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第9回WOWOWシナリオ大賞 受賞作決定!

PR TIMES / 2016年3月16日 14時49分

 第9回WOWOWシナリオ大賞の受賞作が決定いたしました。応募総数424編の中から、大賞1編、優秀賞3編が選出されました。結果は以下の通りです。

<第9回WOWOWシナリオ大賞 受賞作一覧>

大  賞 :「稲垣家の喪主」       小山 ゴロ 氏
優 秀 賞:「50 才で、カフェ始めました。」 さいこ りえ 氏
                     山口 智 氏
     「刑務所の土」          牧 圭一 氏
     「mind dive」         薮野 ゆうき 氏

 大賞の小山ゴロ氏には賞金500万円、優秀賞のさいこりえ氏・山口智氏、牧圭一氏、薮野ゆうき氏には、それぞれ賞金100万円を贈呈いたします。
 また、今回の大賞受賞作「稲垣家の喪主」については、2016年度内のドラマ化に向けて制作に入る予定です。

【お問い合わせ先】
(マスコミ関係)広報部 TEL03(4330)8080
( I R 関係)IR 経理部 TEL03(4330)8089

<第9回WOWOWシナリオ大賞 選評>
選考委員長 崔 洋一氏(映画監督)
 レベルの平均化と、物語の安定化が少々気になった。残念ながら最終選考対象作品に10代、20代の若き書き手がいなかった。もちろん、若ければ良い、と言うことではない。だが、急進的で、実験性にとみ、既存のテレビドラマを凌駕するような質と出会うことを求める私たち選考委員は新しい世界観と出会うことを厭わないのである。
 大賞の「稲垣家の喪主」は、少々小生意気で小心者の子供が主人公であり、その家族が彩りと群像劇を構成するのだが、くすりとくる暖かい笑いを評価したい。久世光彦の様な演出家と組めたら、もっともっと面白くなる。優秀賞「mind dive」は、もしかしたら、別の媒体、例えばコミック化され、それを原作としてドラマ化などを考えると、スリリングな脳内コントロール展開が生きてくる。同じく優秀賞「刑務所の土」。書き手の誠実な筆致が高い評価を得た。まさしく、正統派の重厚なドラマと言える。「50才で、カフェ始めました。」。何だか、身につまされつつ、ボケツッコミの乾いた笑いもあり、主人公の心の移ろいは好感が持てる。淡泊な味わい、つまり大人のドラマである。
 さて、本賞は、来年には10年の節目を向かえる。すべての応募者にとっては正念場であるのは当たり前。この一作でテレビドラマを変えてやる、との気高き冒険者を心より待っている。

選考委員 大石 哲也氏(脚本家)
 残念ながらシナリオライターとして脅威を感じる作品は殆どありませんでした。構成力や台詞のテクニックはある程度あっても、如何せんドラマと人間が薄い。もっともがき苦しんで推敲を重ねることが大切なのではないでしょうか。大賞作『稲垣家の喪主』は読み手に面白がってもらいたいという作家の想いが強く感じられました。ありがちなお話を子供目線で描いてる点もユニーク。『刑務所の土』は構成もしっかりしており、台詞も所々深いものが感じられました。悪人が一人も出ないという問題点を差し引いてもプロとして十分通用するレベルだと思います。正直僕はこれが一推しでした。『50歳で、カフェ始めました。』は題材に派手さはないけれど、一番展開感があり、ヒロインの悲哀から滲み出るシリアスさとユーモアのバランスが絶妙でした。『mind dive』はどこかで観たような設定、お話の羅列でしたが、ユーモアのセンスは魅力的だと感じました。

選考委員 渡辺 千穂氏(脚本家)
 全体的に平均点は高かったです。ですが、何かが突出しているという脚本はなかなか見受けられませんでした。新しさを感じない、既視感がある脚本も多かった。勿論、新しさを一番に求めているわけではありません。普遍的な物語を描くのもアリだし、「○○っぽい脚本」を書いてはいけないわけではない。
ただ、本家の「○○」を大きく超えなければ勝ち目はないということです。
大賞の「稲垣家の喪主」の強みは、子供目線でこの物語が描かれていたことと映像が目に浮かぶという部分にあったと思います。「刑務所の土」は、自然な会話の中で様々なことが説明されており、完成度が高かった。静かな物語でしたが惹き付けられました。
 次回は、「これが書きたいんだ!」「これを伝えたいんだ!」「これが作りたいんだ!」という叫びが思い切り聞こえて来るような脚本を読みたいです。

選考委員 野村 正昭氏(映画評論家)
 全体的な水準としては、前回を明らかに上回り、最終選考に残った作品は、どれも読み応えがあった。
…しかし、どれも決定打に欠けるというのが、正直な感想だった。
 これが脚本のみを議論の対象にするのならば、事態は全く別の方向に進むのだろうが、WOWOW シナリオ大賞受賞作は、映像化が絶対の前提条件になる。願わくば、受賞作が例年以上の細心の配慮のもとに映像化されることを祈りたい。
 その記念すべき受賞作「稲垣家の喪主」は、主人公である小2の子供の存在が、大人の雛型になりかねないのではと懸念した。いわゆる、すれた子役の芝居しか想像できなかった筆者の不明を恥じるばかりだが、その点さえクリアすれば文句なし!優秀作3作は、その着想といい、構成力といい、大賞にひけをとるものではなく、惜しくも選にもれた6作も実に面白かった。来る第10回では、さらなる未知の世界への飛躍を望みたい。


以 上

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