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プレイオフ1回戦展望:イースタン・カンファレンス編【プレイオフ開幕ガイド】

NBA Rakuten / 2020年8月17日 15時0分

プレイオフ1回戦の見どころを紹介


NBAは8月17日(日本時間18日)からいよいよプレイオフが開催される。フロリダ州オーランドでの集中開催により、ホームコート・アドバンテージがないなど従来とは異なる環境下での戦いとなるが、果たしてファイナルに進出するのはどのチームなのか。ここではイースタン・カンファレンスのプレイオフ1回戦を展望する。


ミルウォーキー・バックス(第1シード) vs オーランド・マジック(第8シード)


レギュラーシーズンではバックスの3戦3勝。ヤニス・アデトクンボ、クリス・ミドルトン、エリック・ブレッドソーを中心に、平均得点(118.7)、ディフェンシブレーティング(102.5)の両部門でリーグトップを誇る。インサイドのブルック&ロビンのロペス兄弟、控えガードのジョージ・ヒルなど選手層も厚く、攻守でマジックをしのいでいる。

マジックにとって痛手なのは、復活したばかりのジョナサン・アイザックが左膝前十字靭帯断裂により離脱したこと。身体能力を生かした守備を得意とする駒を欠き、アデトクンボ封じには不安が残る。ただ、重責を担うアーロン・ゴードンは左ハムストリングに不安を抱えているが、今季のマッチアップではアデトクンボをシュート成功率44.9%(シーズン平均55.3%)に抑えている。相手エースを苦しめつつ、ニコラ・ブーチェビッチとエバン・フォーニエが効率良く得点を重ねれば、一方的なシリーズは回避できるかもしれない。

■今季の直接対決
2019年11月1日:バックス(123) vs マジック(91)
2019年12月9日:マジック(101) vs バックス(110)
2019年12月28日:マジック(100) vs バックス(111)
2020年2月8日:バックス(111) vs マジック(95)


トロント・ラプターズ(第2シード) vs ブルックリン・ネッツ(第7シード)


両者の対戦は2013-14シーズンのプレイオフ1回戦以来となる。ラプターズはカイル・ラウリー、フレッド・バンブリート、OG・アヌノビー、パスカル・シアカム、マルク・ガソルと昨季の優勝経験者が先発を固める。ノーマン・パウエル、サージ・イバカ、テレンス・デイビスらセカンドユニットも駒が揃い、コンディションも良好でシリーズを迎える。

一方のネッツは完全な“飛車角落ち”の状態だ。ケビン・デュラントの全休は想定内とはいえ、今季平均得点でチームトップ2のカイリー・アービングとスペンサー・ディンウィディー、ディアンドレ・ジョーダンらを怪我や新型コロナウイルス感染などで欠いている。シーディングゲームで平均25.0得点を挙げた代役エースのキャリス・ルバートが、リーグ最少失点(106.5)を誇るラプターズの堅守にどこまで対抗できるかが一つの鍵になりそうだ。

■今季の直接対決
2019年12月14日:ネッツ(102) vs ラプターズ(110)
2020年1月4日:ラプターズ(121) vs ネッツ(102)
2020年2月8日:ネッツ(118) vs ラプターズ(119)
2020年2月12日:ラプターズ (91) vs ネッツ(101)


ボストン・セルティックス(第3シード) vs フィラデルフィア・76ers(第6シード)


2017-18シーズンのカンファレンス準決勝でも激突した両軍だが、状況は大きく異なる。セルティックスは司令塔ケンバ・ウォーカーが加わり、76ersは大黒柱の一人であるベン・シモンズが左膝の関節内遊離体を除去する手術を受けてシリーズに出場できない。

セルティックスの強みはリーグで唯一、ジェイソン・テイタム、ウォーカー、ジェイレン・ブラウンと平均20得点以上のスコアラーを3枚擁していること。ベテランのゴードン・ヘイワードも平均17.5得点を挙げており、4人で実にチーム総得点の71.7%を叩き出している。守備でもマーカス・スマートを中心に平均失点リーグ2位を誇っており、大崩れする可能性は低い。

キーマッチアップはテイタムとトバイアス・ハリスのSF対決か。昨季までセルティックスに在籍していた76ersのアル・ホーフォードは、「彼(テイタム)を封じ込める方法を見つけないといけない」と語っている。インサイドの柱であるジョエル・エンビードを含めて、チームディフェンスで勝利への糸口を掴みたいところだ。

■今季の直接対決
2019年10月23日:セルティックス(93) vs 76ers(107)
2019年12月12日:76ers(115) vs セルティックス(109)
2020年1月9日:セルティックス(98) vs 76ers(109)
2020年2月1日:76ers(95) vs セルティックス(116)


インディアナ・ペイサーズ(第4シード) vs マイアミ・ヒート(第5シード)


総合力で勝負するチームの対決だが、シリーズを占う上でのポイントはペイサーズのドマンタス・サボニスが出場できるかどうか。今季平均18.5得点、12.4リバウンド、5.0アシストを挙げ、オールスター初出場も果たしたビッグマンは、左足底筋膜炎で7月下旬にバブル(隔離地域)を離脱。シーディングゲームも全休しているが、チームは復帰の可能性を否定していないだけに、一縷の望みを残した状態で戦いに挑むことになる。

そのなかでは、8月1日の76ers戦でキャリアハイ53得点を挙げたTJ・ウォーレンと、ヒートの大黒柱であるジミー・バトラーの直接対決は試合の勝敗を分けるマッチアップとなるだろう。ただ、ヒートがアンドレ・イグダーラやタイラー・ヒーロー、ダンカン・ロビンソン、ジェイ・クラウダーとウイングの駒が揃うのに対し、ウォーレンは右足の足底筋膜炎で万全の状態ではない。ペイサーズとしてはマルコム・ブログドンとビクター・オラディポのガードコンビによるサポートは不可欠になりそうだ。

■今季の直接対決
2019年12月27日:ペイサーズ(112) vs ヒート(113)
2020年1月8日:ヒート(108) vs ペイサーズ(122)
2020年8月10日:ペイサーズ(92) vs ヒート(114)
2020年8月14日:ヒート(92) vs ペイサーズ(109)



(C)2020 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.

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