データで見るイースタン・カンファレンスのプレイイン・トーナメント
NBA Rakuten / 2021年5月18日 15時20分
4チームの攻守における特徴をスタッツを用いて紹介
日本時間5月19日(現地18日)より、東西各カンファレンスのプレイオフ第7・8シードを決めるプレイイン・トーナメントが開催される。
19日にはまずイーストのボストン・セルティックス(イースト7位)とワシントン・ウィザーズ(同8位)、インディアナ・ペイサーズ(同9位)とシャーロット・ホーネッツ(同10位)が対戦することになるが、トーナメント開催に向けてそれぞれ4チームの今季における特徴を『NBA.com』のジョン・シューマン記者がスタッツをもとに紹介している。
ボストン・セルティックス
■オフェンス
①オフェンシブ・レイティングはリーグ10位で、直近5シーズンで4度目のトップ10入り。しかし、リーグ平均が昨季から1.6得点上昇したのに対し、0.3得点しか増加しなかった。
②3ポイントのキャッチ&シュート率は60%で、リーグワースト2位。昨季48.8%でリーグトップだったプルアップジャンパーのエフェクティブFG成功率(EFG%:3ポイントシュートの付加価値を加味したFG成功率)は、今季リーグ14位(45.9%)だった。
③『Second Spectrum』によれば、ショットクロック残り6秒という状況下でのEFG%は、リーグ最下位(41.5%)と低迷した。
■ディフェンス
①昨季リーグ4位(106.5)だったディフェンシブ・レイティングが、今季はリーグ13位(111.8)と落ち込んだ。5.3失点の増加はリーグ3番目の多さ。
②被3ポイント成功率はリーグ22位の37.4%。過去13シーズン続いていた同項目でのトップ6入りが止まった。
③制限区域内における対戦相手のシュート試投率はリーグ3位(27%)と低かったが、同区域内の被FG成功率はリーグ21位(65.2%)だった。
ワシントン・ウィザーズ
■オフェンス
①昨季リーグ24位(45.6)だったペイント内の平均得点数が5位(52.8)に上昇。その増加数はリーグ最大だった。
②3ポイントシュートの試投率は、リーグで2番目に低い31.9%。放った3ポイントの79%がキャッチ&シュートで、こちらはリーグ2位の高さ。
③ファストブレイクからの平均得点はリーグトップの24.9。『Second Spectrum』によれば、ショットクロック最初の6秒以内でシュートを放つ確率もリーグトップの18%だったが、同状況下でのEFG%は26位(58.7%)だった。
■ディフェンス
①ディフェンシブ・レイティングはリーグ29位(114.7)だった昨季から、20位(112.3)に改善。
②相手がミドルレンジ(ペイントエリアと3ポイントシュートラインの間)でシュートを放つ確率は16%でリーグで最も高かった。また、ピック&ロールからの失点数が、平均21.5失点と3番目に多かった。
③平均チャージ誘発数はリーグ2位の1.13。
インディアナ・ペイサーズ
■オフェンス
①ファストブレイクからの平均得点数はリーグ3位の23.9得点。ショットクロック最初の6秒でのシュート試投率(16.6%)と、同状況下でのEFG%(63.8%)はともにリーグ3位で、両項目でトップ5入りした2チームのうち一つ。
②チームの平均パス数はリーグ2位で、選手の平均総移動距離も1位。オフェンスにおける動きのスピードは平均時速7.7kmで、リーグで最速だった。
■ディフェンス
①平均ディフレクション数(ボールに触って、ドリブルやパスをそらせること)とブロック数はともにリーグトップ(ディフレクション:16.8、ブロック:6.4)。
②制限区域内における相手のシュート試投率は、36%と最も高く、失点数も平均40.4失点と最多だった。
③リーグ3位の多さとなる651ポゼッションでゾーンを採用。しかし、そのポゼッション毎の失点数は1.05で、100ポゼッション以上ゾーンを実施した23チーム中18位だった。
シャーロット・ホーネッツ
■オフェンス
①67.2%というアシスト率はリーグトップ。チームの平均パス数はリーグ4位、選手の平均総移動距離は3位で、オフェンスでのスピードは平均時速7.6kmでリーグで2位だった。
②ショットクロック最初の6秒でのシュート試投率(16.4%/5位)と、同状況下でのEFG%(63.5%/4位)でトップ5入りした2チームのうち一つ。もう1チームはペイサーズ。
③クラッチシチュエーション(第4クォーター、または延長残り5分、5点差以内の状況)におけるオフェンシブ・レイティングはリーグ2位の122.3。
■ディフェンス
①対戦相手の制限区域内と3ポイントシュートの合計試投率(制限区域内:33%、3ポイント:45%)がリーグ最高の78%だった。リーグで最も多い平均4.5本のコーナー3ポイントを許し、相手の3ポイントのアシスト率は88%でリーグワースト3位。
②相手がピック&ロールを仕掛けた際、ボールハンドラーにはリーグで最も少ない10.3得点しか許していない。
③リーグ最多となる901ポゼッションでゾーン実施。その1ポゼッションあたりの失点数は、0.92で100ポゼッション以上ゾーンを実施した23チーム中3位の成績を残した。
(C)2021 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.
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