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名手ゲイリー・ペイトン、NBAのコーチ就任に意欲「今の俺なら準備はできている」

NBA Rakuten / 2020年10月17日 9時6分

過去にコーチ就任の話はあったが、「タイミングが合わず」に実現はせず


現役時代に攻守万能ポイントガード(PG)として鳴らし、殿堂入りも果たしているゲイリー・ペイトンは現在、NBAのアンバサダーを務める傍ら、『TNT』や『NBA TV』で解説者・コメンテーターとして活躍している。しかし、NBAでのコーチ業に対する意欲が強まっているという。『yahoo! sports』のクリス・ヘインズ記者が伝えた。

1990年のNBAドラフト全体2位指名でシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)に加入したペイトンは、“ザ・グローブ”の異名を取ったディフェンスを武器に台頭。スティール王、最優秀守備選手賞に輝いた1996年には、ショーン・ケンプとのコンビでマイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズとNBAファイナルで対戦した。

NBAキャリア17年間で、オールディフェンシブ1stチームに計9回選出され、マイアミ・ヒート時代の2006年に優勝を経験。1996年のアトランタ五輪と2000年のシドニー五輪ではアメリカ代表の一員として金メダルを獲得し、2013年には殿堂入りを果たしている。

持ち前の堅守だけでなく、シーズン平均20得点以上の得点力やゲームメイク力を身に着けるうえでは、若かりし頃にサポートしてくれたコーチの存在が大きかったという。

「ルーキーイヤー(1990-91シーズン)は、NBAレベルの戦いや競争力に適応するのが大変だった。そこから毎年、プレイを磨こうとハードワークを続けた。(コーチの)ティム・グルグリッチ、ジョージ・カール、エリック・ヒューズは、俺がオールスター、NBAチャンピン、そして殿堂入り選手になるうえで大きな助けとなってくれた」

現役時代はマッチアップ相手と激しく言い争いを繰り広げるトラッシュトーカーとしても知られたペイトンだが、2008年の引退から10年以上が経過。現代のNBAを外から見て、自分の経験が生かせると感じているようだ。

「過去に、コーチングについて話をしたことはある。その時はタイミングが合わなかったけど、今はコーチになる準備ができていると信じている。NBAでプレイする若い選手の多くは、本来のポテンシャルに到達できていない。コーチ、メンターとして、チームの成功に貢献するために必要とされるハードワーク、集中力、決断力を彼らに与えたいと思ってる。今の俺は選手たちと知識を共有できるし、サポートする準備もできている」

今オフにスティーブ・ナッシュ(ブルックリン・ネッツ新HC)、チャンシー・ビラップス(ロサンゼルス・クリッパーズAC)と名PGたちが指導者に転身しているのも、ペイトンの将来的なコーチ就任に追い風となるかもしれない。



(C)2020 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.

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