スコッティ・ピッペン、現代NBAは過去に比べて得点が簡単と持論「ルールやレフェリーに“守られている”」
NBA Rakuten / 2020年8月27日 5時0分
攻撃的に攻めればファウルをもらってフリースローが得られるため、「よりアグレッシブになれる」とピッペンは解説
NBAは7月30日(日本時間31日)から中断していたシーズンを再開させ、現在は優勝チームを決めるポストシーズンに突入している。ジャズのドノバン・ミッチェルが史上3人目となるプレイオフ同一シリーズで50得点以上を複数回マークし、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードがシーディングゲームで今季リーグ最多タイの61点を叩き出すなどハイスコアが目立つが、現役時代にマイケル・ジョーダンの名相棒として2度の3連覇を経験したスコッティ・ピッペンは、近年は得点が“より簡単になっている”と見解を述べた。
『USAトゥデイ』のオンラインインタビューに登場したピッペンは、マッケンジー・サロモン記者から「今の選手たちは大量得点をするのが簡単だと思う?」と尋ねられ、「もちろんそうさ」と即答した。
「今はスコアラーのためのゲームだ。攻撃的な選手はより多くのファウルをもらい、フリースローを獲得する。だから、よりアグレッシブになれるんだ」
NBAは2004-05シーズンからハンドチェックを禁止。リーグ全体の平均得点も挙がっているが、ピッペンは現代NBAのルールと判定は攻撃側の選手寄りにあり、過去の年代に比べて得点が簡単だと考えているという。
「レフェリーの判定の推移によって、過去5~10年で選手たちのパフォーマンスはさらに上がっている。攻撃的な選手は、自分たちがルールやレフェリーに“守られている”と理解しているんだ。彼らはよりアグレッシブになる傾向にある。ジェームズ・ハーデンや(ラッセル)ウェストブルックを見れば、それが分かると思う」
実際、史上8人目となる3年連続得点王の偉業を成し遂げたジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)は、今季1試合平均11.8本のフリースローを放ち、総得点の約30%を重ねている。
いかにルールと判定に合わせたスタイルでプレイできるか。世界トップクラスのNBAで生き抜き、スターに上り詰めるには不可欠な要素と言えるかもしれない。
(C)2020 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.
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