20代の平均年収、男女差は?大手・東京の平均は?
ら・ポイ活ギャラリー / 2023年3月22日 12時0分
20代の平均年収、男女差は?大手・東京の平均は?
20代の平均年収は、20代前半が260万円、20代後半では362万円です。
年齢や勤続年数と比例して、年収も上がります。
また大手企業や東京勤務は、年収が高めです。
業種や地方ごとの20代の年収差を、「民間給与実態統計調査」や「賃金構造基本統計調査 」をもとにまとめました。
※本記事は2022年6月時点の情報を元に作成されています。
そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。
20代の平均年収は?
国税庁が実施する令和2年の「民間給与実態統計調査」によると、20代の平均年収は、
・20代前半…260万円※1
・20代後半…362万円※1
です。
20代後半になると、20代前半よりも年収が100万円もあがっています。
大卒で入社した場合は、20代前半ではまだ勤続年数4年未満です。
勤続年数別の平均年収は勤続1年~4年で315万円、勤続5年~9年では371万円です。※1
※1 国税庁│令和2年 民間給与実態統計調査/2022年6月18日現在
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/pdf/000.pdf
20代の平均年収、男女の差は?
平均年収は、男女でも異なります。
20代前半でも後半でも、平均年収は女性よりも男性の方が高いです。
男女別の平均年収は、20代前半では、男性277万円、女性242万円。
一方20代後半では、男性393万円、女性319万円と、20代後半になると男性と女性の年収差は約75万円です。
勤続年数ごとの男女差はさらに大きく、勤続年数5年~9年の男性と女性の平均年収差は、およそ175万円にもなります。
【20代男性・女性の平均年収】
20代前半 | 20代後半 | 勤続年数 5年~9年 | 勤続年数 10年~14年 | |
---|---|---|---|---|
男性 | 277万円 | 393万円 | 385万円 | 456万円 |
女性 | 242万円 | 319万円 | 244万円 | 270万円 |
※ 1 令和2年「民間給与実態統計調査」より作成(千円単位四捨五入)
※1 国税庁│令和2年 民間給与実態統計調査/2022年6月18日現在
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/pdf/000.pdf
大手は高収入?中小との差は?
大手企業の年収は、中小企業の年収より高い傾向にあります。
「民間給与実態統計調査」からも、企業規模が大きくなるほど年収が高いことが分かります。
資本金10億以上の大手企業の20代後半の平均年収は446万円、資本金2000万円未満の企業では311万円です。※1
大手企業と中小企業では、20代前半で約75万円、20代後半では135万円もの差があります。※1
年齢が上がるごとに年収差は大きくなり、年収が最も高い50代後半の平均年収差は約320万円です。※1
大手企業の方が生涯を通じて平均年収が高いようです。
【大手と中小の平均年収】
企業の資本金 | 20代前半 | 20代後半 |
---|---|---|
2,000万円未満 | 213万円 | 311万円 |
2,000万円以上 | 247万円 | 328万円 |
5,000万円以上 | 259万円 | 341万円 |
1億円以上 | 258万円 | 375万円 |
10億円以上 | 289万円 | 446万円 |
※ 1 令和2年「民間給与実態統計調査」より作成(千円単位四捨五入)
※1 国税庁│令和2年 民間給与実態統計調査/2022年6月18日現在
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/pdf/000.pdf
平均年収が高い業種は?平均給与をチェック
同じ20代であっても、業界ごとに平均年収は異なります。
「民間給与実態統計調査」では、業種別の平均給与が確認できます。
令和2年の同調査によると、20代で最も給与が高いのは電気・ガス・熱供給・水道業です。
電気・ガス・熱供給・水道業は20代を通じて平均給与が最も高く、第2位の金融業・保険業よりも約20万円も高いようです。
20代後半の給与が400万円を超えているのは、
・建設業
・金融/保険業
・電気/ガス/熱供給/水道業
・情報通信業
の4業種です。
【業種別平均給与】(単位:万円)
業種 | 20代前半 | 20代後半 |
---|---|---|
建設業 | 337.1万円 | 418.3万円 |
製造業 | 317.2万円 | 385.0万円 |
卸売業・小売業 | 200.6万円 | 325.3万円 |
宿泊業・飲食サービス業 | 134.7万円 | 246.2万円 |
金融業,保険業 | 346.1万円 | 444.7万円 |
不動産業・物品賃貸業 | 290.2万円 | 386.1万円 |
運輸業・郵便業 | 292.7万円 | 374.0万円 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 383.5万円 | 465.3万円 |
情報通信業 | 342.9万円 | 423.8万円 |
学術研究,専門・技術サービス業 | 286.2万円 | 389.7万円 |
医療・福祉 | 313.3万円 | 350.1万円 |
複合サービス事業 | 282.4万円 | 357.8万円 |
サービス業(他に分類されないもの) | 236.2万円 | 321.1万円 |
※ 1 令和2年「民間給与実態統計調査」より作成
※1 国税庁│令和2年 民間給与実態統計調査/2022年6月18日現在
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/pdf/000.pdf
東京の正社員、平均給与は?
