「負け犬から脱したい」強い想いを胸に覚醒したペイサーズの若き司令塔【12/10(日)午前10時30分 ペイサーズ対レイカーズ】
NBA Rakuten / 2023年12月9日 14時30分
タイリース・ハリバートンの躍進もあり、ペイサーズは無敗でインシーズン・トーナメントの決勝に進出
「オールスターにも出て、NBA入りから掲げていた個人の目標は達成した。だけど、もう個人の成功は何も意味がない。僕はただ勝ちたいんだ。負け犬から脱したい。なんとかしてチームを勝ちに導きたい」
日本時間12月1日(現地11月30日)のマイアミ・ヒート戦に敗れた後、インディアナ・ペイサーズのタイリース・ハリバートンが9勝8敗と勝ち星が伸びない状況に苛立ちを見せた。2020年のドラフト1巡目全体12位でNBA入りして以降、サクラメント・キングス、そして2021-22シーズン途中から所属するペイサーズで再建期を過ごしてきた23歳は、とにかく勝利に飢えている。
番狂わせを演じ、全米が注目
レギュラーシーズンでは12勝8敗でイースト6位につけるペイサーズは、今季から開催されたインシーズン・トーナメントで快進撃を見せている。無傷の4連勝でイーストグループAを首位で通過。負ければ終わりという状況も相まってプレイオフのような雰囲気と化したノックアウトラウンドでは、準々決勝でボストン・セルティックス、準決勝ではミルウォーキー・バックスと優勝候補と呼ばれる強豪を撃破した。
番狂わせを演じるチームを牽引するハリバートンは、セルティックス戦でキャリア初のトリプルダブルを達成するなど、この2試合で平均26.5点、8.5リバウンド、14アシスト、そして0ターンオーバーと大活躍。『NBA.com』が発表しているインシーズン・トーナメントのMVPランキングでもトップに躍り出るなど、全米にその名を轟かせるパフォーマンスを続けている。
準々決勝の前には「自分のキャリアで最も重要な試合」と語り、トーナメントに懸ける並々ならぬ思いを明かしていた若き司令塔。決勝進出を決めた後には、旋風を巻き起こしている現状に「誰も僕たちが勝ち上がってくることを予想はしてなかったはず。僕たちは世界に衝撃を与えているよね」と快心の笑みを浮かべた。
止めるのは不可能? どこからでも点を取れるハイパーオフェンス
「僕たちのオフェンスを止めるのは難しい」とハリバートンが語るほど、ペイサーズの得点力は群を抜いている。大黒柱として急成長を遂げる司令塔を中心に平均得点(128.4)とオフェンシブ・レーティング(123.5)はいずれもレギュラーシーズンでリーグトップだが、インシーズン・トーナメントの6試合に限れば、その数字はさらに高くなっている(平均得点:132.7、オフェンシブ・レーティング:127.4)。
ハリバートン以外にも、マイルズ・ターナー、バディ・ヒールド、ブルース・ブラウン、オビ・トッピンなど、8選手が2桁得点を記録。どこからでも点が取れる爆発力に加えて、速い攻撃で相手ディフェンスに的を絞らせない。決勝でも、今NBAで「一番見ていて楽しい」と称される驚異のオフェンス力に注目が集まる。
憧れの“キング”と優勝を懸けて激突
「チャンピオンになるまであと一歩のところまできた。全力で取りにいく」と、決勝を前にハリバートンは気を引き締める。相手となるのがインシーズン・トーナメント6試合では平均失点(102)とディフェンシブ・レーティングでリーグ1位(102.3)と鉄壁のディフェンスで勝ち上がってきたロサンゼルス・レイカーズだ。キャム・レディッシュ、ジャレッド・バンダービルト、トーリアン・プリンス、八村塁などサイズがある選手を揃えており、196cm、86kgと線の細いハリバートンにはフィジカルに応戦してくるだろう。
そしてレイカーズには、ハリバートンが子どもの頃からのファンだったというレブロン・ジェームズがいる。「決勝で彼と対戦できるなんて、ちょっとした物語だね。楽しみだよ」と語るハリバートンは、憧れの存在を乗り越えNBAカップを掲げることができるのか。それともNBAの“キング”が、大会初代王者として新たなレガシーを残すのか。どちらにせよ見逃せない一戦となりそうだ。
■インディアナ・ペイサーズ対ロサンゼルス・レイカーズ
日時:日本時間12月10日(日)午前10時30分
会場:T-モバイル・アリーナ
解説:佐々木クリス 実況:永田実
(C)2023 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.
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