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「やっぱりテニスが好きだった」。常にチャレンジャーとして戦い続けてきた伊達公子、笑顔の引退会見

PR TIMES / 2017年9月8日 9時19分



[画像: https://prtimes.jp/i/1355/3896/resize/d1355-3896-400192-0.jpg ]

8月28日(月)、自身のブログで『ジャパンウイメンズオープンテニス』をもって9年半前に掲げた“新たなる挑戦”にピリオドを打つことを表明した伊達公子の現役引退発表記者会見が行われた。

「再チャレンジの会見もテニスコートで行ったので、引退会見もテニスコートでやりたかった」という伊達の希望により、有明コロシアム・センターコート上で行われ、引退に至った気持ちとこれまでのアスリート人生について語った。

「昨年の4月に膝の手術をして、今年の5月に岐阜で復帰戦を果たした後、自分の中ではグランドスラムの予選でもう一度プレーしたいという強い思いをもっていた。しかし、7月に3週間ほどアメリカ遠征に行った際、膝だけでなく肩の古傷が再び悪化してしまったことが、将来に対して少しずつ整理しなくてはいけないと考えるきっかけとなった。最終的な決断は8月上旬くらいに気持ちが固まった」。

ギリギリまで現役を続行する可能性を模索し、「引退」という現実を受け入れたくない気持ちもあった。しかし怪我によって十分な練習が出来ないことが、競技者としてコートを去る一番の要因となったという。

最後の試合を有明に決めたことについては「ファーストキャリアのラストはニューヨークだったこともあり、セレモニー的なことをしないで引退してしまった。それだけに再チャレンジの最後は東京で、という強い思いがあった」と、今まで自分を支え、応援してくれた人達の前で最後を迎えたいと語った。

今までの競技者人生の中で思い出深い試合を聞かれると「90年代のファーストキャリアでは、フェドカップで当時No.1だった(シュテフィ・)グラフと長時間にわたる戦いの末勝った試合。グラフは自分にとって、憧れ以上の真のアスリートであり、格別の存在だっただけに、あの試合は忘れられない」。

そして、「2000年代の再チャレンジ後の試合は、一つ一つが私にとってチャレンジの試合だった。どの試合も思い出深いけれど、敢えてあげるなら、ウィンブルドンでのビーナス(・ウイリアムズ)戦。勝負には敗けてしまったが、現在主流のパワーテニスに対して、ネットプレーをミックスした自分の得意とする展開のテニスで対抗することが出来たことが、私にとって忘れられない試合です」と語った。

長年にわたって挑戦し続けることが出来た原動力について聞かれると、「やっぱりテニスが好き、スポーツが好き、それに尽きる」と笑顔で言い切った伊達。「90年代は常にいっぱいいっぱいの中で戦っていたけれど、再チャレンジ後はたとえ結果につながらなかったとしても、一つ一つのチャレンジが本当に楽しかった。だからこそ37歳から9年半も続けられたんだと思う」とテニスの楽しさを改めて実感したという。

さらに「夢を持つこと、何かに挑戦することに年齢は関係ない。自分がやりたいことを思い続けること、やり続けることは、少しの勇気を持てば、自分の世界を切り開くことが出来るということを、少しは示せたのかなと思う」と競技者人生を振り返った。

2008年に37歳で再びコートに戻ってきたが、膝の状態が思わしくなく、痛みと戦いながらの現役続行だった。苦しみながらもひたむきにテニスと向き合う彼女の姿はテニス界のみならず、多くの人々に勇気と感動を与えたに違いない。

「本当にまだ引退するという実感があるような、ないような複雑な気持ち。ただ、競技者としてテニスコートを去るというのは、本当に寂しいし、残念でならない」と無念さも見せつつも、「引退によって競技者でなくなっても、テニスに対する思いはこれからもずっと持ち続けるし、これからの人生もテニスの隣にいたいと思っている」と、これからもテニスとともに歩み続けるという。

「これだけのテニスキャリアを費やして刺激をもらって、達成感を感じる日々を過ごせたことは、何にも代えられないもの。こんな幸せなアスリートはいないんじゃないかなと思う」と、改めて自分が歩んできたテニス人生に後悔はないと笑顔で語った。

「最後の有明での試合は、どこまで自分らしさを出せるか分からないが、強い心をもってコートに立ちたいと思っている。多くの人の記憶にとどめていただけるように、頑張りたい」と最後の試合に向けて、決意と意気込みを語った。

常にチャレンジャーとして戦い続けてきた伊達だが、今月11日(月)から行われる『ジャパンウイメンズオープンテニス』が現役として戦う最後の大会となる。WOWOWでは生中継を中心に連日放送。なお、伊達は大会第2日となる12日(火)に女子シングルスで出場を予定している。

また、引退後初のテレビ生出演となる特別番組『生出演!伊達公子 引退スペシャル あなたの笑顔が大好きだった』を9月18日(月・祝)夜7時からWOWOWプライムにて放送する。


【WOWOW番組情報】
★『伊達公子 最後の挑戦!ジャパンウイメンズオープンテニス』
東京・有明テニスの森公園で行なわれる女子テニスWTAツアー公式戦。世界で戦う女子選手たちが日本で華やかなプレーを魅せる!伊達公子 最後の雄姿を見逃すな!
【放送日】9月11日(月)~17日(日) WOWOWにて連日放送 ※第1日無料放送

★『生出演!伊達公子 引退スペシャル あなたの笑顔が大好きだった』
数々の偉業を残したテニスプレーヤー、伊達公子。現役生活に終止符を打った伊達が生出演!46歳まで挑戦を続けた彼女のテニス人生を振り返り、テニスへの想いを探る。
【放送日】9月18日(月・祝)夜7時~[WOWOWプライム]

詳しくはWOWOWテニスオンラインへ
http://www.wowow.co.jp/sports/tennis/

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