直木賞はどの作品に?候補作『あとは野となれ大和撫子』『敵の名は、宮本武蔵』が試し読みできる!
PR TIMES / 2017年6月21日 13時2分
文芸情報サイト「カドブン」(https://kadobun.jp)にて、選考委員会開催当日まで無料公開
[画像1: https://prtimes.jp/i/7006/3380/resize/d7006-3380-755345-0.jpg ]
新進・中堅作家の優れたエンターテインメント作品(単行本)に贈られる、直木三十五賞の2017年上半期(第157回)候補作が、発表されました。
今回は、木下昌輝著『敵の名は、宮本武蔵』(KADOKAWA)、佐藤正午著『月の満ち欠け』(岩波書店)、佐藤巖太郎著『会津執権の栄誉』(文藝春秋)、宮内悠介著『あとは野となれ大和撫子』(KADOKAWA)、柚木麻子著『BUTTER』(新潮社)と、いずれも注目を集める5作品です。
そこで、選考委員会の開催される7月19日(木)まで、KADOKAWAより刊行した2作品『あとは野となれ大和撫子』の冒頭89ページと、『敵の名は、宮本武蔵』の冒頭82ページを、文芸情報サイト「カドブン」(https://kadobun.jp)にて無料で公開します(2作品の試し読みは19日24時に終了予定です)。下記URLよりアクセスしてお読みください。
『あとは野となれ大和撫子』
https://kadobun.jp/readings/10
『敵の名は、宮本武蔵』
https://kadobun.jp/readings/9
『あとは野となれ大和撫子』の著者、宮内悠介氏は、刊行する作品のほぼ全てが文学賞、もしくは候補作品となっている今最も注目されている作家です。その宮内氏の作品の中でも、本作は最もエンターテインメントに徹している小説で、中央アジアの小国アラルスタンを舞台に突然国家運営を任されることになってしまった少女達の胸躍る冒険譚です。
ある日突然の大統領暗殺により中枢を担っていた官僚らが逃げ去り、取り残されてしまった後宮の少女たち。彼女たちはこの国を、自分たちの居場所を守るため、「とりあえず、国家やってみよう」と立ち上がりますが、内紛、外交、宗教対立、テロに陰謀、環境破壊と問題は山積み。それでもつらい今日を笑い飛ばして明日へ進み続ける彼女たちの姿に、勇気をもらえること請け合いです。
一方、『敵の名は、宮本武蔵』の著者、木下昌輝氏は、2014年に刊行したデビュー作『宇喜多の捨て嫁』でいきなり直木賞候補となって以降、発表する作品のほとんどが文学賞にノミネートされる、最も評価の高い若手歴史小説家の筆頭で、本作は直木賞の他に、第30回山本周五郎賞候補にも選出されています。
『敵の名は、宮本武蔵』は、宮本武蔵と戦って散った7人の敗者の目を通し、武蔵の真の姿を描いた連作短編集です。
決闘シーンは、血の匂いがたちこめ、肉を斬る一刀から放たれる閃きや、骨を砕く音が不快な余韻を残すほどの生々しさで、剣に取り憑かれた人間の狂気が素晴らしく見事に描かれます。また、武蔵や、敵達が、抗えない時代や境遇の中、それでも剣を振り下ろさざるを得なかった事情を抱え、死に向かって生きたそれぞれのドラマに、心震える歴史小説です。
ぜひ、この機会に珠玉の作品を味わっていただき、直木賞選考会の日を楽しみにお待ちください!
[『あとは野となれ大和撫子』書誌情報 著者プロフィール]
【発売】2017年4月21日※電子書籍同日発売
【定価】本体1,600円+税
【体裁】四六版並製
【頁数】 384頁
【装画】mieze
【書籍サイト】http://www.kadokawa.co.jp/product/321504000109/
【著者プロフィール】宮内悠介(みやうち・ゆうすけ)
[画像2: https://prtimes.jp/i/7006/3380/resize/d7006-3380-885749-1.jpg ]
1979年東京生まれ。早稲田大学第一文学部英文科卒業。2010年「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞山田正紀賞を受賞してデビュー。12年、同名の作品集で第33回日本SF大賞を受賞。直木賞にノミネートされる。続く第2作品集『ヨハネスブルグの天使たち』も直木賞候補になり、14年には同作品で第34回日本SF大賞特別賞を受賞した。16年『カブールの園』が芥川賞にノミネート、17年には同作品で第30回三島由紀夫賞を受賞。同年『彼女がエスパーだったころ』で第38回吉川英治文学新人賞を受賞。今、最も期待が集まる若手作家である。他著に『エクソダス症候群』『アメリカ最後の実験』『スペース金融道』『月と太陽の盤 碁盤師・吉井利仙の事件簿』。13年、第6回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞受賞
[『敵の名は、宮本武蔵』書誌情報 著者プロフィール]
【発売】 2017年2月25日※電子書籍同日発売
【定価】 本体1,600円+税
【体裁】 四六判上製
【頁数】 296頁
【書籍サイト】http://www.kadokawa.co.jp/product/321608000277
【著者プロフィール】木下昌輝(きのした・まさき)
[画像3: https://prtimes.jp/i/7006/3380/resize/d7006-3380-609688-2.jpg ]
1974年奈良県生まれ。近畿大学理工学部建築学科卒業。ハウスメーカーに勤務後、フリーライターとして関西を中心に活動。2012年「宇喜多の捨て嫁」で第92回オール讀物新人賞を受賞し、2014年『宇喜多の捨て嫁』で単行本デビュー。同作は直木賞候補となり、2015年第2回高校生直木賞、第4回歴史時代作家クラブ賞新人賞、第9回舟橋聖一文学賞を受賞。2作目の『人魚ノ肉』は第6回山田風太郎賞の候補となる。最新刊に『戦国24時 さいごの刻』がある。2017年2月、『天下一の軽口男』が第38回吉川英治文学新人賞候補に、5月には本作『敵の名は、宮本武蔵』が第30回山本周五郎賞候補に選出される。
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