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2021年5月31日 講談社は、「創文社オンデマンド叢書」を創刊します!

PR TIMES / 2021年6月7日 12時54分

2020年6月、創文社は約70年の歴史に幕を下ろしました。
私たちはできるだけ多くの創文社の書籍を
次代へと引き継ぎたいと願いました。
学者・読書人・出版界の切望に、応答いたします。



平素より弊社の出版活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。

1951年に創業された創文社は、トマス・アクィナス『神学大全』(全39冊)、『西谷啓治著作集』(全26巻)、『ハイデッガー全集』(全103巻〔刊行中〕東京大学出版会が継承)などを刊行し、哲学、キリスト教、法制史関連の書籍がたいへん充実していた版元として知られていました。他にも、歴史、経済、政治、文学、また資・史料集など広範多岐にわたるジャンルをカバーし、日本の学術界の発展に大きく貢献してきました。

2020年6月に解散するまでの約70年間の出版活動で、創文社が刊行した書籍は約1800点。
太平洋戦争の痛手から立ち上がり、あらためて日本の学問を構築するために、新しい知を貪欲に吸収し、日本ならではの新たな学問のあり方を模索し続けた熱い時代に寄り添ってきたのが、創文社にほかなりません。大いなる知のレガシーが、創文社の書物には込められています。私たちはその巨大な宝にアクセスできなくなるという事態を座視してはいられませんでした。

講談社学芸部は、一方で1976年に創刊した「講談社学術文庫」というシリーズを持っています。刊行点数も2700点になろうとしています。創文社の創業より25年遅れてのスタートではありますが、同じ学術というジャンルで日本の読書界や学界と深い関係を持ってきました。
また、私たちは「講談社学術文庫大文字版オンデマンド」を3年前にスタートし、オンデマンドという出版形態になじみがあり、その可能性にも通じておりました。オンデマンドとは、読者の注文に応じて1部から本を届ける刊行形態です。
こうした私たちの編集力とノウハウが役に立つのではないかと信じて、今回のプロジェクトを創文社の久保井正顕社長(当時)に提案を申し上げ、こうしてここに新事業のスタートをお知らせする運びと相成りました。

講談社が刊行するこの新しいシリーズを「創文社オンデマンド叢書」と名づけました。2021年5月31日(月)に販売用特設サイトをオープンし、第一弾として全500点の販売を開始いたします。

 「創文社オンデマンド叢書」 概要

◆販売特設サイトURL: https://sobunsha.bookstores.jp/
◆特設サイトオープン日時:2021年5月31日(月)午前10時
◆初回発売の主な書名/シリーズ
トマス・アクィナス『神学大全』(全39冊)
マックス・ウェーバー『経済と社会』(全7巻)
石井良助『法制史論集』(全10巻)
鈴木禄弥『民法論文集』(全6巻)
『宮田光雄思想史論集』(全7巻+別巻)
「現代経済学選書」シリーズ※
「現代自由学芸叢書」シリーズ※
「中国学芸叢書」シリーズ※
その他の単行本を合わせ、全500点でスタート。
※一部、都合により配信できないものがあります。
[画像: https://prtimes.jp/i/1719/3297/resize/d1719-3297-962565-0.jpg ]


今後は『青山秀夫著作集』(全6巻+別巻)、『浅野順一著作集』(全11巻)、『高橋誠一郎経済学史著作集』(全4巻)、『西谷啓治著作集』(全26巻)、『柳田謙十郎著作集』(全8巻)なども順次追加予定。また、本年秋の配信開始予定で電子版も準備しています。
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私たちは、創文社が刊行した約1800点のうち、他社から再版された等の理由から本プロジェクトの対象にできないものを除いた約1500点について、権利処理の作業を続けているところです。刊行から時間が経過し、著者、著作権継承者の方々から許諾を得る作業も困難を極めたケースが多々あります。そういった捜索に、たいへん親身なご助力を提供くださった方も多くいらっしゃいました。この場を借りて心より御礼を申し上げます。
それでもまだ、著作権の権利関係が不明なもの、原本となる本の状態がよくないものなどがあります。今後も、入手可能な書目を追加してまいりますが、その過程で、みなさまのご協力を仰ぐこともあろうかと存じます。引き続きよろしくお願い申し上げます。

私たちのこのプロジェクトは、小さいながらも、新しい重要な一歩だと信じております。よりきめ細かく読者のニーズに応え、文化の継承と発展にすこしでも貢献できればと願っております。
なお、ご不明な点やご質問がございましたら、下記編集部にお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。

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