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海藻がいなくなると、どうなるの?海藻って海でどんな役割なの?実験して調査しよう!【大村湾調査隊2024】を開催しました!

PR TIMES / 2024年12月26日 10時0分

2024年12月22日(日) 【場所】大村市松山町公民館とその周辺



一般社団法人海と日本プロジェクトinながさきは、2024年12月22日(日)に、海藻が減った大村湾で何が起きていて、海藻がどのように大村湾に寄与するのか実験を通して学び、大村湾を守るために自分たちに何ができるのか考えてもらうことを目的として、「大村湾調査隊2024」を開催いたしました。大村湾ワンダーベイプロジェクトは、地元大村湾を身近に感じ、海の環境について考えるきっかけを創出していきます。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77920/3165/77920-3165-accfda933da9f3246965814bc51e4445-1280x720.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



イベント概要
・開催概要:大村湾調査隊2024
・日程:2024年12月22(日) 10:00~12:30
・開催場所:長崎県大村市 松山町公民館とその周辺
・参加人数:10人
・主催:一般社団法人 海と日本プロジェクトinながさき
・共催:日本財団 海と日本プロジェクト
・協賛:株式会社ゴンドラ、株式会社大村湾商事、株式会社前田商会、株式会社国際ランドリー
・協力:国立大学法人 長崎大学水産学部

大村湾の海洋ごみと海藻について学ぼう!
海の環境に重要な役割を果たす海藻。そんな海藻が、長崎県の里海「大村湾」でも減少しています。
「大村湾調査隊2024」では身近な海、大村湾の特徴と課題を学び、海での海藻の役割について調査しました。

大村市松山町公民館に集合した、10人の調査隊メンバー。開会式を終え、早速大村湾に向かいました。砂浜に下りた参加者たち。この時は干潮で陸地になっていましたが、満潮時には海の中になる場所です。まず目に留まったのは、たくさんのごみでした。
講師のプロダイバー・中村拓朗氏から「海のごみは陸から流れてきたり飛んできたりしているごみです。そのごみが海の魚やカメ、海藻たちにまとわりつくと、生き物が死んでしまいます。今、海の中や海辺に集まっているごみは、私たちが普段の生活で何気なく出しているごみです。そして大村湾のごみは、ほとんどが長崎県の人が出したごみです!なので、私たち一人一人が心がけることで大村湾のごみは減らすことができます!」と説明し、調査隊メンバーとスタッフみんなでごみ拾いを行いました。
10分ほどで多くのごみが集まり、子どもたちからは「ごみで生き物が死んでしまうのはかわいそう。ごみはちゃんと家などで捨てたいと思った。」との声が聞かれました。

また、中村氏からは海藻の役割についても説明がありました。「海藻がたくさん生えると、魚たちが住み家にするなど、たくさんの生き物がいる豊かな海が作られます。海藻は海の中の森です。そしてもう一つ、大事な役割があります。光合成です!今、地球では二酸化炭素が増え暖かくなりすぎて、いろいろな問題が起きています。海藻が海の中にたくさん生えていることで、海の中の二酸化炭素を吸って、酸素を出す役割をしています。海藻は海を豊かにし、地球全体の環境も支えているんですよ!」
この後、中村氏が実際に海に潜り海藻を採取し、子どもたちは本物の海藻を触ったりして観察しました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77920/3165/77920-3165-ae05222bbcdec00fb06ed4caf6a5bdbe-3292x1125.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



採取した海藻で実験して、海藻の役割を学ぼう!
大村湾から公民館に戻り、次は採取した海藻を使って、海藻が光合成によりどのくらいの酸素を排出し、海の環境に寄与しているのか実験を通して調査します。

