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ペリカンズの命運を握る“怪物ルーキー”ザイオン・ウィリアムソン【シーズン再開ガイド】

NBA Rakuten / 2020年7月26日 12時0分

現地7月30日から再開するNBAのシーズンで注目すべき選手を紹介!


ドラフト1位ルーキーのザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)がNBAデビューを飾ったのは、シーズン45試合目となる1月22日(日本時間23日)のサンアントニオ・スパーズ戦だった。開幕直前に右ひざ半月板を損傷して以来、久々の実戦だったにもかかわらず、わずか18分間でいきなり22得点、7リバウンド、3アシストをマーク。最終クォーターでは、3ポイントシュート4本を含む17連続得点という圧巻のパフォーマンスも披露した。


わずか19試合で証明した圧倒的なポテンシャル


デビュー以降、19試合に出場して平均23.6得点、6.8リバウンド、2.2アシスト、シュート成功率58.9%をマーク。2003年にカーメロ・アンソニー(現ポートランド・トレイルブレイザーズ)が打ち立てた記録を抜き、10代の選手としてはリーグ史上初となる10試合連続20得点超えを果たすなど、大器の片鱗を覗かせてきた。

ザイオンの特長は、公称198cm・129kgの強靭な肉体を武器にドリブルでゴールへアタックするだけでなく、ポストアップして自由自在にダンクも叩き込める万能さにある。アスレティックなパワーフォワードとして、チャールズ・バークレー(元フェニックス・サンズほか)、ラリー・ジョンソン(元シャーロット・ホーネッツほか)、ショーン・ケンプ(元シアトル・スーパーソニックスほか)らと比較されるが、ポイントガードとして育ったザイオンは彼らよりもボールハンドリングが上手く、外角からのシュート力も高い。過去のレジェンドたちの“進化バージョン”と言ってもいいだろう。



1998-99シーズンにスティール王に輝いたケンドール・ギルも、「ザイオンはラリー・ジョンソンと同じタイプの肉体を持っている。ラリー・ジョンソンが並外れたアスリートなら、ザイオンは世代に一人の逸材だ」と称賛しており、ポテンシャルは群を抜いている。


中断期間に磨き上げたフィジカル、そして高まる期待


リーグ中断前までは、シーズン終盤戦で巻き返せば、ドラフト2位指名で平均17.6得点、3.5リバウンド、6.9アシストを記録していたジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)との新人王争いは一層激化すると目されていた。しかし、フロリダ州オーランドで再開するシーズンに参加できなかった8チームとの公平性を保つため、MVPや新人王などの投票は再開前に締め切られることが決定。シーズンの半分を休んでいたザイオンは劣勢となったが、彼にとって個人賞はあくまで“チームの二の次”で、メンタル的な影響はないと考えていいだろう。



7月16日(同17日)に家族の緊急な健康問題を理由にオーランドを離れていたため、シーズン再開に間に合うかが懸念されたが、その後、24日(同25日)に再びオーランド入り。現地到着後の隔離期間は4日間になると報じられており、30日(同31日)ユタ・ジャズとのシーズ再開初戦には間に合うと予想されている。自粛期間に義父とのハードなワークアウトで体を絞ったというザイオンが、再開シーズンでどんなプレイを見せてくれるのか期待は膨らむばかりだ。

ペリカンズはカンファレンス8位のグリズリーズと3.5ゲーム差の10位(28勝36敗)でシーズン再開を迎える。ザイオンは7月30日(同31日)に行われるユタ・ジャズとのシーディングゲーム初戦までに再合流し、ペリカンズを逆転でのプレイオフ出場に導けるか。ゴールデンルーキーの双肩にチームの命運が懸かっている。



(C)2020 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.

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