁港周辺の海の変化について学ぼう!


2日目は、まだ目も覚めやらぬ早朝6時15分に由比漁港に集合、漁に出ていた船が帰ってくるのを待ち迫力ある水揚げと競りを見学しました。
この日は約3トンほどの水揚げがあり、次々に揚がってくる魚たちを目の前にして子どもたちの眠気はどこかにいったようでした。揚がってきた魚たちはその場で素早く選別され競りにかけられます。子どもたちは選別された魚たちを見ながら、魚の名前や特徴の説明を受けました。知っている魚や大きな魚をみて非常に楽しく学習していました。この日は、タイ、アジ、カマス、シイラ、太刀魚、ソーダガツオ、カタボシイワシなどの水揚げが見られました。
そのまま漁港の2階に移動し今度は由比漁港周辺の環境変化について静岡県水産・海洋技術研究所の方と、現場の漁師の方からお話を伺いました。しずまえの魚種の変化について、子どもたちは非常に興味を持って聞いていました。子どもたちの感覚として、たくさんの魚が獲れる定置網漁や、静岡といえば桜えびがたくさん獲れるイメージが強く、年々漁獲量が減っているという現状には驚きを隠せない様子でした。また、カタボシイワシやグルクンなど南方の魚が由比の定置網にもかかるようになってきたこと、市場に出回らない未利用魚を市内の動物園のシロクマやペンギンの餌にする活用方法など、海の環境の変化に対する取り組みや工夫もたくさん知ることができました。
[画像4: https://prtimes.jp/i/77920/2798/resize/d77920-2798-686f4a16f9a84a2e2cd4-3.jpg ]


静岡のソウルフード、黒はんぺんの製造工場を見学!パッケージ制作にもチャレンジ!


続いて、由比漁港で揚がった魚を使った静岡のソウルフード、「黒はんぺん」の製造工場を見学しました。黒はんぺんを製造している工場は多くありますが、由比に工場を構えるさすぼし蒲鉾さんは地元由比で揚がったしずまえ鮮魚を積極的に素材として取り入れ、伝統的な方法で加工している数少ない工場です。
工場に直接入り、製造工程を1から丁寧に説明していただきました。イワシやカマス、ワカシ(ブリの子ども)を1匹ずつ頭を落とし内臓を処理し、ミンチ状にしてから形を整え、茹で上げて行きます。普段何気なく食べている黒はんぺんが何をもとに、どのような工程で作られているのかを知ることができて、非常に楽しい学習となりました。これまでの学習で学んだ地元の魚が、どのように加工されて私たちが美味しくいただいているのか、実際に目で見て知ることができました。
また、さすぼし蒲鉾さんの協力で、小学生がデザインをしたパッケージを使用した「黒はんぺん」の販売が実現することになりました。静岡のマーケティング会社のアートディレクターの指導のもと、班ごとに意見を出し合いながら、しずまえ鮮魚を使った「黒はんぺん」の魅力を伝えるパッケージをデザインしました。販売開始は9月以降になる見込みです。
[画像5: https://prtimes.jp/i/77920/2798/resize/d77920-2798-3a7de842afacf9ebe9b5-4.jpg ]


海を楽しむアクティビティ・SUP(スタンド・アップ・パドルボード)を楽しもう!


3日目は三保の海でSUPを楽しみました。初めに、海で安全に楽しく遊ぶために、海の持つ危険性と、ライフジャケットの重要性をしっかりと学習しました。ライフジャケットが外れないように自分の体に合ったサイズをしっかり着用することや緊急時には備え付けの笛を吹いて救助を呼ぶことなど、特に夏は水難事故のニュースも多いため、小学生もスタッフもインストラクターさんの話を真剣に聞いて準備しました。
地元のインストラクターさんに、しずまえの魚や漁に関わる人たちとは違った目線からしずまえの魅力や変化などを聞きました。曰く、しずまえの魅力はなんといっても世界遺産である富士山と三保の松原を背景にマリンアクティビティを体験できることです。また、市街地から遠くない場所に位置することもあり遠方からも気軽に来て楽しめることです。ただ、数年前と比べ、海岸浸食によりビーチが短くなっているそうです。これは三保だけでなく近隣のビーチも同様のようです。詳細な原因はわかりませんが、ダム建設などが理由として考えられるそうです。子どもたちは海から離れた場所に原因があると聞き、驚いていました。
ライフジャケット講習とインストラクターとしての目線からのお話を聞き、いよいよ大海原へ出発です。初めは座った状態でボードに乗り、徐々に難易度を上げ最終的には全員ボードに立ち、三保の海を満喫しました。
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学びを多くの県民にアウトプット!静岡鉄道レインボージャック・しずまえポスターを制作!


イベントの最後に、自分たちの学んだことを振り返り、そしてしずまえの海の魅力を多くの静岡県民に知ってもらうために、班ごとにアウトプットテーマを決め、しずまえ新聞風にまとめたポスターの制作を行いました。どんなことを伝えようか?文章の構成やイラストなどをどのようにしたらわかりやすいか?などを班のメンバーと話し合いながら、制作作業を分担して進めました。完成したポスターは、2024年10月26日~11月8日(予定)の期間、新静岡駅~新清水駅間を走行する静岡鉄道の1編成のポスターを全てジャックして掲出する予定です。
[画像7: https://prtimes.jp/i/77920/2798/resize/d77920-2798-0c1f0a8de9f2d4ff19ae-6.jpg ]

2泊3日のキッズサマースクールを通じて、しずまえやしずまえ鮮魚の魅力や課題を五感で感じ、誰にも負けないくらいしずまえに詳しくなると同時に、しずまえ、しずまえ鮮魚が直面している問題を自分事化して考える貴重な体験となりました。

参加した子ども・保護者からの声


・陸上養殖で血抜きの方法を学び勉強になった。
・しずまえのことについて知ることができました。
・今回学んだことを活かして、魚を食べるときには感謝の心を持って食べたいです。
・海にごみを捨てないで、きれいな海を守っていきたいです。
・桜えびの漁獲量の減少が印象に残っています。様々な問題があるので、友人や家族に伝えたいです。
・海へのポイ捨てなどを防ぎ、駿河湾を未来に繋げていきたいです。
・海洋ごみの掃除に積極的に参加したい。
・非常に貴重な体験が出来ました。
・子どもの話を聞いて、想像以上に内容の濃い3日間だったように思います。

<団体概要>
団体名称:一般社団法人静岡UP
URL:https://shizuoka.uminohi.jp/
活動内容:静岡県の豊かな海を未来に残すため、次世代を担う子供たちや若者を対象に、海に親しみその素晴らしさ、豊かさを知り、大切にする心を育てる運動を興し推進しています。
[画像8: https://prtimes.jp/i/77920/2798/resize/d77920-2798-58a7ea13224234bc7e02-7.png ]

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

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