【独占インタビュー】サンズのキャメロン・ジョンソン、「取り返すチャンスはある」と第6戦での必勝を誓う
NBA Rakuten / 2021年7月20日 17時24分
司令塔クリス・ポールを「試合の理解度がすごく高い」と絶賛
日本時間7月20日(現地19日)、NBA Rakutenは現在NBAファイナルを戦っている、フェニックス・サンズのキャメロン・ジョンソンに独占インタビューを行った。シリーズ2勝3敗と追い込まれるなか、サンズのシックスマンを担う2年目のジョンソンに、21日(同20日)に開催されるミルウォーキー・バックスとのシリーズ第6戦に向けた意気込みや、チームを牽引する司令塔のクリス・ポールなどについて聞いた。
――第4、5戦ともに接戦でした。明日の第6戦で勝利するには何が鍵になると思いますか?
第5戦に関してはバックスに許したランが敗戦につながったね。序盤でリードしていたけど、早めに巻き返されてしまった。ランは最小限にとどめることが大事。ひとつひとつのプレイが大切で、そこで正しくプレイができるかがポイントになってくる。これまでの試合を振り返ると3、4点差の争いでどちらに転んでもおかしくない状況だったし、それを制すればもうちょっと違う結果にもなっていたかもしれない。だからプレイの詳細を詰めて、彼らのリズムを乱したい。
――デビン・ブッカーが2試合連続で40得点以上と素晴らしい成績を残しています。彼が調子の良い時は、どのようなプレイを心がけていますか?
もちろん、彼を軸にオフェンスを展開することが多い。あのようなパフォーマンスを見せてくれるときは、基本彼にボールを持たせるんだ。彼はとても特別な存在で、僕がチームに入団した時からそうだった。彼はいつでもあのようなパフォーマンスを披露することができる。僕たちとしては、彼にはこのままアグレッシブに攻めてもらいたいね。
――あなたはベンチから出場し、シューターとしての役割を担っています。出場する際はモンティ・ウィリアムズHC(ヘッドコーチ)から、どんな指示があるんですか? またそれはオフェンス、それともディフェンスのことですか?
両方だね。攻守でアグレッシブにいること。守ってリバウンドを奪い、そしてシュートと積極的に行けと言われる。彼は細かく指示を出すタイプではない。コートに立ち、ただチームらしくプレイするように言われる。しっかり、作戦を遂行し、集中することしか言われないね。
――負ければシーズン終了のプレッシャーのなか、アウェイで戦うことになります。厳しい環境下での試合となりますが、どんな気持ちですか?
すごい楽しみだよ。ああいう雰囲気でプレイするのは滅多にあることではないし、闘争心を呼び覚まして自分の全力が出せるんだ。勝たなければいけない状況なのは分かっている。バスケの素晴らしいところは、負けても借りを返す機会があること。確かに敗戦のショックはあるけれど、取り返すチャンスはあるからそれを狙っている。
――クリス・ポールについて聞きたいのですが、彼はチームにどのような影響をもたらしましたか?
当然だけど、彼は史上最高峰のポイントガードだ。彼がチームに多くのものをもたらしている。バスケットボールIQや試合の理解度など、その経験が本当に大きい。彼は素晴らしいリーダーで今シーズンずっと良い雰囲気を作ってくれているし、彼と一緒にプレイできて非常に楽しいよ。
――史上最高峰と言っていましたが、何が一番すごいですか?
試合の理解度がすごく高い。相手チームの戦術を分析したり、自分が得意とするスポットに行ったり、とにかく試合のコントロールがすごく上手いんだ。
――ポールはコート外ではどんな人ですか? 彼とは良い関係を築けていますか?
とても良いよ。すごく話し易いんだ。彼はコミュニケーションを取るのが好きで、チームメイトに囲まれるのを好んでいる。高いリーダーシップを発揮しているね。何か相談したいとき、彼は最初に声をかけたい存在だ。自分に何かあったときも、彼が最初に気にかけてくれた。そういった行動は本当に嬉しいことだし、リーダーとして大事なことだと思う。彼をチームメイト、そして友達として信頼している。
――まだNBA2年目だけど、ファイナルでプレイできることは自信になりますか?
もちろん、すごく光栄だよ。最高峰の試合で戦えることは本当に喜ばしいことだ。バッシュを履いて、コート上で戦えることに僕はすごく感謝している。たぶん、他のみんなも同じことを考えていると思う。1年目や2年目、3年目、15年目でも同じ気持ちだと思う。この瞬間を楽しむべきだし、それと同時に若さを言い訳にしたくないね。こういう機会はそう巡ってこないから、経験不足とか言ってはいけない。ほとんどの選手にとって今回が初めてのNBAファイナルだから、過去にやっていたことは関係ない。このシリーズで何を達成できるかが大事なんだ。
――第3戦でPJ・タッカー(バックス)越えの豪快なダンクを決めましたが、どれくらいのメッセージをもらいましたか?
いっぱいもらったよ。すごく驚いていた人もいるけど、僕を知っている周りの人は大して驚かなかったよ。ああいうダンクはできるけど、そこまで頻繁にはしないんだ。だけど、大学時代の練習や、高校の時に少し決めていたからね。一般の人にあまり見せていないから、すごく驚かれた。だけど、すごくありがたい。地元の人からも連絡が来たり、友人からもメッセージが来たから、あのダンクで話題を作れてよかったよ。
――最後に日本のサンズファンへのメッセージをお願いします。
日本にいるサンズファンのみんな、本当に応援ありがとう。空いている時間を使って、僕たちのプレイを見てくれて感謝しています。色々な国からの応援が、このスポーツをさらに良くしてくれています。バスケットボールを国際的に広めるという意味でもそうだし、東京五輪もまもなく行われるから、素晴らしいバスケットボールの試合を楽しんでほしいです。僕たちは君たちのことを常に想いながらプレイするし、僕たちの魂を込めたプレイを観て欲しい。朝早くから起きて観てくれて、本当にありがとうございます。
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