20代に限らず、平均年収は地域による違いもあります。
大都市圏は、比較的高い傾向にあります。
東京の20代後半の収入は、1ヶ月29万5000円です。※2
他の地域よりも高めではあるものの、賞与を踏まえると最も高いというわけでもないようです。
厚生労働省の令和2年「賃金構造基本統計調査」から、都道府県別の平均月収を下記にまとめました。
※このデータでは、1ヶ月の給与額(月収)と年間の賞与額(ボーナス等)をまとめています。年収ではありませんのでご了承下さい。
東京・首都圏
東京在住の20代の平均月収は、20代前半で24万4千円、後半で29万5千円。
20代後半の給与は、47都道府県のうち最も高い金額です。
20代前半のうちは、神奈川県の方が約1万円高いようです。
いずれにせよ、東京と神奈川は給与水準が高めだと分かります。
【東京・神奈川・埼玉・千葉の平均給与】
都道府県 | 20代前半 | 20代後半 | ||
---|---|---|---|---|
平均月収 | 年間賞与等 | 平均月収 | 年間賞与等 | |
東京都 | 24.43万円 | 32,14万円 | 29.45万円 | 72.88万円 |
神奈川県 | 25.34万円 | 38.84万円 | 29.35万円 | 71.23万円 |
埼玉県 | 23.81万円 | 39.75万円 | 27.6万円 | 61.3万円 |
千葉県 | 23.71万円 | 36.28万円 | 28.27万円 | 63.43万円 |
※2 令和2年「賃金構造基本統計調査 」より作成
関東(首都圏以外)・甲信越
首都圏を除く関東圏と甲信越では、茨城県の平均月収が高いようです。
20代前半22万5千円、20代後半は26万5千円です。
ただ年間賞与は20代前半と後半とも様々で、群馬県や長野県では、茨城県より給与は少ないものの年間賞与は多いことがわかります。
【関東・甲信越の平均給与】(単位:万円)
都道府県 | 20代前半 | 20代後半 | ||
---|---|---|---|---|
平均月収 | 年間賞与等 | 平均月収 | 年間賞与等 | |
茨城県 | 22.54万円 | 36.50万円 | 26.52万円 | 62.49万円 |
栃木県 | 22.3万円 | 37.03万円 | 26.5万円 | 59.77万円 |
群馬県 | 21.97万円 | 39.78万円 | 25.16万円 | 64.61万円 |
新潟県 | 20.95万円 | 35.84万円 | 23.3万円 | 49.67万円 |
山梨県 | 22.4万円 | 34.37万円 | 25.44万円 | 61.24万円 |
長野県 | 21.77万円 | 41.99万円 | 25.29万円 | 64.45万円 |
※2 令和2年「賃金構造基本統計調査 」より作成
北海道・東北
北海道・東北地方では、仙台のある宮城県の平均月収が最も高く、20代前半21万5千円、20代後半では24万8千円です。
次いで北海道が多く、20代前半で約21万円、20代後半では24.5万円です。
【北海道・東北の平均給与】(単位:万円)
都道府県 | 20代前半 | 20代後半 | ||
---|---|---|---|---|
平均月収 | 年間賞与等 | 平均月収 | 年間賞与等 | |
北海道 | 21.08万円 | 36.13万円 | 24.51万円 | 60.17万円 |
青森県 | 19.82万円 | 33.08万円 | 21.89万円 | 45.39万円 |
岩手県 | 20.41万円 | 38.78万円 | 22.55万円 | 54.11万円 |
宮城県 | 21.54万円 | 42.84万円 | 24.83万円 | 58.71万円 |
秋田県 | 19.62万円 | 36.63万円 | 23.10万円 | 51.86万円 |
山形県 | 20.34万円 | 37.71万円 | 22.70万円 | 52.92万円 |
福島県 | 21.07万円 | 42.86万円 | 24.46万円 | 57.11万円 |
※2 令和2年「賃金構造基本統計調査 」より作成
東海・北陸
東海・北陸地方で最も月収が高いのは、愛知県です。
20代前半で約24万円、20代後半で27万5千円と、20代前半では首都圏と同水準の給与ではあるものの、20代後半の給与は東京よりも2万円ほど少なくなっています。
20代後半の年間賞与等は、東京の平均よりも約4万円多い額です。
【東海・北陸の平均給与】(単位:万円)
都道府県 | 20代前半 | 20代後半 | ||
---|---|---|---|---|
平均月収 | 年間賞与等 | 平均月収 | 年間賞与等 | |
富山県 | 21.60万円 | 44.25万円 | 25.16万円 | 68.51万円 |
