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バッシュで紐解くNBAヒストリー / vol.8:カワイ・レナード&『OMN1S』【木村タカヒロ】

NBA Rakuten / 2019年12月22日 13時0分



 


昨シーズン、ラプターズを初優勝に導き、自身も通算2度目となるNBAファイナルMVPに輝いたカワイ・レナード。今シーズンからはロサンゼルス・クリッパーズに電撃移籍し、同じく移籍してきたポール・ジョージとともに攻守両面で圧倒的なパフォーマンスを披露しています。

そんなレナードはチーム移籍の前に、バッシュの契約も移籍していました。それまではジョーダンブランドと契約しており、『エア・ジョーダン32』のローカットモデルなどを着用。オリジナルロゴこそ施されていたものの、シグネチャーモデルではありませんでした。

一方、新たに契約したニューバランスは、レナードをブランドの顔として前面に押し出し、シグネチャーモデル『OMN1S』をリリースしました。ソールにはニューバランス独自のクッションニングシステム「Fuel Cell」を搭載。レナードの手が大きいことからついた愛称“クロウ”を想起させる爪のようなデザインも取り入れられています。

しかしここでひとつ問題が。ジョーダン・シリーズに施されていたという先述のロゴをナイキが商標登録していたため、レナードは自分のパーソナルロゴを自由に使用できなくなってしまったのです。

レナードはナイキを提訴し、ロゴは自身がカレッジ時代にデザインしたものであり、ナイキとの契約が終了した後も自身のアパレルラインやチャリティーイベントで使用できるようにすることを求めています。さらに商標登録も自身の同意を得ないで行われたものであることから、今回の提訴に踏み切ったと見られています。

これにナイキは大きく反論。ロゴはレナードとナイキが共同で制作したものであり、レナードが最終的なデザインの使用に同意したので商標を登録したと主張。また、手書きのスケッチを“プロの”ロゴデザインに仕上げたのはナイキの功績として、ロゴデザイン使用の停止、金銭的損害賠償を求めているといいます。

莫大な契約金が動くNBA選手のバッシュ契約、いまだ両者の主張が真っ向から対立して泥沼化しているようですが、ファンとしては一刻も早い円満解決を望むところです。

ちなみに先月、サンアントニオ・スパーズのデジャンテ・マレーがニューバランスと契約し、『OMN1S』を履くことが発表されました。今後は明るいニュースが続くことを期待したいですね。


木村タカヒロ:スポーツ、バラエティ番組の構成作家。テレビ東京のスポーツニュース「SPORTSウォッチャー」や、「ロンドン五輪」「MASTERS」「ワールドカップバレー」など、様々なスポーツ中継に携わる。中学~高校時代はバスケ部に所属。




(C)2019 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.



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