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8/31(木)発売『騙し絵の牙』 文芸では異例の発売前重版決定!

PR TIMES / 2017年8月30日 10時0分

小説主演・大泉洋 × 小説家・塩田武士 制作秘話&カバー撮影シーンオフショットも公開!

株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、8月31日(木)に発売の塩田武士『騙し絵の牙』が、予想を大きく上回る予約をいただいたたことを受けて、文芸としては異例の発売前重版を決定しました。



ベッドシーンの必要性も見抜いた(!?)塩田武士も唸る大泉洋のクリエイター目線!
発売発表と同時に予約が殺到し、文芸作品としては異例の発売前重版が決定した『騙し絵の牙』。
雑誌『ダ・ヴィンチ』10月号(9/6発売)より、その制作にあたっての制作秘話を一部先行公開!

[画像1: https://prtimes.jp/i/7006/3616/resize/d7006-3616-490214-0.jpg ]


[表1: https://prtimes.jp/data/corp/7006/table/3616_1.jpg ]





大泉さんの「面白い!」でプロットの幹が太く
[画像2: https://prtimes.jp/i/7006/3616/resize/d7006-3616-191103-8.jpg ]


塩田 大泉さんのひと言で、速水が編集者になる以前、新聞記者であったという設定が生まれたんですよね。そこからプロットの幹が太くなっていった。

大泉 塩田さんの新聞記者時代の話がすごく面白くて。

塩田 刑事の好みに合わせたタバコを準備し、それを吸っている間に取材を掛けるという記者の技ですね。お話ししたら、すごく面白いと言っていただいて。その“面白い”は、大泉さんが演じられるうえでのイメージだと思うんですよね。それで設定も固まっていった。

大泉 それは克明に、速水に投影されていますよね。

--女性関係で大人のシーンもありますよね(笑)。

塩田 この展開に関しては“どうやら大泉さんがベッドシーンを書いてほしいらしい”と担当編集者から聞いたもので(笑)。

大泉 はははは(爆笑)! いや、たしかに言った、言いました。映像化した際、私が主演できるかもしれない小説が書かれるなら、“ベッドシーンくらいあるんだろうね?”って、言いましたよ(笑)。それを、編集者はそのまま伝えたんでしょうね。もうね、初期段階のジョーク、テッパンネタですよ、私の。

塩田 でも実際そのシーンを入れたことによって、確実に物語は面白くなったんです。仕事で男を虜にするだけでなく、速水は女性にもモテるということも表現できました。

大泉 これはやはり必要でした(笑)。

(雑誌『ダ・ヴィンチ』10月号(9/6発売)より)



■塩田武士×大泉洋 制作秘話スペシャル対談 詳細■
(雑誌『ダ・ヴィンチ』2017年10月号(9/6発売)より一部抜粋)

ベッドシーンは結果的に必要でした


――“騙し絵〞というタイトルの言葉が象徴するように、“光〞と“影〞の部分がストーリーには効果的に使われていますね。


塩田 強い光には濃い影ができる。それをどれだけ小説で表現できるかということが、核でした。人間は振り子のようなもの、こちら側に振れる人は必ずあちら側にも振れる。
大泉 速水は“影〞を持っていますよね。私は非常に一般的で、恵まれて育ってきたので、彼のすべてを理解するのは難しいと思いましたけど、娘がいるところは一緒で……。速水と娘のエピソードにはつい自分を重ねてしまいました。


[画像3: https://prtimes.jp/i/7006/3616/resize/d7006-3616-488219-4.jpg ]



――女性関係で大人のシーンもありますよね(笑)。


塩田 この展開に関しては、“どうやら大泉さんがベッドシーンを書いてほしいらしい〞と担当編集者から聞いたもので(笑)。
大泉 はははは(爆笑)! いや、たしかに言った、言いました。そもそも、この『騙し絵の牙』の発案の出発点というのが、『ダ・ヴィンチ』の表紙に出るとき、お薦めの本を一冊選ばなければならなかったことなんです。私は表紙撮影がある度に、『大泉エッセイ』を担当してくれていた同編集者に、いつも“お薦めの本、ない?〞と、聞いていたんです。“映像化されて、私が主演をできるような小説〞をと。それを、毎回訊かれるのが、彼女はめんどくさくなったんでしょうね。“じゃあ、もう大泉さんを主人公としてイメージした本をつくります!〞と言ったのが始まりなんです。
塩田 (笑)。
大泉 であれば、ベッドシーンのひとつくらいないと(笑)。映像化した際、私が主演できるかもしれない小説が書かれるなら、“ベッドシーンくらいあるんだろうね?〞って、言いましたよ(笑)。それを、編集者はそのまま伝えたんでしょうね。塩田さん、真面目だから、そのままそのシーンを書いたんでしょう。
(中略)
大泉 いやいやいや(笑)。もうね、初期段階のジョーク、テッパンネタですよ、私の。たとえば映画の脚本を読んだときも言うんです。「大変、面白く読ませていただきました。ただベッドシーンがないのが残念です」って(笑)。
塩田 でも作家としては、ここでベッドシーンを書くのは、一つの義務だ、と(笑)。
大泉 塩田さん、なんてバカなことを(笑)!
塩田 でも実際そのシーンを入れたことによって、確実に物語は面白くなったんです。仕事で男を虜にするだけでなく、速水は女性にもモテるということも表現できました。
大泉 これはやはり必要でした(笑)。
塩田 必要でしたね。
大泉 でも大人の読む小説には必要ですよ、ベッドシーン。色気がないとね、特にこれだけの厚みの小説のなかにそれがないと。だって大人の男の物語ですから。女性読者の方もきっとそう感じると思います。




