「身の毛もよだつような人、人、人…」Xで大注目の「わたくし95歳」70年以上語れなかった長崎の被爆体験を綴る
PR TIMES / 2024年12月10日 10時45分
戦後80年となる2025年6月4日に書籍刊行が決定!FRaU公式YouTubeにて動画も公開
SNSで綴られてきた、長崎での原爆体験と現在95歳の森田さんが日々思うこと
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/1719/6799/1719-6799-3659673305785a1e982a1f57fa90133d-3900x2600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
日本時間12月10日午後9時、日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の2024年ノーベル平和賞授賞式がノルウェーで開催される。
広島・長崎に原子爆弾が投下されて79年、悲願というにはあまりに長い時間を要し、そして、核の脅威は今も続き、高まっている状況ともいえる。
2024年10月11日、X(旧Twitter)にこんなポストが書き込まれた。
お風呂に入っていると、娘が大声で「速報が出た!日本被団協がノーベル平和賞受賞!!️」
と飛び込んで来た。涙が出るほど嬉しい。私が平和賞を貰ったような感動。
#核兵器禁止条約
#核廃絶
#戦争反対
2024年10月11日「わたくし95歳」(@Iam90yearsold)
この歓喜のつぶやきをアップしたのは、現在95歳の森田富美子さん。
富美子さんは長崎に生まれ、1945年8月9日ー16歳のときに長崎で原子爆弾によって、両親と3人の弟を失った。あまりにつらいそのときのつらい経験について長い間話さず過ごしてきたが、富美子さんは2020年8月10日に「91歳になるまで声をあげなかった自分が情けない」と自分の心だけにしまってきた長崎での出来事を「わたくし91歳」というアカウント名でTwitter(現X)にツイートするようになった。
それから4年、アカウント名は年齢を重ねるごとに変化し、現在「わたくし95歳」に変わったが、富美子さんは毎日、自らの被爆体験や政治のこと、日々の出来事についても楽しいことも、怒りも、ときに厳しく、でもユニークなマインドも忘れずに、富美子さん自身がアップしている。そんな富美子さんのXには現在8.5万人のフォロワーがいる。
真珠湾攻撃から83年、広島・長崎の原子爆弾投下、終戦から79年……戦争の記憶を語れる方の存在はとても貴重であり、今を生きる私たちにとっても忘れてはいけない、知るべき記憶でもある。
そんな富美子さんが、生き様を綴った書籍『わたくし96歳 #戦争反対」』(森田富美子・森田京子 親子共著)が戦後80年となる2025年6月4日に講談社より刊行(6月2日出来)することが決定した。
▼富美子さんが被団協のノーベル平和賞受賞を聞いた時の想いや、79年前のことを語った動画はこちら(12月10日朝6時公開予定)
【FRaU】『わたくし96歳「#戦争反対」』森田富美子さま PR動画
https://youtu.be/Y7BwRgE0_lQ
ちなみに富美子さんは誕生月の6月に毎年「わたくし〇歳」のアカウントを変更しており、2025年には96歳になる。
それに先立ち、FRaUwebにて富美子さん自身が体験した長崎・原子爆弾の記憶、「1945年8月9日ーわたくし16歳」から抜粋して記事をお届けしている。
【8月9日11時2分。ドーンと凄まじい爆音が】
当時、富美子さんは爆心地から離れた工場にいた。
“ドーンと凄まじい爆音がしたかと思うと、猛烈な爆風で全員がトンネルの奥に向かって飛ばされるように押しやられ倒れ込んだ。あらゆる物が一箇所にグッと集められ固められたような感覚だった。11時2分だった。
いったい何事かと私たちは怯え動けなかった。ほど無くして、
「長崎駅が燃えとる!」
「長崎がやられた」
そう叫ぶ声が聞こえた。私たちはトンネルを飛び出し、丘の上に駆け上がった。
キノコ雲が見えた。それは、崩れかけ、緩み、広がり、黒く不気味に変化し始めていた。そして、まるで後光でもさしているかのように金色に光り輝いていた。“
富美子さんは、家を目指して歩きはじめる。
“進むにつれ、道は死体と負傷者でいっぱいになっていった。農道ですれ違った男の人のように皮膚をだらんと引きずっている人、髪がチリチリに燃えて赤剥けの皮膚のまま呆然としている人、男か女かもわからない人、熱い地面に倒れている人、今思えば、身の毛もよだつような人、人、人。
大学病院(旧長崎医科大学附属医院)の建物を目印に探しながら歩いていると、やっと川に沿った坂道に辿り着いた。「ここを下ったら、きっと」そう確信し、下り始めた。坂は川側に負傷した死体が折り重なっていた。上の方に帰ろうとしたのか、皆上の方を向いて倒れていた。その中から「水を下さい」か細い声が聞こえた。女の人がすがり付いてきた。「あとできっと持って来ます」怖くて、そう口走り、逃げるように通り過ぎた。“
そして家族との「悲しい再会」のことも記事には伝えられている。
▼森田富美子さんが12月10日(ともに朝6時)に公開する記事はこちら
前編「母は小さく手を振った…1945年8月9日長崎、16歳の「わたくし95歳」母との最後の朝」 https://gendai.media/articles/-/142598
後編「わたくし95歳」1945年8月9日長崎で、16歳の「わたくし」が見た家族の最期
https://gendai.media/articles/-/142592
▼2025年6月4日発売『わたくし96歳 #戦争反対』Amazonリンクはこちら
https://amzn.to/41kIuNa
【プロフィール】
「わたくし95歳」森田富美子さん
1929年、長崎生まれ。1945年8月9日には爆心地から離れた工場で被爆。戦後は、結婚後は家業の経営に加わり、化粧品販売に携わっていた。2007年、東京に暮らしてヘアメイクの仕事をする長女・京子のところに家出。スマホは2012年から持っており、YouTubeやネットニュースを見てモヤモヤすることが多くあったが、コロナ禍を機にiPadを手に入れ、Twitterにポストするように。安倍元首相が長崎の平和記念式典にて広島とまったく同じ文章を読み上げたことに怒り、自身の長崎での体験をポスト。黒焦げになった両親と3人の弟を見つけるまでと火葬した時の体験を綴った投稿が話題を呼び、フォロワーが8万人に。毎日新聞のYouTubeと記事も大きな話題となった。ウクライナ戦争のとき、20歳の女性が反戦デモに参加したという投稿を読み、「自分がもっと声をあげねば」と反省した。ドジャースも大好きで選挙のこともポストしている。 本人Xアカウント:https://x.com/Iam90yearsold
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/1719/6799/1719-6799-5ce0b46d3646ca364cf023872d3600d1-438x388.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【書籍概要】
■タイトル: 『わたくし96歳 #戦争反対』
■発行:講談社
■発売日:2025 年6月4 日(水)
■定価:1,650 円(税込)
■ISBN:978-4065388303
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