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ヤニス・アデトクンボはいずこへ? ヒートとラプターズが新たな有力候補に浮上

NBA Rakuten / 2020年9月5日 5時0分

ウォリアーズは主力の高齢化が進み、アデトクンボ獲得のためにトンプソンらを放出しなければいけないリスクをはらむ


ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは今季、リーグ4位の平均29.5得点、同2位の13.6リバウンド、5.6アシスト、1.0スティール、1.0ブロックを記録して自身初の最優秀守備選手に輝いた。当代随一のオールラウンダーを巡ってはトレードの噂が飛び交っているが、これまで有力視されていたゴールデンステイト・ウォリアーズを上回る候補が現れたようだ。

アデトクンボは2020-21シーズンでバックスとの契約が切れ、完全FA(フリーエージェント)となる。1年後の新天地候補やそれ以前にトレードに踏み切る可能性については何度も指摘されてきたが、少しずつ状況が推移していることを『サンフランシスコ・クロニクル』のエリック・ティン記者は「ヤニス・アデトクンボとウォリアーズの噂で実際に我々が知っていること」と題して紹介している。


「数か月前にはアデトクンボのウォリアーズ行きは半ばあり得そうなシナリオのように見えたが、現状はウォリアーズにとって好ましい状況ではない。今は、アデトクンボがステフィン・カリーとチェイス・センターでコンビを組むことは夢のまた夢だ」

今季のウォリアーズはクレイ・トンプソンが左膝前十字靭帯断裂のリハビリで全休、カリーも左手骨折で60試合を欠場し、リーグ最下位(15勝50敗)に低迷。今年のドラフト2位指名権を基にしたトレードの噂も挙がっている状況だが、ティン記者はこのように説明する。

「ウォリアーズの年俸総額はリーグ上位で、アデトクンボをトレードないしは完全FAで獲得するには、アンドリュー・ウィギンズ、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンのうち2人を放出する必要があるだろう。『yahoo! sports』のビンセント・グッドウィル記者は、“公然の秘密”としてマイアミ・ヒートとトロント・ラプターズがアデトクンボ獲得レースをリードしていると伝えている」

アデトクンボはバックスと5年総額2億5400万ドル(約270億円)のスーパーマックス額での契約延長が可能。一方で、ウォリアーズは資金捻出のためにスター放出を回避できず、逆にヒートとラプターズはサラリーキャップの余裕があり、なおかつトレード要員としてもバム・アデバヨやパスカル・シアカムといった若手有望株がいる点が優位に働くという。

アデトクンボはバックス一筋を貫くことになるのか、それとも新天地へ渡るのか。今オフを含めた向こう1年間のホットトピックとなるのは間違いない。



(C)2020 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.

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