規格外の面白さ、ここにあり。第8回山田風太郎賞 池上永一著『ヒストリア』に決定!
PR TIMES / 2017年10月24日 16時1分
過去一年間で最も「面白い」と評価されたエンタテインメント小説が遂に決定!
株式会社KADOKAWA(代表取締役社長:松原眞樹)と一般財団法人角川文化振興財団(理事長:角川歴彦)が、2009年に創設しました文学賞『山田風太郎賞』の選考会が2017年10月23日(月)午後4時より帝国ホテル東京(東京都千代田区内幸町1-1-1)にて行われ、選考委員の審査により、池上永一著『ヒストリア』(KADOKAWA)が受賞作に決定しました。
【山田風太郎賞 公式サイト】http://shoten.kadokawa.co.jp/award/yamada/
[画像: https://prtimes.jp/i/7006/3811/resize/d7006-3811-916792-0.jpg ]
「山田風太郎賞」は戦後日本を代表する大衆小説家、故山田風太郎氏の独創的な作品群と、大衆性、ノンジャンル性、反骨精神など氏が貫いた作家的姿勢への敬意を礎に、有望な作家の作品を発掘顕彰するために創設しました。毎年9月1日から翌年8月31日までに書籍として発表された長編および短編の文芸作品(ミステリ、時代、SFなどジャンルを問わない)の中より最も面白いと評価された作品に贈られます。新人、新進、中堅作家の作品が対象となります。第8回選考委員は、奥泉 光、京極夏彦、筒井康隆、林 真理子、夢枕 獏(敬称略・五十音順)が担当しました。
<池上永一著『ヒストリア』あらすじ>
第二次世界大戦の米軍の沖縄上陸作戦で家族すべてを失い、魂(マブイ)を落としてしまった知花煉。一時の成功を収めるも米軍のお尋ね者となり、ボリビアへと逃亡するが、そこも楽園ではなかった。移民たちに与えられた土地は未開拓で、伝染病で息絶える者もいた。沖縄からも忘れ去られてしまう中、数々の試練を乗り越え、自分を取り戻そうとする煉。一方、マブイであるもう一人の煉はチェ・ゲバラに出会い恋に落ちてしまう……。果たして煉の魂の行方は?
(KADOKAWA書誌ページより http://www.kadokawa.co.jp/product/321505000100/ )
選考委員を代表して選評を述べた京極氏は「圧倒的なスケール感と、膨大な情報量を読み物としてさばいていく手並みは見事なもので、その点において図抜けていたことは間違いない。」「沖縄ではまだ戦争が続いているのだ、というメッセージもきちんと伝わってきた。」と話しました。
この日の記者会見で池上氏は「コロニア・オキナワの子供たちが喜んでくれたら、そして、こういう形でボリビアの日系社会の方達が少しでも注目されるようになってくれたらいいなと思っています。」と想いを語りました。池上氏には、正賞として記念品(名入り万年筆)と副賞 100万円が贈られます。
本賞の贈賞式および祝賀会は11月24日(金)に、いずれも帝国ホテル東京にて開催します。角川三賞として、『第37回横溝正史ミステリ大賞』と『第24回日本ホラー小説大賞』(主催:株式会社KADOKAWA、一般財団法人角川文化振興財団)の贈賞式・祝賀会もあわせて行います。
<受賞者略歴> 池上永一(いけがみ・えいいち)
1970年沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。94年、早稲田大学在学中に「バガージマヌパナス」で第6回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。98年、『風車祭(カジマヤー)』が第118回直木賞候補となり話題となる。以後、『レキオス』や『シャングリ・ラ』などの壮大なスケールのSF作品、『テンペスト』『黙示録』などの沖縄を舞台にした歴史時代作品などで注目を集める。南米文学に影響を受け、沖縄との共通点を見出してマジック・リアリズムを作品に取り入れている。著書に『トロイメライ』『夏化粧』『統ばる島』など多数。
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