[画像4: https://prtimes.jp/i/7006/3616/resize/d7006-3616-554178-7.jpg ]



あのときのひと言から元新聞記者という設定は生まれた


――執筆に先立ち、お二人が腰を据えての話し合いを持たれたのは、2015年秋のことだったそうですね。


塩田 それは打ち合わせであると同時に、大泉さんへの取材でもありました。(中略)プロットを読まれた大泉さんが、「なぜ舞台が出版業界なんですか?」という、すごくシンプルな質問をされたんですよね。僕は出版業界の人間なので、なんの疑問を持たず、そこを物語の舞台に書いていたんですけど、そのひと言で、読者の目線を意識しきれていない部分に気付かされたんです。
大泉 本来、私がタッチするものではないんですけれど、「こんなお話にしたい」とプロットを見せていただいたものですから。作家の先生に対して、大変失礼だと思ったのですが、ざっくばらんに感じたことをお伝えしたんですよね。私にしてみたら、塩田さんのいる出版界はまったく分からない世界。そんな自分が読みたいのは、その業界のあるあるというか、一つの小説として、その分からない世界を細部に知られる愉しみがあるといいな、という思いがあったんです。(中略)

塩田 それで、原点に戻していただいた、というところがありました。さらに大泉さんのひと言で、速水が編集者になる以前、新聞記者であったという設定が生まれたんですよね。そこからプロットの幹が太くなっていった。
大泉 塩田さんの新聞記者時代の話がすごく面白くて。“夜討ち〞でしたよね? 本作のなかにも書かれていますよね。記者時代、実際にやっていたタバコのエピソードが。
塩田 刑事の好みに合わせたタバコを準備し、それを吸っている間に取材を掛けるという記者の技ですね。それ、お話ししたら、すごく面白いと言っていただいて。その“面白い〞は、大泉さんが演じられるうえでのイメージだと思うんですよね。それで設定も固まっていった。そしてそこには、僕自身が新聞記者時代、どうやって情報を引き出そうかと考えていたプロの技も重ねられていった。
大泉 それは克明に、速水に投影されていますよね。
塩田 出版業界で、情報と闘うという使命が、速水にも、そして僕にもあるので。そうした情報に対する当たりの強さを表現することに対しても、速水を元新聞記者という設定にして本当によかったなと思っています。
(中略)


[画像5: https://prtimes.jp/i/7006/3616/resize/d7006-3616-552523-2.jpg ]



――速水には、大泉さんの仕事への姿勢、とりわけシビアさが投影されていると。大泉さん自身が、仕事をするなかで最も大事にしているものとは何ですか?


大泉 万人性ですね。私自身、分かる人が分かる、というものが好きじゃないんです。多くの人が面白いものをつくりたいという思いがあるので。ものをつくるときの私の視点はいつもそこなんです。子供の頃からテレビばっかり観て育ってきたので、やっぱり分かりやすいものが好きなんですよね。どんな人が見ても面白いものに近づけたいという思いがあります。(中略)私ね……自分でも、あまり俳優に向いてないな、と思うんですよ(苦笑)。
塩田 え!? どうしてそう思うんですか?
大泉 たとえば舞台でも映像作品でも、バラエティでも、その世界に入り込んで、自分が演じるというより、常に“大泉洋〞という男を観客の目線で見ているという自分の方が強いんです。観客から見て、大泉洋という人がどう動くと面白いのかという考え方しかできないんです。それって、あまり向いてないってことですよね、俳優に。
塩田 そうですか?
大泉 演じるより、常に“見て〞しまうんです。俯瞰で僕という人を。
塩田 僕はそれが唯一無二ということだと思いますね。そうした視点を持つ俳優さんはそうはいない。そして、客観的にご自身を見られていられるという部分もまた、大泉さんの仕事に対する厳しさのひとつですよね。
大泉 お客さんの代表として、大泉洋という人を僕が見ているから、自分が見ても面白いものにしたいんです。だから台本でも、直せるものであれば直したいと思ってしまう。そういうところは厳しくしたいというか。口を出してしまうこともありますね。
(中略)


[画像6: https://prtimes.jp/i/7006/3616/resize/d7006-3616-679247-5.jpg ]



――本作は構想から『ダ・ヴィンチ』での連載を経て、刊行まで約4年の月日が掛けられた渾身作となりました。


塩田 僕の10作目となります。その節目にこうした素晴らしいチャンスをいただけたことは作家冥利に尽きる。刊行にあたり、本当にワクワクしていますね。今、出版業界に一番足りないものは期待感と、このワクワク感。それを表現したものにもなっていると思います、この小説は。



[画像7: https://prtimes.jp/i/7006/3616/resize/d7006-3616-885956-3.jpg ]



[画像8: https://prtimes.jp/i/7006/3616/resize/d7006-3616-489838-9.jpg ]



[表2: https://prtimes.jp/data/corp/7006/table/3616_2.jpg ]









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