【3/23(火)午前10時 ラプターズ対ロケッツ】8連敗と20連敗、暗いトンネルから抜け出すのは?
NBA Rakuten / 2021年3月22日 16時19分
ロケッツはチームワースト記録の20連敗中
日本時間3月23日(現地22日)午前10時、テキサス州ヒューストンにあるトヨタ・センターで渡邊雄太が所属するトロント・ラプターズ(17勝25敗)とヒューストン・ロケッツ(11勝30敗)が対戦する。8連敗中のラプターズに対し、ロケッツは20連敗と、互いに久々の勝利が懸かる一戦だ。
両軍ともに調子が落ち込んでいるのは間違いないが、それでも下馬評で劣勢なのはやはりロケッツだろう。22日(同21日)のオクラホマシティ・サンダー戦は最終ポゼッションまでもつれる接戦となったが112-114と惜敗。チームワースト記録だった連敗を20に伸ばすと同時に、2014-15シーズンから2015-16シーズンにかけてフィラデルフィア・76ersが樹立したリーグワースト記録の28連敗にまた一つ迫る結果となった。新人ヘッドコーチのスティーブン・サイラスは敗戦後、「連敗は試合終盤でのプレイに影響するか?」という記者の質問に対し、約10秒間沈黙した後、「そうだね」と回答。フラストレーションが溜まっている様子を見せるも、「我々には挑戦をし続け、学んでいくしか選択肢がない」と敗戦からチームが成長していくことに期待を懸けた。
ドロ沼にはまっているロケッツだが、その大きな要因としては怪我による主力の欠場が挙げられる。連敗中に司令塔のジョン・ウォールは6試合、そのバックコートメイトのビクター・オラディポは8試合、インサイドの主軸であるクリスチャン・ウッドは17試合を欠場した。1月にあったジェームズ・ハーデン(現ブルックリン・ネッツ)のトレードによりチームの再編成を求められた上、前述の3人が揃って試合に出場したのが今季わずか5試合というのだから、勝利を要求するのも酷と言えるかもしれない。ただ、その5試合では3勝2敗と勝ち越しているだけに、次こそは連敗から脱出したいところだ。
とはいえ改善すべき課題はある。最後に勝利を記録した2月5日(同4日)まで11勝10敗と勝ち越していたロケッツだが、そのときまではディフェンシブ・レイティングリーグ2位と堅守を武器にしていた。連敗中はジェイショーン・テイト、ケビン・ポーターJr.、ケニオン・マーティンJr.ら若手の芽が出てきたが、同レイティングがリーグワースト4位まで落ち込んでいたため、泥臭く勝つスタイルを取り戻せるかがポイントとなる。
対するラプターズも、主力勢の不在が大きく結果に影響している。連敗が始まった3月4日(同3日)のデトロイト・ピストンズ戦から、リーグの健康・安全プロトコルによりフレッド・バンブリートとパスカル・シアカムが5試合、OG・アヌノビーが6試合を欠場となり調子が急降下。また、バンブリートとシアカムは復帰以降の3試合で、フィールドゴール成功率がそれぞれ30.7%(バンブリート)、35.6%(シアカム)とリズムを掴めずにいる。ノーマン・パウエルが連敗中に平均27.1得点と獅子奮迅の活躍を見せているが、チームトップ2のスコアラーが復調しない限りは、なかなか勝機も見えてこないだろう。
さらにロケッツ同様、守備での奮起も鍵となる。今季は相手を110点未満に抑えた試合で10勝3敗と好守が結果につながっていることは明白だ。それだけに、主力の復帰に伴い直近は出場機会が減っているが、気迫あふれるディフェンスで流れを変えることができる渡邊にチャンスを与えてみるのも一つの手かもしれない。
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