伊集院光が名著と対話するシリーズ第2弾! 深夜ラジオと芭蕉の名句の意外な共通点とは?
PR TIMES / 2023年3月17日 18時45分
対談集『名著の話 芭蕉も僕も盛っている』近日発売
株式会社KADOKAWA(代表取締役社長:夏野剛、本社:東京都千代田区、以下KADOKAWA)は、2023年3月23日(木)に、伊集院光さんの単行本『名著の話 芭蕉も僕も盛っている』を発売いたします。書店、WEB書店にて、予約受付中です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/7006/12382/resize/d7006-12382-ec9a785ed4bd111aa653-0.jpg ]
伊集院光さんは、2012年よりNHK Eテレ「100分de名著」に出演し、100冊以上の名著を紹介してきました。番組で取り上げた古今東西よりすぐりの名著の中から、自身の心に刺さった3冊を改めて厳選、本をよく知る3人と再会して、時間無制限、語り下ろしの徹底トークを繰り広げるのが書籍版『名著の話』シリーズです。
2022年2月に刊行した『名著の話 僕とカフカのひきこもり』は、番組ファンだけでなく、読書の愉しみを知る多くの読者にご好評いただき、発売即重版。現在、オーディオブック版も配信中です。
最新刊『名著の話 芭蕉も僕も盛っている』では、松尾芭蕉『おくのほそ道』、デフォー『ペストの記憶』、コッローディ『ピノッキオの冒険』をとりあげ、3冊をすみずみまで読んだ伊集院光さんが、それぞれの名著のエキスパートと語り尽くします。
[画像2: https://prtimes.jp/i/7006/12382/resize/d7006-12382-68420d01cd457c1914af-1.jpg ]
本書「まえがき」より
古池や蛙飛こむ水のおと。
……だから何? というのが、松尾芭蕉と出会ったころの僕の素直な感想。
古い池に蛙が飛びこんだんでしょ。
音がしたんでしょ、おそらく。
「……ぽちゃん」
って音がしたのかな? で? それが何か?
正直なところ、この句をきいて「さすが俳句の天才松尾芭蕉だ!」などという人のことを「影響されやすい人だなあ」と思っていました。「松尾芭蕉の作品だって言われたから、無理やりそう言ってるんでしょ?」くらいの感じ。
そして今、この句に対する僕の感想は……「天才・松尾芭蕉の宇宙の中にいるようだ!」です。
どうぞ存分に、「思い込みの激しい人だなあ」「他人が芭蕉を祭り上げるものだから、わからないと格好が悪いとばかりに知ったかかましてるなあ」と思ってください。これは自分が受けなければいけない罰ですから。吐いたツバですから。
けれどその後で本書を、まずは最初の、長谷川櫂さんとの松尾芭蕉『おくのほそ道』についての対談をお読みいただきたい。俳人で、松尾芭蕉についての著作もある長谷川先生が説明してくださった「古池や 」の「や」についての考え方が、僕の松尾芭蕉に対する気持ちをガラッと変えてしまいました。一気に「さすが芭蕉だ!」と言っていた人に対する気持ちまで。
今や「夏草や兵どもが夢の跡」だけでご飯数杯行けるくらい世界に入っちゃいますから。
名著と出会うと、自分の中で何かが変わります。
すでに出会っていた名著も、大きな知と融合することでさらにまた変わります。(後略)
[画像3: https://prtimes.jp/i/7006/12382/resize/d7006-12382-4af1f02792f5e87bb4bf-3.png ]
目次
■長谷川櫂(俳人)と語る、松尾芭蕉『おくのほそ道』
──蛙飛びこむ宇宙空間
・「古池に」でなく「古池や」なのはなぜ?
・芭蕉はどこが革命的だったのか
・心の地図と歌枕の廃墟
・『おくのほそ道』のフィクション
・なぜ松島に芭蕉の句がないのか
・虫と夏草にシンクロする俳句
・会ったことのない死者の前で
・ボーッとするから俳句が生まれる
■武田将明(英文学者)と語る、ダニエル・デフォー『ペストの記憶』
──伝染病のすべてをあらゆる書き方で
・デフォーの細かさ
・「コロナの記憶」を残すとしたら?
