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押さえておきたい!“時代劇”不朽の名作選

Rエンタメディア / 2025年1月15日 12時0分

伝奇作家・山田風太郎の作品を、『仁義なき戦い』や『蒲田行進曲』などを手掛けた深作欣二監督が映画化。島原の乱により、幕府への復讐のために魔界の神に魂を売った“天草四郎時貞”を沢田研二が演じ、剣豪・柳生十兵衛を千葉真一が演じた。真田広之、緒形拳、若山富三郎、丹波哲郎ら豪華キャストが出演している。エンターテインメント性の高い作品で、江戸城が炎に包まれる中での、沢田研二と千葉真一の一騎打ちは大きな見どころ。炎はCGではなく、セットに火を放って炎上させていることもあって、その迫力は桁違い。

●壬生義士伝(2003年)


浅田次郎の同名時代小説を『おくりびと』の滝田洋二郎監督が手がけた時代劇大作。幕末の混乱期に尊皇攘夷の名のもと、京都府中守護の名目で結成された新撰組の隊士の一人、吉村貫一郎。名誉を重んじ、死を恐れない武士の世界において、彼は“生き残りたい”と熱望し、金銭を得るために戦った。それは全て、故郷の妻と子供たちを守るためだった。主演は中井貴一、他に佐藤浩市、夏川結衣、堺雅人らが出演。新撰組を描いた時代劇作品も数多く存在するが、吉村を主人公にした本作は、他とは違うアプローチが描かれており、新撰組の新たな一面が感じられる。

●鬼平犯科帳 血頭の丹兵衛(2024年)


池波正太郎原作の「鬼平犯科帳」は時代劇の中でも人気が高く、多くの俳優が“鬼平”を演じてきた。本作は松本幸四郎を主演に迎え、新たに映像化した「鬼平犯科帳」シリーズ第4弾(レンタル配信中)。時代劇の数が減ってきている状況ではあるが、時代劇人気は根強く、最新でありながら最高傑作と言える作品が生まれた。この作品を見ると“時代劇”の良さを再確認でき、そこに描かれる“人情”などは現代に通じるものがあるということもわかる。シリーズ第1弾『鬼平犯科帳 本所・桜屋敷』、第3弾『鬼平犯科帳 でくの十蔵』(いずれもレンタル配信中)もあわせて見てもらいたい。

(文・田中隆信)

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