27得点でセルティックス撃破に貢献したウィザーズのイシュ・スミス「AND1を見て育った」
NBA Rakuten / 2020年1月7日 18時8分
勝利の要因について「守備が機能していた」とコメント
現地1月6日に行われたボストン・セルティックスとワシントン・ウィザーズの一戦は、ホームのウィザーズが99-94で勝利した。27得点を挙げるなど強豪撃破に貢献したイシュ・スミスが、試合後のインタビューで好調の要因などについて語った。
――32得点を記録したナゲッツ戦は、それ以前の試合で調子が悪かった自分に苛立っていたのがキャリアハイに繋がったと言っていたけど、今日好調だった要因は?
スミス:ボストンが相手だったからかな。ボストンはタフな試合を展開することで知られている。今回の殴り合いかのような試合に勝てたのは今シーズン初めてだと思う。上位チームとの対戦ではいつも、125点とか大量得点を取らないと勝てていなかったから。今日は守備が機能していたね。
――ファンからMVPのチャントを受けていたけど、どう思った?
スミス:たぶん最後にそんなことされたのは高校生の時かな(笑)。もちろん嬉しいけど、僕はただ勝利のためにプレイするだけさ。次対戦するオーランド(マジック)には今シーズン3回負けているけど、今日の勝利で自信を持って臨めるね。
――チームはまた強豪相手に勝利したが、主力不在でも戦えるというほかのチームへのメッセージになった?
スミス:そういう意味では、昨シーズンのブルックリン(ネッツ)も良くやっていたね。今はいるけど、彼らにもスーパースターはいなかった。全員がハードワークし、無名の選手が活躍する。今では有名になったジョー・ハリスとかね。スペンサー・ディンウィディー、ディアンジェロ(ラッセル)もそう。選手全員が一丸となって好プレイを見せてプレイオフに出場した。僕らも同じようにハード且つスマートに、ブルックスHCが求めるプレイをする。ここ数試合ではそれが上手くいっている。
――守備が機能しているけど、その要因は?
スミス:僕らは若いチーム。徐々にコミュニケーションをうまく取れるようになってきた。守備では最も大切なことだね。あとトランジション・ディフェンスも良くできている。ハーフコートでは自分のマークマンにタフショットを打たせるようにする。まだ改善点は多いけど、確実に良くなっている。
――ドライブを仕掛けたときは何を考えている?
スミス:自分のディフェンダーを抜いたら、まずはウィークサイドを確認する。バックサイドがどんな対応するかをね。ローテーションするようであれば3ポイントシューターにパス、してこなければ自身のシュートを狙いにいく。
――特にここ2試合で相手をクロスオーバーなどで抜き去るシーンが目立つけど、相手を仕留めたときはもっと気持ちを表現してもいいのでは?
スミス:僕はAND1のミックステープを見て育ったんだ。その影響があった若いときは、そんなことするなとコーチから怒られたよ(笑)。まあでも、そんなことはしなくてもいいかなと思う。ただディフェンスを崩そうとしているだけで、別に相手を辱めるためにやっているわけじゃないからね。
――トロイ・ブラウンJr.とモリッツ・バグナーはベンチで喜んでいたね。
スミス:それはまだ見ていないんだ(笑)。自分もキャリア最初の6年間はその立場だったから、今こうしてプレイできることを嬉しく思う。彼らは良いやつだよ。多くの選手が怪我で出れていなけど、みんなの復帰が待ち遠しい。それと同時に今日コートで戦った仲間を誇りに思う。また次なにかやった時はベンチの方をちゃんと見るようにするよ。
――AND1もそうですが、スティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)のようなドリブルも披露していたね。
スミス:実は彼のビデオを昨夜見ていたんだ。もっと上手くなろうと思ってね。スティーブのドリブルを止めない技術は本当に凄いし、それを駆使したミドルレンジにおけるスキルは信じられないレベルだ。もっとシュートを狙えるのにと思わせるほどにね。大学時代は恩師スキップ・プロッサーと共に、トニー・パーカー(元サンアントニオ・スパーズほか)とナッシュのビデオを果てしないほど見たんだ。だから僕のプレイの中には彼らがいて、自分には常に「ドリブルを止めるな」と言い聞かせている。それができていることを嬉しく思うし、またビデオを見て勉強するよ。
(C)2020 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.
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