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バスケ愛を再認識した八村塁、期待される完全復活【1月22日(土)午前10時 ラプターズ対ウィザーズ】

NBA Rakuten / 2022年1月20日 9時32分

渡邊雄太が所属するラプターズと1月22日に対戦


「バスケットボールが本当に恋しかった」
「バスケットボールが大好きだということを学んだ」

個人的な事情で開幕から欠場していたワシントン・ウィザーズの八村塁が、今季初出場となった日本時間1月10日(現地9日)のオーランド・マジック戦後に復帰したその心境を語った。試合ではキャリア初のベンチスタートとなったが、会見中笑顔を交えながら語ったその表情は、何か吹っ切れたような晴れやかさを感じさせるものだった。


予想外の長期離脱


八村にとって3年目の今季は、躍進のシーズンとなるはずだった。昨季は2年連続の平均2桁得点をマーク。さらに、日本人として初のプレイオフ出場、そして勝利を飾るなど、充実した1年を送った。シーズン終了後の7月末から始まった東京五輪では、日本代表として3試合に出場。チームは全敗だったが、エースとして平均22.3点と活躍し、さらなる進化を予感させるパフォーマンスを披露した。

そんななか迎えようとしていた新シーズンでは、ラッセル・ウェストブルック(ロサンゼルス・レイカーズ)がウィザーズから去ったこともあり、エースのブラッドリー・ビールに次ぐ“セカンドオプション”として期待されていた八村。しかし、期待とは裏腹にトレーニングキャンプにその姿はなく、チームからは合流が遅れることが発表された。シーズン開幕後もコンディション調整の日々が続き、なかなか復帰の目処は立たず。復帰までに約3か月を要す結果となった。

欠場理由の“個人的な事情”については「バスケから離れる時間が必要だった」と説明するだけにとどめた八村は、「やっと戻ってこられて、みんなとバスケができて嬉しい」と本来自身が居るべき場所への帰還を素直に喜んだ。開幕当初は八村の心身を心配する声が多く聞かれたが、ファンとしては再び元気な姿をコート上で観られて何よりだろう。


徐々に上向くコンディション


復帰後5試合に出場した八村だが、平均6.4点、FG成功率35.7%、3ポイント成功率25%(成績はすべて日本時間1月19日時点のもの)とまだ本調子からは程遠い。また、新システムに慣れておらず、不在時に活躍を見せていたカイル・クーズマなどの存在もあることから、ベンチ出場が続いている。ウェス・アンセルドJr.HC(ヘッドコーチ)も「今は多くのことは求めず、シンプルに試合に慣れることが大事。その後、チームにとって最善な策をとるよ」と語っているため、まだローテーションに変化はなさそうだ。

しかし、試合を重ねるごとにコンディションは確実に上向いている。18日(同17日)のフィラデルフィア・76ers戦では、出場16分で11点、5リバウンド、1スティールと今季ベストの出来を披露。代理でHCを務めたジョセフ・ブレアAC(アシスタントコーチ)も「実戦のスピードに慣れてきて、それがコート上に現れている」と満足げに語っており、今後さらに状態を上げていくことが期待される。


層の厚いロスターで問われる万能性


ウィザーズのフロントコート陣は、非常に層が厚い。1月平均ダブルダブルを記録するなど絶好調のクーズマ、インサイドで躍動するモントレズ・ハレルやダニエル・ギャフォード、その他にもダービス・ベルターンス、デニ・アブディヤ、コーリー・キスパートなど、若手からベテランまで実力のある選手が揃っている。そんななか八村が今後さらにプレイタイムを伸ばしていくには、アンセルドJr. HCが高く評価する複数ポジションに対応できる万能性をアピールしていく必要があるだろう。持ち前の機動力と高い技術で、クーズマやハレルと共存していく術を示すことができれば、チームとしても、個人としても成長に繋がるはずだ。

八村復帰後、5戦4勝と勢いに乗るウィザーズは、1月22日(同21日)にホームで渡邊雄太が所属するトロント・ラプターズと対戦する。さらなるステップアップを期す八村が、渡邊との直接対決でどのような活躍を見せるのか注目だ。



(C)2022 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.

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