「KOを狙う」とパッキャオ。6階級制覇王者に4階級制覇王者のブローナーが挑む!WOWOWにて、1/20(日)午後0時より生中継!
PR TIMES / 2019年1月19日 10時40分
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■10代 20代 30代 40代で世界王座に君臨
昨年7月、ルーカス・マティセ(アルゼンチン)に7回TKO勝ちを収めウェルター級だけでも4度目の戴冠を果たした6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(40=フィリピン 69戦60勝39KO7敗2分)が、4階級制覇の実績を持つエイドリアン・ブローナー(29=アメリカ 38戦33勝24KO3敗1分1無効試合)を迎え撃つ。WBO王者テレンス・クロフォード(31=アメリカ)、IBF王者エロール・スペンス(28=アメリカ)、さらにWBAスーパー王者としてキース・サーマン(30=アメリカ)、WBC王者ショーン・ポーター(31=アメリカ)と、実力も知名度もあるスター選手が集うウェルター級で、WBAレギュラー王者のパッキャオがどんなパフォーマンスをみせるのか注目される。
パッキャオは12年から17年までの6年間に9試合を行ったが、そのうち4度は敗北という結果に終わった。一方、5度の勝利のなかにKOによる決着はなかった。フロイド・メイウェザー(アメリカ)、ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)、ティモシー・ブラッドリー(アメリカ)ら錚々たるメンバーが対戦相手の欄の並んではいるが、それを割り引いても「パッキャオは過去の人」と見られ始めていたことは否めない。そんななか半年前、自らがプロモートしたマティセ戦で09年11月のミゲール・コット(プエルトリコ)戦以来9年ぶり、実に14試合目にしてKO(TKO)勝ちを記録。そのまま5ヵ月後(12月17日)に40歳の誕生日を迎えた。これによりパッキャオは19歳でWBC世界フライ級王座を獲得したのを皮切りに、20代、30代、そして40代でも世界王座に君臨することになった。過去にヘビー級のジョージ・フォアマン(アメリカ)のように20年以上の年月を跨いで20代と40代で世界王者になった例や、ライト・ヘビー級とクルーザー級を制覇したバージル・ヒル(アメリカ)のように20代、30代、40代で世界王座に君臨した例はあるが、パッキャオはこれらの上を行く記録を樹立したのである。早熟かつ晩成、しかも19歳の初戴冠時よりも16キロ近く重い階級で40歳のいまも世界一の座にいるのだから驚異としか言いようがない。また、9年前からは政治活動(10年~フィリピンの下院議員、16年~上院議員)をしながらリングに上がり続けている。パッキャオはいくつもの不可能を可能にしてきた超人といえよう。
■高い総合力を持つブローナー
そんなパッキャオに挑むブローナーは、スーパー・フェザー級、ライト級、スーパー・ライト級、ウェルター級の4階級で世界王者になった実績を持っている。こちらも約7キロの体重の壁を破ってきた実力者だが、それに見当たった評価と人気を得ているとは言い難い。「ザ・プロブレム(問題を起こす男)」のニックネームどおり、自己責任による数々のトラブルが足を引っ張ってきたことが主因といっていいだろう。世界戦で2度の体重超過を犯したのをはじめ、約束した体重を守れずに直前になって契約ウェートを上げたこともあった。強盗事件にかかわって身柄を拘束されたり、飲酒運転で収監されたりとリング外のトラブルが多いことでも知られる。今回の試合を前にした12月下旬にも、過去の交通トラブルが原因で逮捕(のちに釈放)されるなど相変わらずマイナスのニュースが多い。ちょうどパッキャオがタイプの異なる3人のパートナーと懸命にスパーリングをしているという情報が流れたころだけに、「パッキャオ=英雄(ヒーロー) ブローナー=悪役(ヒール)」という印象が植え付けられたとしても仕方ないところといえる。
ただ、ブローナーも総合的な戦力は高いものを持っている。半身のゆったりとした構えから揺さぶりをかけ、多彩なパンチを自在に打ち込むスタイルを身につけているのだ。一時期は「メイウェザーの後継者」とも呼ばれたが、本家よりも攻撃的といえる。その分、ディフェンスは甘く、KO負けはないものの何度か被弾して窮地に陥ったことがある。
■オッズは5対2でパッキャオ有利
試合2週間前の時点でオッズは5対2、40歳の王者有利と出ている。下馬評に気をよくしたわけではあるまいが、パッキャオ自身も「肉体は25歳のような感じだが、経験から得た知恵がある。マティセ戦でKOの醍醐味を思い出したので、今回も倒して勝ちたい」と珍しくKO宣言をしている。一度は決別したフレディ・ローチ氏がサブ・トレーナーとしてチームに加わったこともパッキャオにとっては自信を増す材料になっているのだろう。
サウスポーのパッキャオが上体を振りつつプレッシャーをかけ、ブローナーがサークルしながら迎え撃つパターンが予想される。半年前の好感触がイメージとして残っていると思われるパッキャオだが、マティセと違ってブローナーには俊敏な動きと対応力があることを忘れてはなるまい。むしろパンチを出しても急所を外され続けたメイウェザー戦をイメージしていた方がいいのかもしれない。そんななかで左ストレート、右フック、左アッパーといった得意なパンチをクリーンヒットすることができればKO防衛が見えてくる。その一方、ブローナーがパッキャオの圧力に委縮することなくカウンターを合わせることができれば、6階級制覇王者にひと泡吹かせる可能性が上がりそうだ。
◆◆◆WOWOW番組情報◆◆◆
★『生中継!エキサイトマッチスペシャル アジアの英雄 パッキャオ防衛戦!』
ボクシング界のスーパースター「パッキャオ」が元4階級制覇王者ブローナーを迎え、再起戦で獲得したWBA世界ウェルター級王座の初防衛戦に臨む!
【放送日】1月20日(日)午後0:00 [WOWOWプライム]※生中継
・ゲスト解説:亀海喜寛
■その他の情報は、WOWOW番組オフィシャルサイト(wowow.co.jp/excite)へ!
https://www.wowow.co.jp/sports/excite/
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