【2021-22シーズン】全30チームプレビュー:デンバー・ナゲッツ
NBA Rakuten / 2021年9月27日 15時30分
新シーズンにおけるナゲッツの見どころを紹介
NBAは日本時間10月20日(現地19日)に、リーグ75周年となる2021-22シーズンが開幕する。NBA Rakutenでは節目となるシーズンを前に、各チームの戦力状況や見どころを1チームずつ紹介していく。
司令塔マレー不在を乗り切れるか
昨シーズン、デンバー・ナゲッツは司令塔のジャマール・マレーが、4月に左膝前十字靭帯を断裂して戦線を離脱。MVPに輝いた大黒柱ニコラ・ヨキッチの活躍もあり、ウェスタン・カンファレンス第3シードでプレイオフに乗り込んだが、第2の得点源を失ったチームはカンファレンス準決勝で敗退となった。
マレーの復帰が待望されるが、その時期については明言されていない。ジャンプしてリングを掴む姿が本人のインスタグラムに投稿されるなどリハビリは順調なようだが、現時点ではレギュラーシーズンの大半を欠場すると目されている。
それでもオフはベテランのジェフ・グリーンを獲得した程度だった。マレーの欠場時の試合を13勝6敗と乗り切った昨レギュラーシーズン同様、ヨキッチを軸に再び耐え忍べるか。
MPJのさらなるレベルアップに期待
その上で重要となるのが、昨季飛躍を遂げた“MPJ”ことマイケル・ポーターJr.だ。身長208cmとは思えない機動力とシュート力を兼備するコンボフォワードは、3年目の昨季キャリア最高の平均19.0得点、7.3リバウンドを記録。さらにマレー離脱後は平均23.5得点と数字を伸ばした。
プレイメイクや守備など改善点はあるが、本人も「長期間ジャマールが不在になるから、リーダーとしてより期待されるはずだ。昨季と同じように今季も飛躍を遂げたい」と意気込んでいる。ポーターJr.がどれだけレベルアップできるかによって、チームとしての天井も大きく変わるはずだ。
課題はディフェンスの立て直し
チームとして取り組むべき点は、ディフェンス力の向上だろう。レギュラーシーズンのディフェンシブ・レーティングはリーグ11位(111.5)とまずまずだったが、プレイオフでは出場16チーム中13位の122.1と大幅に悪化。被FG成功率49.1%(14位)、被3ポイント成功率41.7%(15位)と相手の攻撃を止められなかった。
課題を改善する新戦力こそいないが、昨シーズン途中に加入してタフな守備を披露したアーロン・ゴードンやオースティン・リバースが、トレーニングキャンプから参加できるのは大きなプラスだ。既存戦力の成長とケミストリー向上、そしてディフェンスの立て直しが昨季以上の成績を残すカギとなるだろう。
移籍情報
【入団・再契約】カッコ内は昨季所属チーム、またはドラフト順位
ジェフ・グリーン(ネッツ)
ナシャン・ハイランド(1巡目26位)
オースティン・リバース(再契約)
ウィル・バートン(再契約)
ジャマイカル・グリーン(再契約)
マーカス・ハワード(再契約)
【退団】カッコ内は今季所属チーム
ジャベール・マギー(サンズ)
ポール・ミルサップ(ネッツ)
【フリーエージェント】カッコ内はFAの種類
シャキール・ハリソン(制限なし)
2020-21シーズン成績
レギュラーシーズン:47勝25敗(.653/ウェスト3位)
プレイオフ:4勝6敗(.400/ウェスト準決勝敗退)
■チームスタッツ
平均得点:115.1(8位)
平均失点:110.1(8位)
得失点差:+4.9(6位)
平均リバウンド:44.4(13位)
平均アシスト:26.8(5位)
平均スティール:8.1(8位)
平均ブロック:4.5(21位)
FG成功率:48.5%(4位)
3ポイント成功率:37.7%(8位)
FT成功率:80.3%(7位)
オフェンシブ・レーティング:116.3(6位)
ディフェンシブ・レーティング:111.5(11位)
※カッコ内はリーグ順位
(C)2021 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.
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