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【岡山大学】テラヘルツ波ケミカル顕微鏡を用いた微量検体中の新型コロナウイルス内に存在するNタンパク質の高感度検出に成功

PR TIMES / 2025年1月10日 10時45分



[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/72793/2842/72793-2842-6f9532c291241a7b1b24a728c164c78f-1952x1112.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


2025(令和7)年 1月 10日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/


<発表のポイント>
- 新型コロナウイルス早期検出に向けて、わずか500nLの微量検体中の新型コロナウイルスNタンパク質の検出に成功しました。
- 検出には岡山大学独自開発のテラヘルツ波ケミカル顕微鏡を使用しました。
- 今後開発を進め、罹患者を迅速正確に特定し、感染拡大を防止する仕組みの構築を目指します。



◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の大学院ヘルスシステム統合科学研究科で岡山大学OU-SPRING生*の丁雪大学院生(博士後期課程2年)と学術研究院ヘルスシステム統合科学学域 紀和利彦教授の研究グループは、岡山大学病院医療技術部(検査部門)井上博文主任臨床検査技師と共同で、テラヘルツ波ケミカル顕微鏡を用いた微量検体中の新型コロナウイルス内に存在するNタンパク質の高感度検出に成功しました。

 これまでの一般的な新型コロナウイルス検査では、PCR検査のように時間のかかる手法以外の抗原検査などの手法は、罹患初期では検査精度が低く、罹患者を見逃してしまうという課題がありました。今回、Nタンパク質と選択的に結合するアプタマー(人工RNA)をテラヘルツ波ケミカル顕微鏡の検出面に固定化することで、テラヘルツ波ケミカル顕微鏡による500nL検体中のNタンパク質検出にはじめて成功しました。

 検出したNタンパク質の重量は、0.5pg(ピコグラム、1兆分の1グラム)と推定され、従来の手法より一桁以上高い性能を有していました。この成果は、11月19日に学術雑誌「Sensors」にArticleとして掲載されました。

 今後3年間程度で、さらなる性能向上を行い、罹患者を迅速正確に特定し、感染拡大を防止する装置として社会へ提供する予定です。

 本情報は、2025年1月7日に岡山大学から公開されました。


*OU-SPRING生
 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「次世代研究者挑戦的研究プログラム」を用いて、大学院の博士後期課程又は博士課程に進学する優秀な人材の確保を図るとともに、岡山大学の「最重点研究分野」の研究を推進する若手研究者の養成、ひいては、我が国の科学技術・イノベーション創出を担う研究者の養成等を目的に運用している制度です。選抜されたOU-SPRING生には、研究奨励費(生活費相当)と研究費を支給し、より研究に専念できる環境を提供しています。
 https://www.ou-spring.orsd.okayama-u.ac.jp/


◆丁雪大学院生からのひとこと
 この技術は、新型コロナウイルスだけではなく、今後現れる可能性のある未知のウイルスへも応用が可能です。今後、パンデミックを防ぐ新しい装置を実現し、社会に貢献したいと考えています。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/72793/2842/72793-2842-7f47adf85612fb7a4d8e35189117ee1d-106x141.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]




◆論文情報
 論 文 名: Microdetection of Nucleocapsid Proteins via Terahertz Chemical Microscope Using Aptamers
 掲 載 紙:Sensors 2024, 24(22), 7382
 著  者:Xue Ding, Mana Murakami, Jin Wang, Hirofumi Inoue, Toshihiko Kiwa
 D O I:https://doi.org/10.3390/s24227382
 U R L:https://doi.org/10.3390/s24227382


◆研究資金
 本研究の一部は、独立行政法人日本学術振興会(JSPS)「科学研究費助成事業」(基盤研究B・3K22770)の支援を受けて実施しました。
 また、丁 雪大学院生は、岡山大学次世代研究者挑戦的研究プログラム(OU-SPRING)の支援を受けて実施しました。


◆詳しい研究内容について
 テラヘルツ波ケミカル顕微鏡を用いた微量検体中の新型コロナウイルス内に存在するNタンパク質の高感度検出に成功
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r6/press20250107-2.pdf


◆参 考
・岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科
 https://www.gisehs.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科 先端医用電子工学研究室
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/eng_aemt/index.html


◆参考情報
・岡山大学次世代研究者挑戦的研究プログラム(OU-SPRING)
 https://www.ou-spring.orsd.okayama-u.ac.jp/


[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/72793/2842/72793-2842-2a6c942dc08875697f5d5ba567ba2a53-1776x724.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/72793/2842/72793-2842-fcac8fd911f7dd08aed39123c02d6246-1486x220.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/72793/2842/72793-2842-35557a6c4f5d459709ae7abdc99413cc-1471x840.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)



◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 学術研究院 ヘルスシステム統合科学学域 教授 紀和利彦
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス
 TEL:086-251-8130
 E-mail:kiwa◎okayama-u.ac.jp
     ※◎を@に置き換えてください
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/eng_aemt/

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

<岡山大学の研究機器共用(コアファシリティ)などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 機器共用推進本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8745、086-251-8746
 FAX:086-251-8748
 E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://fspp.kikibun.okayama-u.ac.jp/

<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://venture.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学統合報告書2024:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002801.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2025年1月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002800.000072793.html
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/72793/2842/72793-2842-7720e2524d1da5fe37af978febf7a261-1906x1062.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/72793/2842/72793-2842-4f9c4101e7ebc3005d62000c5167981c-1765x683.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください
- 岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/72793/2842/72793-2842-e6164eaccad14e60adeb05b5c7408e8d-2348x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



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