食べれば食べるほど気候危機を解決する牛肉!? 斉藤幸平さん、野村友里さん推薦『環境再生型[リジェネラティブ]農業の未来』刊行
PR TIMES / 2024年9月24日 15時15分
インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:二宮宏文)は、『環境再生型[リジェネラティブ]農業の未来』を刊行しました。
[画像: https://prtimes.jp/i/5875/6150/resize/d5875-6150-75391270fc75e7a7ffbe-0.jpg ]
近年「環境再生型農業(リジェネラティブ農業)」に大きな注目が集まっています。
気候危機の時代、世界が脱炭素にとりくむなかで、農業部門はC02排出量の実に11%を占め、大きな責任を負っています(世界で占める割合であり、国内では4%)。
同時に、現代の農業が抱えるさまざまな課題、農薬や化学肥料の大量使用、遺伝子組み換え作物、食の安全、地域経済、さらには生物多様性の危機や豪雨による土壌流出にも直結しています。
本書は、このような多くの課題を解決する「革新的」かつ「伝統的」な農法を提唱し、実践した記録です。
著者のウィル・ハリスはメキシコ湾に面したアメリカ・ジョージア州に8平方キロもの広大な牧場をもち、牛、羊、鶏、七面鳥、ヤギを飼う酪農家です。少し前まで、ウィル自身は「工業型」とも呼ばれるごく一般的な牧場経営をしていました。ところがあるきっかけから、「革新的かつ伝統的」なスタイルに変え、試行錯誤の末に無農薬・無肥料、不耕起、かつ土壌が流出しない、さらには「土壌に炭素が溜まる」農牧業のスタイルを確立するのです。
■リジェネラティブ農業運動の第一人者による、回顧録兼マニフェスト
農家の4代目として育てられたウィル・ハリスはホワイト・オーク牧場を受け継ぎ、フルタイムのコモディティ・カウボーイとして、慣行農業のシステムが提供するあらゆるツールを厳格に駆使して、農場を経営していました。祖先は慣行農業を行ない、非常に生産性の高い仕組みを築き上げましたが、このシステムに必然的に伴う過度な行ないや残酷さ、地元の町の荒廃に対して次第に嫌気がさしてきたハリスは、新しい方法をつくり出すために農場を担保に賭けに出ました。
それは、自然に逆らうのではなく、自然と協力し合い、急速に隔たりが広がりつつあった消費者と彼らが口にする食物の間に橋を架けるためでもありました。
粘り強さと信念、リスクに対するけた違いの耐性を武器に、ハリスは自分のアプローチを「革新的に伝統的(ラディカリー・トラディショナル)」と呼び、リアルフード運動のアイコンとなったのです。
数世代にわたる私的な回顧録であると同時にアメリカ農業全般の縮図でもある本書は、食物の正しい生産法へと回帰する道を示しています。サプライチェーンが逼迫し、気候変動が引き起こす大惨事が収穫に打撃を与え、アメリカの農地を所有する人々に対する懸念がかつてないほど広がっている今、ウィル・ハリスは私たちが日々口にしている食物を生産している土地や人とあらためてつながるように訴えています。鋭い語り口で歯に衣着せず、断固とした意志を貫き、権力者に真実を語るハリスは、今こそ自分の食べているものを生産している農家を知ることが重要である理由を示しています。
■ニューヨーク・タイムズで絶賛!
環境再生型農場で育てた牧草飼育牛肉(グラスフェッドビーフ)1kgにつき、3.3kgものCO2を「削減」します。
一方、通常の「慣行農場」で育てた牛肉では、1kgにつき33kgものCO2を「排出」しています。
ウィル・ハリスの「革新的かつ伝統的」な農牧業が、この時代にますます注目を集めている理由がここにあります。
■斎藤幸平さん、野村友里さん、ゲイブ・ブラウンさん推薦!
「地球のために私は牛肉を食べない。それでも、
気候危機の時代にウィル・ハリスのような人がいるのは人類への希望かもしれない」
―― 哲学者 斎藤幸平
「“私はそこまで牛肉食べないのよね…” “農業の話か…”で終わらないでほしい。
早急に迫られている問題への解決策がある」
―― 料理人 野村友里
「ウィルについては、革新的と言う人もいれば、扇動者と呼ぶ人も、頭がおかしいと言う人もいるが、直接彼を知っている人に言わせれば、彼は信念の人である。ただそれが正しいからという理由だけで、あえて慣行農業の流れに逆らっている。現在のフードシステムは破綻している。その解決策のひとつがホワイト・オーク牧場だ。食物を口にする人は本書を読む必要がある」
―― ゲイブ・ブラウン 『土を育てる:自然をよみがえらせる土壌革命』著者
■著者・訳者プロフィール
ウィル・ハリス Will Harris
ジョージア州の亜熱帯沿岸平野にある統合的[ホリスティック]に管理された環境再生型[リジェネラティブ]牧場と農場を所有している。牧草を与え人道的に育てた肉を主流にした最初の人々のひとりであり、リジェネラティブでレジリエントな農業の分野で最もよく知られているリーダーのひとりでもある。ホワイト・オーク牧場は『ニューヨーク・タイムズ』紙、『フォーブス』誌、『ワシントン・ポスト』紙、NPR、BBC、NBCなどでも取り上げられている。また、2023年のサンダンス映画祭で公開された映画『Food and Country(食と国)』にも、ホワイト・オーク牧場と共に登場している。
プレシ南日子 Nabiko Plessy
東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業。ロンドン大学バークベックカレッジにて修士号(映画史)取得。主な訳書に『悪意の科学:意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?』『保護猫の育て方:子猫を捕まえてから、新しい家族の元へ届けるまで』『猫の精神生活がわかる本』(共訳)『ジャクソン・ギャラクシーの猫を幸せにする飼い方』『狂気の科学者たち』『理想の村マリナレダ』『3.11震災は日本を変えたのか』(共訳)『写真が語る:地球激変』『自然災害の恐怖:地球温暖化』などがある。
【書誌情報】
書名:環境再生型農業の未来
発行:山と溪谷社
定価:2640円(本体2400円+税10%)
ページ数:400p(カラー口絵8p含む)
https://www.yamakei.co.jp/products/2824310510.html
【山と溪谷社】 https://www.yamakei.co.jp/
1930年創業。月刊誌『山と溪谷』を中心とした山岳・自然科学・アウトドア・ライフスタイル・健康関連の出版事業のほか、ネットメディア・サービスを展開しています。
さらに、登山やアウトドアをテーマに、企業や自治体と共に地域の活性化をめざすソリューション事業にも取り組んでいます。
【インプレスグループ】 https://www.impressholdings.com/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:松本大輔、証券コード:東証スタンダード市場9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「航空・鉄道」「モバイルサービス」「学術・理工学」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。
【本件に関するお問合せ先】
株式会社山と溪谷社 担当:岡山
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
TEL03-6744-1900 E-mail: info@yamakei.co.jp
https://www.yamakei.co.jp/
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