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ソン・ジュンギ主演、2022年韓国最高視聴率ドラマ『財閥家の末息子〜Reborn Rich〜』のリアリティ

Rエンタメディア / 2024年11月13日 12時0分

ソン・ジュンギ主演、2022年韓国最高視聴率ドラマ『財閥家の末息子〜Reborn Rich〜』のリアリティ

ソン・ジュンギ演じる主人公が財閥家の末っ子に転生して、自分の命を奪った財閥一族への復讐を行うサスペンス『財閥家の末息子〜Reborn Rich〜』。


人気の復讐サスペンスに、やはり人気の異世界ものが融合した形になるが、転生先は異次元でも古代でもなく、1987年と現代。しかも実在する韓国最大財閥をモチーフにしていることからリアリティ満載な上に、後継者争い、自分を殺した犯人探し、親族間でも容赦ないマネーゲーム、主人公と検察官のラブロマンスなど盛りだくさんの内容で、2022年11・12月に放送されると話数を増すごとに視聴率がアップ。初回こそ視聴率6%強だったが、右肩上がりで最終回には26.9%を記録し、2022年韓国最高視聴率ドラマに輝いた。

ソン・ジュンギ演じる主人公のユン・ヒョンウは、電子・半導体、物産、金融、自動車、病院など手広く経営しているスニャングループのスニャン物産・未来資産管理チームのチーム長。スニャン創業者のチン・ヤンチョル(イ・ソンミン)の自伝を暗記するほど読み込み、ヤンチョルの魂を深く理解するとともに、検察とも渡り合える優秀な社員だが、チーム長とは名ばかりで実態はオーナー一族の雑用係。その末、裏金洗浄のために訪れたトルコで、口封じのためにあっさり殺害されてしまった。

…と思いきや、目を覚ますとそこは1987年のソウルだった。軍国政権から民主主義へと移り変わり、ソウル五輪を翌年に迎えて、街も人々も力強く前進しようとしていた時代。ヒョンウは、その街角にヤンチョルの末の孫であるチン・ドジュンとして存在していた。事態が飲み込めず、自伝で何度も目にした生前のヤンチョルの姿に呆然としたのもつかの間、いきなり“人生2回目”が始まることになる。そしてわずか10歳にして、自分の命を奪ったスニャンへの復讐を誓う。

職業柄、金融危機などの経済の動きやスニャンの歴史に詳しかったヒョンウは、史実に先回りするかたちで土地や株を手に入れてひと財産築き、前世の自分や庶民の生活を顧みなかったスニャンを買収することで復讐を果たそうとする。だが、財閥一族もくせ者ぞろいで出し抜くのは容易ではなく、2世や3世との攻防戦も見応え十分。その中でも愛憎入り混じるヤンチョルとの対決は、毎度息を呑む。なぜなら一見爽やかなドジュンも、彼に恋心を抱く検察官さえ信じきれないほど、正義か悪か分からないからだ。ドジュンは表情がほぼ顔に出ず、ピンチなのか、相手を陥れたのかも種明かしされるまで謎。そのため、毎話、エンディングまで画面に釘付けになる。脚本の妙は言わずもがな、そこに史実や財閥の実態が重なってくることで虚実入り混じり、面白みが増す。

今作は大韓航空機爆破事件、大統領選、ソウル五輪、IMF通貨危機、アメリカ同時多発テロ、日韓W杯などの出来事と、ヒットした映画や曲などの実際のカルチャーもインサートされていくことで、リアリティが加速。また、「百想芸術大賞2023」のテレビ部門で男性最優秀演技賞を受賞したイ・ソンミンをはじめ、主演のソン・ジュンギや会長の二男を演じたチョ・ハンチョルや娘役のキム・シンロクなど、キャストの怪演も光る。本国での放送から2年を迎えようとしているが、硬派な社会派ドラマとしても見応え十分で何年経っても色褪せない名作といえるだろう。

(文・及川静)

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