・ペスト禍の笑い話
・「見えない」という根本的な不安
・帽子を盗んでいく女たち
・「死者を捨てる穴」のやりきれなさ
・書き手であるH ・F の死
・原発事故の記憶
・デフォー嫌いの夏目漱石
・『ロビンソン・クルーソー』との共通点
・どこからでも読める本
■和田忠彦(イタリア文学者)と語る、コッローディ『ピノッキオの冒険』
──ピノッキオは死にました。でも……
・落語のような会話のリズム
・わかりやすい善人や悪人は描かない
・キツネとネコがあらわすもの
・サメの喩え
・「母を訪ねて三千里」とピノッキオ
・ディズニーの『ピノキオ』から消えたもの
・糸のきれたあやつり人形
[画像4: https://prtimes.jp/i/7006/12382/resize/d7006-12382-d76e38070054f5a626f6-4.png ]
[画像5: https://prtimes.jp/i/7006/12382/resize/d7006-12382-36ea0c31bb858c22a1a2-2.jpg ]
書籍概要
名著の話 芭蕉も僕も盛っている
著者:伊集院光
発行:株式会社KADOKAWA
定価:1,694円(本体1,540円+税)
発売日:2023年03月23日
判型:四六版
総ページ数:192ページ
ISBN:9784044007164
https://www.kadokawa.co.jp/product/322204000234/
amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4044007160
[画像6: https://prtimes.jp/i/7006/12382/resize/d7006-12382-3ead9130f41fffdbf01e-6.jpg ]
著者プロフィール
伊集院光(いじゅういん ひかる)
1967年生まれ。84年に六代目三遊亭円楽に弟子入りし、落語家・三遊亭楽大として活動。87年ごろから伊集院光としてタレント活動をはじめ、「伊集院光のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)、「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ)といったラジオ番組のパーソナリティをつとめる。2012年よりNHK Eテレ「100分de名著」に出演。『世間とズレちゃうのはしょうがない』(養老孟司との共著、PHP研究所)、『のはなし』(宝島社)などの本も出版している。
既刊情報(好評発売中)
名著の話 僕とカフカのひきこもり
著者:伊集院光
発行:株式会社KADOKAWA
定価:1,650円(本体1,500円+税)
発売日:2022年2月16日
ISBN:978-4-04-400559-7
https://www.kadokawa.co.jp/product/321909000050/
[画像7: https://prtimes.jp/i/7006/12382/resize/d7006-12382-12efba3b1f8d0f9e5ed4-5.jpg ]
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
「岩にしみ入る蝉の音」はどんな鳴き声だったのか…松尾芭蕉の有名な俳句を巡っておきた大論争の結末
プレジデントオンライン / 2024年7月21日 10時15分
-
「古池に飛びこんだ」のはどんなカエルだったのか…松尾芭蕉が詠んだ「誰もが知る俳句」にある謎を解く
プレジデントオンライン / 2024年7月20日 16時15分
-
「鵑」の読み方、知ってる?古くから句の題材になることも多い鳥の名前だよ。【漢字クイズ】
OTONA SALONE / 2024年7月18日 10時0分
-
【三重県伊賀市】芭蕉翁生誕380年記念事業「芭蕉×ART ジュニア絵画コンクール」開催!
PR TIMES / 2024年7月2日 16時40分
-
俳人・長谷川櫂さんを詩の先生に迎え「ライトハイク教室」を開成中学校・高等学校にて実施
PR TIMES / 2024年7月1日 19時15分
ランキング
-
1「子どもが野菜を食べてくれない」悩みへの回答 科学的に正しい「野菜嫌いをなくす5つの方法」
東洋経済オンライン / 2024年7月27日 15時0分
-
2スズキ、コンパクトSUV「フロンクス」の最新情報を公開
財経新聞 / 2024年7月27日 16時36分
-
3G20、「デジタル課税」早期実現への決意示す…3会合ぶりに共同声明採択し閉幕
読売新聞 / 2024年7月27日 15時0分
-
4ホンダの「自動運転タクシーサービス」に衝撃! GMが自動運転専用車の開発凍結を発表!? 26年開始はどうなる?
くるまのニュース / 2024年7月27日 22時10分
-
5もはや「コカ・コーラ」は敵ではない…「シェア2位に急浮上」ドクターペッパーがアメリカで大ヒットしている理由
プレジデントオンライン / 2024年7月27日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)