バックスの地元で警官による黒人銃撃事件が発生 ジョージ・ヒルが胸中吐露「バブルに来るべきではなかった」
NBA Rakuten / 2020年8月26日 5時0分
ウィスコンシン州ケノーシャでジェイコブ・ブレイク氏が警官2人に撃たれて重傷を負う事件が社会問題に
米ウィスコンシン州ケノーシャで8月23日(日本時間24日)、黒人男性ジェイコブ・ブレイク氏が警官2人に複数回撃たれる事件が起き、病人に運ばれたが重体と伝えられている。
フランチャイズの拠点を置く地元で起きた痛ましい事件について、ミルウォーキー・バックスはクラブ公式サイトを通じて声明文を発表した。
「バックスは、昨日ウィスコンシン州ケノーシャで警官により背後から複数回銃撃されたジェイコブ・ブレイク氏の回復を祈っている。我々の心は、ブレイク氏の家族と友人とともにあります」
「我々は、黒人コミュニティーにおける過度な武力行使や暴動の再発に強く抗議します。我々の球団は今後も黒人を守る立場を崩さず、ジョージ・フロイド氏、ブレアナ・テイラー氏、シルビル・スミス氏、アーネスト・レイシー氏、ドントレ・ハミルトン氏、トニー・ロビンソン氏、ジョエル・アセビド氏をはじめとする数多くの犠牲者に代わって、説明責任と体系的な変革を要求し続けます。我々は、今回のような事件が2度と起こらないように、政策の改善に向けて働きかける所存です」
さらに、『USAトゥデー』のジェフ・ジルギット記者によれば、バックスのジョージ・ヒルもこの事件について会見で語ったと伝えている。
「僕たちは何もできない。正直なところ、僕たちはバブル(隔離地域)に来るべきではなかったんだ。ここに来たことで、世の中で起こっている問題への関心が薄れてしまった。だが、すべて終わったら、僕たちにはやるべきことがある。この世界は変わらないといけない。アメリカの警察は変わらないといけない。アメリカ全体が変わらないといけない。今はそういったことへの関心が薄れている。こうして話している間にも、たくさんの命が奪われている。結果や説明責任は関係ない。とにかく変化が必要なんだ」
バックスには、スターリング・ブラウンのように実際に警察から暴行を受けた選手もいるため、球団として人権問題や社会正義について熱心に取り組んでいる。しかし、勝率リーグ1位でプレイオフに進出した優勝候補のバックスは、もうしばらくバブルから離れることはできないだろう。ジョージやバックスの訴えは、世の中に届くことになるのだろうか。
(C)2020 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.
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