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バッシュで紐解くNBAヒストリー / vol.8:マイケル・ジョーダン&『AIR JORDAN 11』【木村タカヒロ】

NBA Rakuten / 2019年12月4日 17時55分



『AIR JORDAN』シリーズのなかでも人気のモデルが復刻する。90年代のスニーカーブームを牽引した一足、『AIR JORDAN 11』を紹介しよう


12月14日(土)、NIKEが『AIR JORDAN 11』を復刻発売します。通称“BRED(ブレッド)”と称される、ブラック&レッドのカラーリングです。

ブレッドはシカゴ・ブルズのチームカラー(黒×赤)で、エア・ジョーダン・シリーズでは特に人気が高いことで知られています。ナイキは2009年から毎年ホリデーシーズンに『AIR JORDAN 11』の復刻モデルを発売しており、ブレッドは2012年以来7年ぶりの登場です。

『AIR JORDAN 11』のオリジナルは、1995年、プレイオフ・カンファレンス準決勝のオーランド・マジック戦で、その年の3月にMLBから復帰したばかりのマイケル・ジョーダンが突如デビューさせたことで有名なモデルです。

「フォーマルシューズのようなシンプルなシューズが欲しい」というジョーダンのリクエストから、それまでレザーが一般的だったバスケットシューズのアッパーに、エナメルレザーとナイロンメッシュを採用。さらにソール全体をクリアラバーにするなど、斬新なデザインはストリートで圧倒的な支持を集めました。「エアマックス狩り」と称された強奪事件が頻発するほど人気となったランニングシューズ『AIR MAX 95』とともに、日本でのスニーカーブームを牽引する一足となったのです。なお、デザインはティンカー・ハットフィールドが担当しました。

ただし、最初に披露された『AIR JORDAN 11』は、白のナイロンメッシュに黒のエナメルレザーの配色で(通称コンコルド)、プレイオフでは黒ベースのシューズで統一していたチームの規定に反していたことから、リーグから5,000ドルの罰金処分を食らっていました。急遽NIKEは、ジョーダンの主演映画『スペース・ジャム』で使用予定だった、黒ベースに青の差し色が入ったAJ11を支給したそうです。ブレッドが登場したのはそれから約1年後、1995-96シーズンのプレイオフから。ジョーダンはこのモデルとともに、自身4度目のチャンピオンリングを手にすることとなります。

なお、今回のブレッドは、ジュニア、リトルキッズ、ベビーを含めた4サイズが展開される予定。ただでさえ熾烈な争奪戦が起きるこのモデルを、お父さんから赤ちゃんまで家族お揃いで履ける幸運な家庭はあるのでしょうか?


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木村タカヒロ:スポーツ、バラエティ番組の構成作家。テレビ東京のスポーツニュース「SPORTSウォッチャー」や、「ロンドン五輪」「MASTERS」「ワールドカップバレー」など、様々なスポーツ中継に携わる。中学~高校時代はバスケ部に所属。




(C)2019 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.



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