荻田泰永著『考える脚 北極冒険家が考える、リスクとカネと歩くこと』、第9回「梅棹忠夫・山と探検文学賞」受賞!
PR TIMES / 2020年3月6日 17時55分
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、 代表取締役社長:松原眞樹)より2019年3月27日(水)に発売した、荻田泰永著『考える脚 北極冒険家が考える、リスクとカネと歩くこと』が、第9回「梅棹忠夫・山と探検文学賞」を受賞いたしました。
[画像: https://prtimes.jp/i/7006/6885/resize/d7006-6885-202221-0.jpg ]
本作は荻田泰永2作目の著書。前作出版以降に挑戦した3回の冒険について、それぞれを違ったテーマから書き下ろしたノンフィクション作品です。
《授賞解説》
~第9回梅棹忠夫・山と探検文学賞選考委員会講評より~
『考える脚』には、北極点無補給単独徒歩(2014年)、カナダ~グリーンランド単独行(2016年)、南極点無補給単独徒歩(2017年~18年)の三篇が収められています。それぞれが1冊の作品になるほどの、冒険探検界の偉業です。本書を手にするまで、消化不良のままの、平板な冒険譚になっていないかとの危惧がありました。見事に裏切られました。本書は、20年間の極北での活動と体験に裏打ちされた確信を基底に、自然とは何か、自分とは何かを問いつづけた冒険者が到達した「思索」の集大成なのです。ソリを使った単独行、深く自然の中を旅しているときに感じる「自由」、努力でなく憧れの力が旅の原動力となる、危険とは、困難とは……、冒険を介した思索の深まりが、リアルな言葉で語られています。著者は犬ゾリを使わず、小型のソリを一人で曳いて、ローカルな支援者と密接につながり、可能な限り経費を切り詰めています。あの不世出の冒険家植村直己氏が追い求めたであろう冒険スタイルを創り上げ、新たな地平を切り開いたと言ってよいでしょう。明瞭で無駄のない文体、構成力も申し分なく、第9回梅棹賞に決定しました。
「梅棹忠夫・山と探検文学賞」とは
民族・文化人類学者の梅棹忠夫さん(1920~2010年)にちなみ創設された。同賞委員会が主催し、今回で9回目となる。
受賞作『考える脚 北極冒険家が考える、リスクとカネと歩くこと』について
北極冒険家が綴る、極上ノンフィクション!
TBS「クレイジージャーニー」などで大注目の北極冒険家・荻田泰永。
北極点無補給単独徒歩の挑戦や南極点無補給単独徒歩到達など「三大冒険録」を通じて、自由の本質、さらにはリスクマネジメントや資金調達といった冒険の“リアル”を伝える。
<目次>
■序
■第1章 冒険と無謀の狭間 ‐北極点無補給単独徒歩の挑戦(二〇一四年)
■第2章 未知への憧れ ‐カナダ~グリーンランド単独行(二〇一六年)
■第3章 資金の壁 ‐南極点無補給単独徒歩(二〇一七~二〇一八年)
<書誌情報>
書名:『考える脚 北極冒険家が考える、リスクとカネと歩くこと』
著者:荻田 泰永
定価(本体1,500円+税)
体裁:四六判/並製
頁数:316頁
発売:2019年3月27日(水)★電子書籍も配信中
発行:株式会社KADOKAWA
KADOKAWAオフィシャルサイト 書誌ページ
https://www.kadokawa.co.jp/product/321807000383
Amazon商品ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/404604036X/
<著者プロフィール>
荻田泰永(おぎたやすなが)
1977年9月1日生まれ。神奈川県・愛川町出身、在住。カナダ北極圏やグリーンランド、北極海を中心に主に単独徒歩による冒険行を実施。00年より19年までの20年間に16回の北極行を経験し、北極圏各地をおよそ1万km以上移動。世界有数の北極冒険キャリアを持つ国内唯一の「北極冒険家」。
2018年1月5日 南極点無補給単独徒歩到達に成功(日本人初)
2018年2月 第22回植村直己冒険賞
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