上位3選手はほぼ確定? NBAドラフト2022で押さえるべき注目ポイント【NBAドラフト2022】
NBA Rakuten / 2022年6月23日 15時0分
6月24日に開催されるNBAドラフト2022の展開を予想
オフの一大イベントであるNBAドラフト2022が、日本時間6月24日(現地23日)にバークレイズ・センターで開催される(NBA Rakutenでも当日午前8時30分から配信予定)。
今年のドラフトは、ゴンザガ大のチェット・ホルムグレン、オーバーン大のジャバリ・スミス、そしてデューク大のパオロ・バンケロというビッグマン3人が中心となるだろう。誰がどのチームに指名されるのか、上位指名権を持つチームを中心にドラフトの行方を予想する。
マジックがトップ指名で狙うのは?
ドラフトの趨勢を左右する全体1位指名権を持つのがオーランド・マジックだ。マジックにとってドワイト・ハワード(ロサンゼルス・レイカーズ)を指名した2004年以来のトップ指名権。ホルムグレンかスミスの2択になると予想されていたが、チームが候補生を招いて行ったワークアウト後はスミスを推す声が増えている。
要因としてはスミス(19歳)がホルムグレン(20歳)よりも若いこと。それに加え、スミスの高い万能性が評価されているようだ。マジックのジョン・ハモンドGM(ジェネラルマネージャー)は、「我々はこれまでも身長が高く、リーチが長い選手を好んでいた。現在のNBAでは複数のポジションでプレイできる選手がとても重要なんだ」と、チームが求めている選手に関してコメントしている。
マジックはビッグマンのタレント不足で、どちらの選手が選ばれたとしても上手くフィットするだろう。ただ、近年はジョナサン・アイザックとマーケル・フルツという期待の若手が大怪我にあっているだけに、マジックが怪我への耐性が懸念されるホルムグレンを避けても不思議ではない。そういった面も考慮すると、やはりスミスのトップ指名が濃厚なのではないかと思われる。
大器ホルムグレンと手堅いバンケロ
マジックがスミスを指名した場合は、続く全体2位でオクラホマシティ・サンダーがホルムグレンを指名するのが濃厚だ。身長213cm、ウイングスパン226cmとリムプロテクターとして申し分ない素質を持っており、オフェンスも3ポイント成功率39%と現代のNBAで求められる技術を備えている。体重88kgと針金のような体躯は心配だが、タレント不足のサンダーとしては攻守でより選手としての天井の高さを感じさせるホルムグレンの指名に文句はないはずだ。
全体3位指名権を保持するヒューストン・ロケッツは、基本的に3人の中で残った選手を指名するだろう。現状、それはバンケロになる可能性が高い。残り物と言えば聞こえは悪いが、バンケロは前述の3人の中で最もリスクの少ない選手と評価されている。得点のバリエーションが豊富で、プレイメイクにも定評があるオフェンスの完成度は今ドラフト随一。ロケッツは昨シーズン平均17.9点、10.1リバウンドを記録したクリスチャン・ウッドをダラス・マーベリックスにトレード予定で、バンケロはその穴を埋めることになる。ジェイレン・グリーンにケビン・ポーターJr.というバックコートの有望株たちとともに、チームのコアになることが期待される。
4位指名のキングスはトレード濃厚か
興味深いのが全体4位指名権を保有するサクラメント・キングスだ。目玉となる3人のうち誰かしらが残っていれば、その選手を指名すると思われるが、その可能性は極めて低い。3人以外の選手では抜群の身体能力を誇るガードのジェイデン・アイビーが最も高い評価を受けるが、キングスのバックコートにはすでにディアロン・フォックス、デイビオン・ミッチェル、ドンテ・ディビンチェンゾがいるのだ。そんな状況もあり、指名権をトレードダウンするのではないかと囁かれている。
もちろんその時点でのベストタレントであるアイビーを指名する可能性もゼロではないが、アイビーの代理人は「(キングスの)フロント陣から連絡はないし、ドラフト前のワークアウトもしていない」と語っており、トレードの噂は信憑性があると考えていいだろう。トレード相手にはアイビーを狙っていると言われるニューヨーク・ニックスが候補に挙がっているが、果たして実現するのだろうか。
八村塁所属ウィザーズのターゲットは?
日本人であれば八村塁が所属するワシントン・ウィザーズの動向も気になるところだ。プレイヤーオプションを保持するエースのブラッドリー・ビールの去就が不透明だが、残留と移籍、状況がどちらに転んでも、ウィザーズの補強ポイントはバックコートになると見られている。そのまま全体10位で指名するのであれば、シェイドン・シャープやジョニー・デイビスなどが候補として挙がるが、フロントはスコアラー兼プレイメイカーとして機能するアイビーを気に入っており、キングスの全体4位指名権とのトレードを交渉しているとの話も出ている。
また、ドラフト指名権を駒に、即戦力獲得に動く可能性もあるようだ。噂の域を出ないが、デジャンテ・マレー(サンアントニオ・スパーズ)、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(サンダー)、マルコム・ブログドン(インディアナ・ペイサーズ)がターゲットとして名前が挙がっているが、どの道を選択するのか見ものだ。
単純にルーキーを指名するだけでなく、トレードを駆使して戦力アップを目論むチームはウィザーズだけではないだろう。先の読めないドラフト当日は、各チームの動向から目が離せない。
(C)2022 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.
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