六甲高山植物園 牧野富太郎が和名をつけた神戸ゆかりの「アリマウマノスズクサ」が開花! / 六甲高山植物園 アジサイに寄生する植物キヨスミウツボが開花!
PR TIMES / 2024年6月25日 18時15分
六甲山観光株式会社(本社:神戸市灘区 社長:寺西公彦)が運営する六甲高山植物園では、牧野富太郎ゆかりの植物「アリマウマノスズクサ」が開花しました。
六甲高山植物園 牧野富太郎が和名をつけた
神戸ゆかりの「アリマウマノスズクサ」が開花!
アリマウマノスズクサは六甲山に自生しており、昭和11年に、日本植物学の父・牧野富太郎博士により六甲山の北側(神戸市北区)にて発見、和名をつけられました。
六甲高山植物園では、梅雨の時期にラッパのようなユーモラスな形の花を咲かせます。当植物園のアリマウマノスズクサは現在見頃で、7月上旬までご覧いただける見込みです。
また、現在開催中の企画展「牧野の足あと~博士と関西の仲間たち~」では牧野富太郎博士や同博士とともに採集に参加した細見末雄氏、岡博氏作成の植物標本を展示しています。
[画像1: https://prtimes.jp/i/5180/2995/resize/d5180-2995-e1f6bcbb892af0dc731b-0.jpg ]
画像:展示中のアリマウマノスズクサの標本。左から牧野富太郎氏、細見末雄氏(兵庫県立人と自然の博物館所蔵)、岡博氏作成(個人所蔵)
◆アリマウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)
[画像2: https://prtimes.jp/i/5180/2995/resize/d5180-2995-27f6348a6159efb4bc07-1.jpg ]
山林中に生えるつる性の木本です。花には花弁がなく、長い萼がラッパ状になって口が広がっています。花後の果実が、昔、馬につけられていた鈴に見立てられて「馬の鈴草」です。
昭和11年(1936年)6月21日、兵庫県有馬郡(現在の神戸市北区)で行われた採集会で牧野博士は、参加者の一人が「オオバウマノスズクサ」だと思って採集していた植物に注目し、すぐさま新種であると判断します。場所は神戸電鉄の五社駅でした。その場で地元の名を冠して「アリマウマノスズクサ」と名付けると、参加者一同はにわかに活気づき万歳三唱した、というエピソードが残っています。(「兵庫県博物学会」会誌12号より)
◆牧野富太郎(1862-1957)
高知県出身の植物学者。独学で植物の知識を身につけ、植物分類学の研究に没頭。生涯で約1,500種の植物を命名し、「日本の植物分類学の父」と称されます。2023年の朝ドラ「らんまん」の主人公のモデルです。
六甲高山植物園 アジサイに寄生する植物
キヨスミウツボが開花!
六甲高山植物園ではコアジサイの見ごろと同時にアジサイに寄生する植物「キヨスミウツボ」が開花しました。
キヨスミウツボは、山地の木陰に生育する寄生植物で、当園で栽培しているアジサイの根に寄生しています。梅雨の一時期にしか見られないため、希少な植物として来園者の注目を集めています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/5180/2995/resize/d5180-2995-d000c4c73e715df80be0-2.jpg ]
◆キヨスミウツボ(ハマウツボ科)
[画像4: https://prtimes.jp/i/5180/2995/resize/d5180-2995-9cd641972f5dba2315e8-3.jpg ]
日本では北海道~九州の山地の木陰に生え、カシ類、アジサイ類などの樹木の根に寄生する植物です。高さは5~10cmで、どの根からも出てくるわけではなく、条件があった限られた場所でのみ見られます。花色は、他の植物に寄生して養分を得ているため、葉緑素がなく白色です。千葉県清澄山で採集され、花がウツボグサと似ていることからこの和名がつけられました。開花後に花が黄色に変色するため、「オウトウカ(黄筒花)」ともいわれます。兵庫県立人と自然の博物館の特任研究員である黒崎史平氏によると「キヨスミウツボは寄生植物であるため、栽培が非常に困難で、本来自然度が高い場所でしか見られない。六甲高山植物園でキヨスミウツボを観賞できるのは、本園が自然を活かした環境である事に起因しており、植物園の中でも稀である。」との事です。
当園に咲くキヨスミウツボは、6月末頃までお楽しみいただける見込みです。
■開催中のイベント「牧野の足あと ~博士と関西の仲間たち~」概要
協力:一般財団法人 神戸観光局・兵庫県立人と自然の博物館・高知県・日下義彦氏・森和男氏
【開催日】開催中~8月18日(日) 【時間】10:00~17:00(16:30入園受付終了)
本展では博士のドラマチックな生涯や数々の功績を紹介するほか、関西に残された直筆の書や手紙、写真、標本などの貴重な資料を展示します。特に「結網帖」は、3つしか存在が知られておらず、大変貴重なものです。
また、博士の人生を知るすごろく風のスタンプラリーを園内のゆかりの植物で巡る「博士とてくてくスタンプラリー」も同時開催。園内の8種の植物を巡りスタンプを集めると、オリジナルポストカードが完成。牧野博士の等身大のフォトスポットも登場。植物初心者でも気軽に参加でき、牧野博士や植物に興味を持つきっかけになるイベントです。
◆営業概要
【開園期間】開園中~11月24日(日)
【開園時間】10:00~17:00(16:30受付終了)
【入園料】大人(中学生以上)900円/小人(4歳~小学生)450円
【駐車場】1,000円(8月10日(土)~15日(木):2,000円)
【休園日】6月27日(木)、7月4日(木)、11日(木)
六甲高山植物園 https://www.rokkosan.com/hana/
六甲山ポータルサイト https://www.rokkosan.com/
リリース https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/fe89d4be3a973f2ddb86b89ecc338dc2e4886d32.pdf
発行元:阪急阪神ホールディングス
大阪市北区芝田1-16-1
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