カイル・クーズマを狙うニックス、交換要員はマーカス・モリス?
NBA Rakuten / 2020年2月5日 13時0分
トレード実現には金銭面でのバランスという障壁が
2月4日(日本時間5日)、ニューヨーク・ニックスがロサンゼルス・レイカーズのカイル・クーズマの獲得を狙っていると『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が報じた。
シャラニア記者は自身のツイッターにて「情報筋によるとニックスがカイル・クーズマについてレイカーズに予備交渉を行ったようだ」と伝えた。また同記者はそのツイートにかぶせる形で「複数の優勝候補チームがニックスのマーカス・モリスに興味を持っている」と投稿している。
その複数の優勝候補のひとつと予想されるのがレイカーズだ。タフな守備と高精度の長距離砲を兼ね備えるモリスは、チームのニーズに合致する理想的な存在であることは間違いない。
しかしニックスが求めるとされるクーズマとのトレードとなる場合は金銭面での問題が発生するため、トレードが実現することはないだろうと『NBC Sports』のカート・ヘリン記者は指摘する。
「ルーキー契約のクーズマの今シーズンにおける年棒が200万ドルである一方、今シーズンのモリスの契約金は1500万ドルと、金銭面でバランスを取るのがチャレンジとなる。もしレイカーズがクーズマと共にダニー・グリーンを差し出すようであれば問題は解決するが、戦力ダウンにも見える取引をレイカーズは行わないはず。クーズマ、デマーカス・カズンズ、エイブリー・ブラッドリー、クイン・クックでも調整はできるが、選手層が薄くなると同時に、守備面で頼りになるブラッドリーを手放すことになる。果たしてこれはレイカーズにとって強化になるのか? また再建を目指すニックスが求めるのはドラフト指名権や若手選手であり、レイカーズはアンソニー・デイビスのトレードで多くの指名権を手放している。両者がトレードについて会話を持ったのは事実としても、それが実現するかはまた別の話だろう」
ヘリン記者の指摘はもっともであるが、何が起きるかわからないのがNBA。レブロン・ジェームズが1月末に現状の戦力で「十分」だと語っていたが、レイカーズは補強に走るのか。そしてニックスは次代のエース候補を獲得できるのか。今後も両チームの動向に注目したい。
(C)2020 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.
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