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埼玉と海を繋ぐ「風」と海の現状について学ぶ【埼玉うみかぜ探検隊】を開催しました!

PR TIMES / 2024年8月20日 12時45分

2024年8月9日(金)~10日(土) 【場所】埼玉県熊谷市、千葉県勝浦市

一般社団法人海と日本プロジェクトin埼玉県は、8月9日(金)~10日(土)に「風」を通して埼玉と海との繋がりを学び、さらに海の現状を学び、未来の海を守ることを目的として、小学生を対象とした体験学習イベント「埼玉うみかぜ探検隊」を開催いたしました。参加した子供たちは初めての気象観測や漁体験に夢中になって取り組んでいました。なお、このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。



[画像1: https://prtimes.jp/i/77920/2824/resize/d77920-2824-06c02ea0fe5676efa8f6-1.png ]


イベント概要


・開催概要:
 日本で一番暑い街と言われる「埼玉県熊谷市」。一方で1906年以降、一度も猛暑日を記録していない
 「千葉県勝浦市」。 この気温の違いの要因の一つとして考えられている”海風”を調べるために立正大学
 協力のもと、熊谷と勝浦の両市で気象にまつわる学習を行います。 また、勝浦市では専門家指導の
 もと、漁師体験を行い、現在海で深刻な問題となっている“磯焼け”についても学んでいきます。
・日  程:2024年8月9日(金)~8月10日(土)
・開催場所:立正大学(埼玉県熊谷市)、
      浜行川漁港・千葉県立中央博物館分館 海の博物館(千葉県勝浦市)
・参加人数:27名(うち2名キッズサポーター)
・協力団体:テレビ埼玉、埼玉新聞、埼玉県、新勝浦市漁業協同組合、千葉県勝浦水産事務所、
      かつうら海中公園海中展望塔、立正大学、千葉県立中央博物館分館 海の博物館、
      株式会社エイチ・アイ・エス スポーツ事業営業所

日本一暑い街熊谷で気象を学ぶ!


 熊谷の暑さの理由を調べるために子供たちが訪れたのは、熊谷市にキャンパスを構える立正大学。授業をしてくれたのは気象学を研究している渡来靖教授。なぜ夏は暑くて冬は寒いのかという身近な疑問から、同じ関東の中でも、熊谷は暑く千葉県勝浦市が涼しい理由、陸地を冷やす効果がある海風のメカニズムについての授業が行われました。
 海風をより詳しく知るために行われた実験では、屋外で太陽に当てておいた土や砂、水、コンクリートなどを用意。子供たちは放射温度計でそれぞれの表面温度を測りながら、土などの物質は温まりやすく冷めやすいこと、水は温まりにくく、冷めにくいことを学びます。物質ごとで全く違う結果となったことに子供たちは驚いている様子でした。

 その後は、海風の原理を視覚的に学ぶために、水槽の中に陸地と海の部分を作り、陸地をヒーターで温めることで、温度が低い海から風が吹く様子を観察しました。
 午後には気象観測を体験。大学内の5ヶ所で地表の温度や、気温、湿度、風向・風速を測定。林や水辺、芝生、コンクリートの上など、環境が違う場所でどのような差が出るかを調査しました。普段使わない観測機器を手にした子供たちは、補助の学生の指導を受けながら楽しく観測をしていました。その後の観測結果の発表では、地表温度が低い林や水辺の気温に対し、地表温度が高いコンクリート上は気温が高いことがわかりました。熊谷は内陸で海風が届きにくく、温められた地面が空気の温度に影響を及ぼすことや、フェーン現象の影響で気温が高くなりやすいことなどを学びました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/77920/2824/resize/d77920-2824-ab0511caab391b6dcbd7-3.png ]



[画像3: https://prtimes.jp/i/77920/2824/resize/d77920-2824-7047544149accbd22297-7.png ]

千葉県勝浦市で海で起こっている問題を学ぶ


 2日目は早朝から勝浦市の浜行川漁港での伊勢海老漁を体験。5つの班に分かれた子供たちは、10人以上の地元漁師さん達から丁寧に教えてもらいながら、網にかかった伊勢海老や魚、海藻、ごみなどを取り外しました。最初は上手に外せなかった子供たちも、悪戦苦闘しながらも徐々に慣れていき、最後には漁師さんから褒められるくらいに上達しました。
 また、このイベントのために漁港関係者が事前に用意してくれたブダイやニザダイ、アイゴ、メジナなどの未利用魚に触れながら、現在勝浦で起こっている魚種の変化を学びました。

 その後の授業では、千葉県勝浦水産事務所の庄司さんから、千葉県内の漁業についてや、勝浦で起きているブダイやニザダイなどによって発生する磯焼けの問題などの話を聞きました。海水温の上昇に伴い、今まで取れなかった魚が増えていることや、勝浦で行っている未利用魚の活用について話を伺いました。
 授業後のお昼ご飯では、地元の飲食店の協力で「ブダイ」の唐揚げが入ったお弁当を用意していただきました。くさみがなくあっさりと美味しく食べられることに子供たちが驚いていました。
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海と空を繋ぐもの 


 その日の午後には、千葉県立中央博物館分館海の博物館の平田和彦さんを講師に迎え、勝浦周辺に生息する海鳥について学びました。海風を利用して遠くまで飛行するオオミズナギドリなどの海鳥の生態や、海鳥によって作られる生態系についての授業に、子供たちは熱心にメモを取っていました。
 授業の最後には、平田さんから海水温の上昇など地球温暖化に伴う影響について説明がありました。人間の活動によって温暖化が進み、海の中だけでなくその周辺の生態系が変わってしまうこと、地球上の氷が溶けることで水位が上昇し、海鳥が生息する島がなくなってしまう可能性などの説明に、真剣な眼差しで話を聞いていた子どもたちの様子が印象的でした。
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2日間の学習成果を発表!そして未利用魚を活用したお寿司メニューを子供たちが考案!


