悲願の初優勝を期すサンズ ホームコートアドバンテージを懸けたシーズン最終盤の戦い【3/26(日)午前11時『THE MATCHUP』76ers対サンズ】

得点ランクトップの平均33.2点を記録するエンビード

日本時間3月26日（日）午前11時から、フィラデルフィア・76ersとフェニックス・サンズが対決する。ウェスタン・カンファレンス4位につけるサンズだが、プレイオフ出場圏外である同12位のユタ・ジャズとは3ゲーム差（3月24日時点）。レギュラーシーズン残りの試合では、プレイオフ1回戦でのホームコートアドバンテージ権を得る現順位を維持できるかが焦点となる。

2月9日にトレードでケビン・デュラントを獲得し、優勝へのラストピースを手中に収めたサンズ。そのデュラントは新天地での3試合で平均26.7点、フィールドゴール成功率69.0%、3ポイント成功率53.8%とチームを3連勝に導くさすがの活躍を見せていたが、今月8日の試合前練習で負傷。最低でも3週間程度の離脱を余儀なくされ、復帰まではもう少しかかることが予想されている。

8年目の生え抜きエースがチームを牽引

そんななかチームを牽引しているのが、サンズ一筋8年目のデビン・ブッカーだ。今季ここまで自己最高となる平均28.1点、シュート成功率も49.9%と自身初の50%にも迫る活躍を見せている。

3月の平均得点は34.1点でリーグ2位、シュート成功率は58.2%、3ポイント成功率は44.6%とシーズン最終盤でその勢いは加速している。また、ブッカー不在時は11勝16敗（出場時は27勝18敗）と勝敗にも直結しており、チームに不可欠な存在であることは間違いない。

ブッカーは武器であるプルアップシュートでの得点で、リーグ2位の11.7点を記録。さらにドライブからの得点が昨季から大きく増加（6.0点→8.9点／リーグ15位）するなど、得点バリエーションにも幅が生まれ一段階上のステップへと登っている。

なおプルアップシュートではリーグ1位がデュラントで12.0点、クリス・ポールも7.8点（19位）と、自らシュートに持ち込む選択肢を持つ選手が多く、相手の脅威になっている。チーム全体のプルアップシュートによる平均得点は、24.8点でリーグ3位。キャッチ&シュートも33.2点でリーグ5位と、両方で上位5位に入る唯一のチームで、効果的なオフェンスの選択肢が多いのが特徴だ。

エースの脇を固める職人たち

今季のサンズはブッカー、デュラントといったオールスターレベルの選手だけでなく、忠実に役割を果たす職人肌の選手も揃っている。

37歳の司令塔ポールは得点（13.6点）こそ自己ワーストだが、9.1アシスト（リーグ5位）と抜群のゲームメイク力で試合をコントロールしている。また、リーグ5位の3ポイント成功率（37.7％）を支えているのは、デイミオン・リー（44.6%）、トーリー・クレッグ（39.6%）、テレンス・ロス（39.2%）、ランドリー・シャメット（38.5%）といった選手たちだ。

センターのディアンドレ・エイトンも優秀なボールハンドラーたちとの相性は抜群で、ピック&ロールからの得点は6.0点とジョエル・エンビード（フィラデルフィア・76ers）、アンソニー・デイビス（ロサンゼルス・レイカーズ）に次いでリーグ3位の好成績を残している。さらにジョシュ・オコーギーやイシュ・ウェインライトといったディフェンス型の選手も活躍し、チームのディフェンシブレーティングは112.2（リーグ7位）と高水準をキープしている。

チームはデュラントの怪我以降2勝5敗と失速。先発センターのエイトンも股関節の故障で直近2試合を欠場するなど苦しい状況は続いている。それでもシャメットが3月20日におよそ2か月ぶりに復帰し、デュラントやエイトンの復帰もまもなくといったところまできている（デュラントは3月30日のウルブズ戦で復帰予定と報道）。フルメンバーが揃うまで、なんとか耐え抜きたいところだ。

■【THE MATCHUP】フィラデルフィア・76ers対フェニックス・サンズ
日時：日本時間3月26日（日）午前11時
会場：フットプリント・センター
解説：佐々木クリス / 実況：田中大貴
視聴可能プラン：LEAGUE PASS

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