「人類史上初のブラックホール撮影成功」で注文数急増 解説本『ブラックホールをのぞいてみたら』緊急重版決定
PR TIMES / 2019年5月24日 12時40分
株式会社KADOKAWA(代表取締役社長:松原眞樹、本社:東京都千代田区)は2017年7月に刊行した単行本『ブラックホールをのぞいてみたら』(著者:大須賀健)の緊急重版を決定しました。5月下旬から人類が初めて目撃したブラックホールの写真を用いた新しいオビによる重版分を順次出荷します。
[画像: https://prtimes.jp/i/7006/5875/resize/d7006-5875-940571-0.jpg ]
今年4月10日に発表された地球上の8つの電波望遠鏡を結合させた国際協力プロジェクトである「イベント・ホライズン・テレスコープ」による巨大ブラックホールの撮影成功のニュースによって書店様からの注文数が急増しました。
本書はブラックホールという想像を超えた不思議な天体をわかりやすく解説した科学読み物で、ゴム膜とボール、トランポリンをはねる子どもなど様々な例を引き合いに「わかりやすさ」を追求した入門書です。書評サイトでは、「この本を読んで初めてわかった」という声が多数寄せられています。購入者は30代、40代の方が多い状況ですが(弊社調べ)、中学生であれば読んで楽しんでいただける構成になっています。
なお、撮影成功のニュースを受けて、本作著者のインタビューを弊社サイト「カドブン」に4月29日に掲載したところ、GW中のアクセストップを記録しています。
https://kadobun.jp/interview/171/d91f6c2d
※参考:史上初、ブラックホールの撮影に成功 ― 地球サイズの電波望遠鏡で、楕円銀河M87に潜む巨大ブラックホールに迫る
https://www.nao.ac.jp/news/science/2019/20190410-eht.html
【内容紹介】
猛烈な勢いであらゆるものを吸い込み続けるブラックホール。一度飲み込まれたら抜け出すことは決してできないというSFのような天体は、アインシュタインの一般相対性理論の中で予言され、2015年、重力波の検出で間接的に存在が証明されました。とはいえ、そもそも、なぜ、どうやって、吸い込んでいるのでしょうか。吸い込むものがなくなったときの宇宙の姿は? さまざまな例と多くのイラストで、暗黒天体の魅力とメカニズムを紹介します。
【目次】
はじめに
第1章 ブラックホールってなんだろう
ブラックホールに地面は無い
ブラックホールが黒いわけ
ブラックホールの黒は「本当の黒」
事象の地平面は一方通行
近づいて行くと超危険
特異点の謎
ブラックホールの作り方
事象の地平面をもっと理解しよう
ブラックホールで時間が止まる
宇宙船が事象の地平面で止まる?
ブラックホールとタイムマシン
第2章 アインシュタインは何をしたの?
天才といわれる理由
予言された空間の歪み
空間の歪みと重力の関係
正しいのはどっち?
激しくへこむゴム膜
色のずれと時間の遅れ
重力波はブラックホールの断末魔
アインシュタインの間違い
第3章 ブラックホールは本当にあるの?
ブラックホールは山ほど見つかっている!
天才たちが挑んだ未知の天体
チャンドラセカールの大活躍
中性子星と白色矮星
ついにブラックホールが見つかる
今世紀のブラックホール天文学
第4章 光り輝くブラックホール?
ブラックホールを取り巻くガス円盤
吸い込まれるには摩擦が必要
ガス円盤が輝く秘密
ガス円盤はどれほど明るい?
ブラックホールはいつでも明るいわけではない
謎の天体クェーサー
クェーサーの正体
見えないブラックホールを見る
第5章 大質量ブラックホールはどうやってできたの?
大質量ブラックホールは急速に成長する?
星の明るさの限界は
太りにくいブラックホール
エディントン限界を突破して
ブラックホールの合体と超大質量星の崩壊
大質量ブラックホールと銀河の美しすぎる関係
ブラックホールと銀河の進化
ブラックホール・ジェット
大質量ブラックホールの謎に挑む
第6章 宇宙の未来はブラックホールだらけ
ブラックホールだらけの宇宙
ホーキング放射とブラックホールの消滅
宇宙の死
おわりに
【書誌情報】
書名:ブラックホールをのぞいてみたら
著者名:大須賀 健
発売日:2017年7月28日
定価:(本体1,300円+税) ※電子書籍もあり
体裁:四六判
ISBN:978-4-04-106184-8
ページ数:256P
発行:株式会社KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/321412000237/
【著者プロフィール】
大須賀 健(おおすが けん)
1973年秋田県生まれ。筑波大学計算科学研究センター教授。北海道大学工学部応用物理学科卒業、筑波大学大学院物理学研究科修了。博士(理学)。理化学研究所研究員、国立天文台理論研究部助教などを経て、2018年より現職。専門は理論およびコンピュータ・シミュレーションを駆使したブラックホール宇宙物理学、大質量ブラックホール形成論。専門のかたわら、わかりやすい言葉で、子どもや市民への天文学のアウトリーチ活動も行っている。初の著書『ゼロからわかるブラックホール』(講談社ブルーバックス)で、第28回(平成24年)講談社科学出版賞を受賞。
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