 この2日間、子供たちは気象や漁業、海鳥など、様々な角度から海に向き合いました。海風によって作り出される勝浦の気候と熊谷の違い、海水温の上昇に伴って起こる海とその周辺の生物の生態系の変化や、磯焼けの問題など、現地で体験して学習することで、現在起こっている温暖化の問題が子供たちにとっても自分のこととして捉えられるようになってきたようでした。
 学習のまとめでは、子供たちが温暖化を防ぐために「節電を心がけ、こまめに電気を消す」や、「二酸化炭素を出さないようにごみを出さないように心がける」など、いま自分達がするべきことを積極的に発言していました。
 最後に、2日間を通して学んだことをふまえ、子どもたちに未利用魚を利用した寿司メニューを考えてもらいました。この中から選ばれたメニューが、埼玉県を中心に展開しているすしチェーン店「がってん寿司」で商品化される予定です。
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参加した子ども・保護者からの声


<参加した子どもたちの声>
・帰りのバスで「またこのようなイベントを企画してください!」と大きな声で言ってくれる子がいました。
・漁業など自分たちが今まで体験したことのないことや、知らないことなどたくさん知ることができました。実験などの体験で勝浦の事や熊谷の気候の事やどのように天気が変わるのかという事もわかりました。体験などでとても分かりやすい説明だったので良かったなと思いました。
・熊谷が暑いのは知っていましたが、暑くなる理由を知らなかったので、理由がわかって良かったです。
コンクリートが、土や砂などよりも冷めにくい事、物質によって温まり方や冷え方がどう違うのか調べてみたいと思いました。
・2日目の学習で黒潮の大蛇行による漁獲量減少や、時期の変動が起きている事は大変だと思いました。ブダイの漁獲を増やし、海中の生態系を守る働き、また獲ったブダイをどう生かすか、地元の人に美味しく食べてもらう取り組みは、今後の食品ロス、生態系を守る取り組みとして大切だと思いました。
・大学の施設、講師から授業を受ける体験。全員知らない人のなかで学び、行動し、関わる経験。自己管理。
 海、風、自然について、全てつながっているということの学び。
 今後にどういかせるか、帰ってきてからも考えていること自体も学び。色々な人に出会えた。美味しかった。 楽しく学べた。正直行くまでは不安もゼロではなかったけれど、結果不安要素ゼロで帰ってくることができ 
 た。最高の思い出になりました。本当にありがとうございました。
 また是非機会があったら、参加したいです!
<保護者の声>
・とても充実した2日間でした。細かいスケジュールで、たくさんの学びがあったと思います。
 水分をしっかりととれるようペットボトルを配ってくれたり、旅の様子をこまめにXで報告してくれたので安 心して見守ることができました。
・全ての項目に大満足、感謝感激です。一流の先生に気象や海について教えていただけたこと、普段の生活では 出会えない方々とできない体験ができたこと、一泊二日のスケジュールが綿密に練られており時間を無駄にせ ず沢山学べたこと、大学生や大学の先生、テレビ局や旅行会社の方など様々な立場のスタッフさんが手厚いサ ポートをしてくださったこと、南海トラフ地震が心配されている中でしたが「地震に十分気をつけて行ってきますので」と気 遣っていただけたこと、どれもこれも大満足しております。
・大学の教授や漁師さんから直接学べる貴重な機会でしたし、2日間とは思えないほど内容の濃いスケジュール でした。これだけ中身が詰まっているにも関わらず、ほぼ時間通りだったことに驚いています。
・海の生物に触る機会がないので、大きな海老が怖かったと言っていました。インパクトが強かったようです
 実験や観測して勉強した!と嬉しそうにしていて、人見知りで引っ込み思案な娘が参加できて良かったと成長 を感じました。
・すごく勉強になったと話してました。講師の方がおもしろかったこと、又、漁師の方が祖父に似ていて、優し かったと話してくれました。講演の仕方で、子供達を飽きさせないようにしてくださっていたのだと感じまし た。フェーン現象の話、魚の話などもしてくれました。体験しながら学んだことは、とても身につくのだと思 いました。

<団体概要>
団体名称:一般社団法人海と日本プロジェクトin埼玉県
URL:https://saitama.uminohi.jp/
活動内容  :日本に8つある海なし県の中で、最も人口が多い埼玉県。県土に占める水辺空間の割合は、全国トップクラス!また川幅が日本一の荒川などがある、豊かな水の資源に恵まれた「川の国」です。その川は海と繋がっていて、川を大事にし愛する事は海を大事にし愛する事に繋がります。「海と日本プロジェクトin埼玉」では海なし県・埼玉から海と共生するムーブメントを起こすことを目的に活動しています。
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日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

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