【8月31日(月)2時開幕】 イースタン・カンファレンス準決勝展望:セルティックス vs ラプターズ、注目すべき3つのポイント
NBA Rakuten / 2020年8月30日 12時1分
プレイオフでは初顔合わせとなる両軍によるシリーズのキーポイントを紹介
日本時間8月31日(月)午前2時にトロント・ラプターズとボストン・セルティックスのイースタン・カンファレンス準決勝が開幕する。プレイオフでは初顔合わせとなる両軍、ここではシリーズの行方を左右するポイントを3つ紹介する。
ジェイソン・テイタム
プレイオフに入って以降、セルティックスのテイタムが好調だ。フィラデルフィア・76ersをスウィープしたファーストラウンドでは、平均27.0得点、9.8リバウンド、3ポイント成功率45.2%、ターンオーバー数も0.8回という文句なしの活躍で相手を圧倒した。
今季のセルティックスはポストシーズンを含め、テイタムが20得点以上を記録した試合で38勝7敗の好成績を記録している。『Cleaning The Glass』によれば、テイタムがプレイしている間チームのレーティングが11.1ポイントも向上するなど、コート上における影響力はリーグ随一で、今シリーズにおける最重要人物と言っても過言ではないだろう。今季4度の対戦で平均16.5得点、FG成功率37.7%とラプターズを苦手にしているが、今季平均17.5得点を記録したゴードン・ヘイワードが怪我で不在となるだけに、進境著しい22歳のスコアリングマシンの活躍がシリーズの勝敗を分ける可能性は高い。
ベンチスコアリング
パスカル・シアカム、カイル・ラウリーと2人のオールスター選手を抱えるラプターズだが、イースト2位の53勝(19敗)を挙げた強さはチームの総合力にある。今季レギュラーシーズンでリーグ4位のプラスマイナス(1.8)を記録したセカンドユニットは、プレイオフに入ってからさらに調子を上げており、ブルックリン・ネッツとの1回戦では第4戦でNBAのプレイオフ記録となる100得点を挙げるなど、リーグトップの平均56.5得点をマークしてフランチャイズ初のスウィープに貢献した。
実力が拮抗するセルティックスとのシリーズでは先発の起用時間が増えると予想されるが、比較的選手層が薄いとされる相手に対し、サージ・イバカ、ノーマン・パウエルを中心にベンチがアドバンテージを取れれば、シリーズの流れを引き寄せられるはずだ。特にイバカが15得点以上記録すれば26勝5敗(プレイオフ含む)と今季大きく勝ち越しているだけに、ベテランビッグマンのプレイはラプターズのバロメーターとなるだろう。
ファストブレイク
ラプターズとセルティックスに共通して言えるのは、両チームともにリーグトップクラスのディフェンス力を誇るということ。レギュラーシーズンの平均失点数、被3ポイント成功率、ペイント内失点数でそれぞれトップ3に入るなどその内容も似ている点も多い。ただし、ことオフェンスに関しては、セルティックスが一枚上手と見るべきだろう。ヘイワードが不在とはいえ、テイタム、ケンバ・ウォーカー、ジェイレン・ブラウンというクリエイト能力に長けたカードを3枚も手札に持っているという事実は、試合のペースが落ちるプレイオフにおいてセルティックスの大きな強みと言える。
対するラプターズは、シアカムが成長しているとはいえ物足りなさは否めず、ラウリーとフレッド・バンブリートはサイズ不足もあり、ハーフコートオフェンスでは苦しむ傾向がある。そんななか、生命線となるのがファストブレイクだ。今季は速攻からの得点でリーグトップ(18.8)に立つが、いかに守備で相手のミスを誘発し、イージーショットの回数を増やせるかがカンファレンス決勝進出への鍵となる。ちなみに今季のセルティックス戦では、速攻から平均11.7得点とシーズン平均値を大きく下回り、1勝3敗と負け越している。
実力伯仲の両軍が激突する注目のシリーズ。カンファレンス決勝進出の切符を掴むのはどちらか。
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