まずは、講師の長崎大学教授・西原直希氏より、海藻の役割や磯焼けなどについて講義を行いました。
〈講義の内容〉
・海藻は海の中の余分な栄養を吸収して海の環境を整えてくれている。
 海藻は光合成で二酸化炭素を吸収し、酸素を排出している。
・磯焼けとは、たくさん生えていた海藻が生えてこなくなること。
 藻場はたくさんの生き物が住む場所。
 磯焼けが起きると住み家がなくなり、魚など生き物の数が減る。
・磯焼けが起きると二酸化炭素を収集できる海藻が減ってしまうので地球温暖化が進む。
・海底ごみが海藻の成長に影響を与えるので、 回収したり、ごみを出さないことが大切。
子どもたちは真剣な表情で説明を聞いていました。

講義でしっかりと学び、いよいよ実験スタートです。スタッフのサポートのもと、2人組で実験に挑戦しました。
〈実験方法〉
1.海水が入った瓶に、大村湾から採取した海藻を入れる。
2.瓶に酸素濃度を測定する機械を設置。
3.スタート時の酸素濃度を記録する。
4.15分間光を当てる。
5.15分後の酸素濃度を記録する。
子どもたちは真剣な表情で、スタート時の酸素濃度をしっかりメモしました。
15分後、わくわくしながら自分たちが設置した瓶の酸素濃度を確認しました。グループによって多少ばらつきがありましたが、一番多いグループでは、15分間で約2.00mg/Lもの酸素を排出していることが確認できました。
実験を通して自ら体験し、自分の目で確かめることで、海藻の働きを実感できたようでした。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77920/3165/77920-3165-90f865425d25c45e8ed1379fffb38475-3249x1125.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



学んだことを、「Pepper」を使って発表しよう!
最後に、学んだことを振り返りグループごとに発表しました。発表はソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」を使用します。「今日体験したこと」「体験して感じたこと」「これからどうしていきたいか」などを、子どもたち自ら「Pepper」にプログラミングしました。
発表では「海にはプリンターや電池やプラスチックのごみがあった。海藻は酸素を出していることが分かったけど、大村湾の海藻はどんどん減っているそうです。これからはごみをもっと拾って海をキレイにしたいです。」「海にはごみが思ったよりたくさんあって、魚が食べて死んだりするのがかわいそうだと思いました。ごみを外に捨てないようにしたいです。」「海藻は光合成をして海をキレイにしていることがわかりました。海藻をいじめているごみを減らしたいと思いました。」
など、海藻の重要性を学び、海藻を守り海をキレイにしたいという気持ちが生まれたようでした。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77920/3165/77920-3165-bdb5f63e04d1244e306a715ea53ee1d2-3484x1125.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



参加した児童の声
・海にはお椀や車の大きい部品など、自分が想像していたごみと全然違うごみがたくさんあったので、勉強になりました。(小学生)
・海藻は二酸化炭素を酸素に変えるので、魚が住みやすくなるということを学びました。(小学生)
・魚や海が好きなので、海にごみを捨てないようにして、ごみがあったらすぐに拾おうと思います。(小学生)

※Pepperはソフトバンクロボティクスの登録商標です。
※本調査隊は、ソフトバンクロボティクスのPepperを活用し、大村湾ワンダーベイプロジェクトが独自に実施しています。

<団体概要>
団体名称:一般社団法人海と日本プロジェクト in ながさき
URL:https://nagasaki.uminohi.jp
活動内容:県内企業・団体への「海と日本プロジェクト in ながさき」への参加要請、海と日本プロジェクト in ながさき 応援動画の制作・放送やホームページの制作、長崎県独自の特徴を活かしたイベントの開催 など
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77920/3165/77920-3165-644fc45c03e10b52e94b268ae08cf240-1868x535.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]





日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77920/3165/77920-3165-d8b0374aa0bbe17434875e8f7deb6b79-512x174.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]





「大村湾ワンダーベイプロジェクト」
超閉鎖性海域であるが故に、周辺地域の生活環境が影響しやすい大村湾は、地域住民・企業・自治体がワンチームとなって取り組み、大村湾を大切に守る気持ちを育む必要があります。そこで、2023年度新たに立ち上がったのが「大村湾ワンダーベイプロジェクト」です。日本財団 海と日本プロジェクトの活動の一環として、豊かで美しい大村湾を守るために推進するプロジェクトです。

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