八村塁と渡邊雄太、新たなチャレンジで問われる真価【11/11(土)正午 レイカーズ対サンズ】
NBA Rakuten / 2023年11月10日 14時58分
通算7度目の日本人対決実現へ
オフに大型補強を敢行したフェニックス・サンズと、躍進した昨シーズンのメンバーの引き止めに成功したロサンゼルス・レイカーズ。八村塁(レイカーズ)と渡邊雄太(サンズ)の日本人2人が所属する両チームは、ともに開幕直前は優勝候補に挙げられていた。しかし、蓋を開けてみるとサンズは4勝4敗、レイカーズは3勝5敗とともに期待されたような戦績を残せていない。
そんななか八村と渡邊も、それぞれ新たな挑戦の時を迎えている。
過去最高の期待値もスタートで出遅れる
八村はフリーエージェントになった今年7月に、3年5100万ドルでレイカーズと再契約を締結。また、その後は大黒柱のレブロン・ジェームズと共にトレーニングを実施し、充実したオフを過ごした。
しかし、開幕最初の3試合でキャリアワーストの平均14.7分、8.3点、FG成功率42.1%、3リバウンドと精彩を欠き、思うようなインパクトを残せず。起用法も基本的にジェームズのバックアップ役に限られ、試合終盤ではベンチを温めることが多かった。3戦目のサクラメント・キングス戦で初めて第4クォーターでコートに立ち、そのクォーターだけで8点を記録。浮上のきっかけを掴むが、その試合で左目を負傷。それ以後、脳震盪プロトコルにより4試合の欠場を余儀なくされた。
![](https://image.nba.rakuten.co.jp/media/news/8c1/10531246275/1/cover.jpg)
希望が見えた復帰戦
そんな八村は日本時間11月9日(現地8日)のヒューストン・ロケッツ戦で復帰し、シーズンハイの24点、8リバウンド、FG成功率71.4%(10/14)をマーク。オフェンスでは序盤から自らボールを要求するシーンも多く、アグレッシブに得点を狙いにいく様子が垣間見えた。また、ディフェンスでも積極的にリバウンド争いに絡み、ブロックも記録するなど攻守で奮闘した。
試合には94-128で敗れたが、八村は「休んでいる間、自分がどうやればフィットするかを考えながら試合を観ることができた。今日はよりハードにプレイし、ベンチからエナジーをもたらしたかった」とチームの力になる方法を模索していたことを明かし、それを可能な限り再現して見せた。そのパフォーマンスにはダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)も「大敗のなかで希望の光は塁だ。試合はほぼ決していたが、試合勘を取り戻すために長くコートに立たせたが良い感じだった」と賛辞を送っている。
ベンチの平均得点でワースト2位(24.3点)に沈むレイカーズにおいて、八村の復帰は追い風になるはずだ。怪我でフルメンバーが未だ揃っていないチーム状況もあり、復帰戦で見せたようなエネルギッシュなプレイをコンスタントに披露できれば、自ずと出場時間も増えていくことが期待できるだろう。
指揮官から高く評価される渡邊
出場機会が限られている八村とは対照的に、渡邊はここまで自己最多の出場時間を記録している。全8試合でプレイし、キャリアハイとなる平均19.9分出場とロールプレイヤーとして存在感を発揮。質の向上は必要だが、クローズアウトに来たディフェンダーに対してドライブを仕掛ける場面も増えるなど、NBAではこれまでに見せてこなかったプレイにもトライしている。
サンズのフランク・ボーゲルHCは「細部に注意を払っていて、集中力が高い。闘争心も強く、戦術を誰よりも理解している」と渡邊を称賛。全試合で第1クォーターから起用されていることからも、指揮官からの信頼が感じられる。
![](https://image.nba.rakuten.co.jp/media/news/675/10531246285/1/cover.jpg)
3ポイントの復調は必須
順調なスタートを切った渡邊だが、シーズンを通して安定した出場機会を確保するためにも、最大のセールスポイントである3ポイントの成功率向上は欠かせない。今季は成功率が34.4%と、44.4%を記録した昨季から大幅に落ちている。特に決めるべきワイドオープンのショットの精度低下(昨季51.8%→今季21.4%)は気がかりだ。
また、課題にも挙げられているオンボールディフェンスの改善も重要だろう。1対1の場面では抜かれて得点を許すシーンが散見され、相手チームに狙われることも少なくない。カバーリングは上手いだけに、ストッパーとしても貢献できるようになれば、3&Dとしてサンズにおいてもポジションを確保できるだろう。
八村と渡邊は日本時間11月11日(土)正午に、今シーズン2回目の直接対決を控えている。さらなるステップアップを期す2人の活躍に期待だ。
■ロサンゼルス・レイカーズ対フェニックス・サンズ
日時:日本時間11月11日(土)正午
会場:フットプリント・センター
解説:佐々木クリス / 実況:加藤暁
(C)2023 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.
この記事に関連するニュース
-
八村塁がヨキッチ封じの大爆発 ハム前HCへの批判再燃「ずっと彼を妨害していた」
東スポWEB / 2024年7月23日 16時30分
-
4か月ぶり実戦復帰の渡邊雄太は「安心感が違う」 セルビア戦2桁得点にファン歓喜「朗報すぎる」
THE ANSWER / 2024年7月22日 5時48分
-
八村塁、最多29得点 3Pは成功率62%で5本 ヨキッチ越しのミドルも 復帰の渡辺雄太は10得点
スポーツ報知 / 2024年7月22日 5時2分
-
アメリカ代表がカナダ代表とのエキシビションマッチに勝利 アンソニー・エドワーズがチームハイの13点
NBA Rakuten / 2024年7月12日 3時0分
-
男子バスケ日本で勃発「凄いサバイバル」16人→12人へ パリ五輪当落線上を監督が示唆した2人の名前
THE ANSWER / 2024年7月6日 9時19分
ランキング
-
1なでしこジャパン、フランス国内の移動手段急きょ変更、高速列車→バス 路線網へ破壊行為の影響受ける
スポニチアネックス / 2024年7月26日 21時1分
-
2兄弟揃って大谷翔平の“餌食”…偶然にしては出来すぎ? 31号で判明した珍事実
Full-Count / 2024年7月26日 15時46分
-
3東京五輪での不正を否定「ドローン映像は見ていない」 スパイ行為で揺れるカナダ元GK「勘違いしないで」
THE ANSWER / 2024年7月26日 22時35分
-
4なでしこ清水梨紗がチーム離脱「凄く悔しいですが…気持ちは一緒に戦い続けたい」初戦で右膝負傷 正式発表
スポニチアネックス / 2024年7月27日 0時10分
-
5馬をムチで虐待、英スター選手が五輪辞退も広がる波紋 「腹が立つ」「初めてじゃない」怒りの声
THE ANSWER / 2024年7月25日 8時43分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)