石川県 | 21.94万円 | 45.09万円 | 25.10万円 | 67.18万円 |
福井県 | 21.58万円 | 43.12万円 | 24.86万円 | 64.68万円 |
岐阜県 | 22.36万円 | 42.16万円 | 26.84万円 | 68.57万円 |
静岡県 | 22.29万円 | 42.08万円 | 25.86万円 | 67.06万円 |
愛知県 | 23.93万円 | 44.23万円 | 27.49万円 | 76.99万円 |
三重県 | 22.46万円 | 40.71万円 | 26.37万円 | 66.12万円 |
※2 令和2年「賃金構造基本統計調査 」より作成
関西
関西では大阪府の月収が高いものの、兵庫県や京都府との差は大きくありません。
大阪の給与は20代前半で約24万円、20代後半で約27万5千円です。
愛知県と同水準で、20代後半には東京・神奈川よりも2万円ほど少なくなっています。
【関西の平均給与】(単位:万円)
都道府県 | 20代前半 | 20代後半 | ||
---|---|---|---|---|
平均月収 | 年間賞与等 | 平均月収 | 年間賞与等 | |
滋賀県 | 22.85万円 | 39.72万円 | 26.77万円 | 65.00万円 |
京都府 | 23.20万円 | 39.50万円 | 27.16万円 | 67.38万円 |
大阪府 | 23.77万円 | 33.43万円 | 27.49万円 | 69.88万円 |
兵庫県 | 22.84万円 | 40.18万円 | 27.24万円 | 70.45万円 |
奈良県 | 23.41万円 | 41.84万円 | 26.22万円 | 58.13万円 |
和歌山県 | 22.10万円 | 48.13万円 | 25.54万円 | 68.21万円 |
※2 令和2年「賃金構造基本統計調査 」より作成
中国・四国
中国・四国地方では20代前半・後半共に、広島県や岡山県の月収が高めです。
広島県は、20代前半が約22万4千円、20代後半では約26万円です。
岡山県は、20代前半で約22万7千円、20代後半では約26万円です。
【中国・四国の平均給与】(単位:万円)
都道府県 | 20代前半 | 20代後半 | ||
---|---|---|---|---|
平均月収 | 年間賞与等 | 平均月収 | 年間賞与等 | |
鳥取県 | 20.42万円 | 33.70万円 | 23.22万円 | 60.86万円 |
島根県 | 21.37万円 | 37.44万円 | 24.43万円 | 56.41万円 |
岡山県 | 22.68万円 | 43.37万円 | 25.88万円 | 66.21万円 |
広島県 | 22.37万円 | 42.06万円 | 25.98万円 | 70.25万円 |
山口県 | 21.90万円 | 45.49万円 | 22.82万円 | 67.31万円 |
徳島県 | 20.85万円 | 37.38万円 | 24.53万円 | 61.54万円 |
香川県 | 21.76万円 | 38.47万円 | 22.57万円 | 58.24万円 |
愛媛県 | 20.75万円 | 34.03万円 | 23.70万円 | 53.35万円 |
高知県 | 20.62万円 | 37.20万円 | 23.83万円 | 51.24万円 |
※2 令和2年「賃金構造基本統計調査 」より作成
九州・沖縄
九州・沖縄地方では福岡県の月収が最も高く、20代前半で約22万6千円、20代後半では約26万円です。
広島県や岡山県と同水準だと分かります。
【九州・沖縄の平均給与】((単位:万円)
都道府県 | 20代前半 | 20代後半 | ||
---|---|---|---|---|
平均月収 | 年間賞与等 | 平均月収 | 年間賞与等 | |
福岡県 | 22.56万円 | 38.55万円 | 25.59万円 | 59.59万円 |
佐賀県 | 20.49万円 | 35.37万円 | 23.79万円 | 57.12万円 |
長崎県 | 20.64万円 | 35.21万円 | 23.97万円 | 51.33万円 |
熊本県 | 21.24万円 | 39.18万円 | 23.89万円 | 56.86万円 |
大分県 | 21.97万円 | 44.30万円 | 24.60万円 | 58.01万円 |
宮崎県 | 20.42万円 | 38.26万円 | 23.44万円 | 56.73万円 |
鹿児島県 | 20.74万円 | 37.22万円 | 23.66万円 | 59.80万円 |
沖縄県 | 20.44万円 | 26.03万円 | 22.47万円 | 38.00万円 |
※2 令和2年「賃金構造基本統計調査 」より作成
都道府県別の平均月収を比較すると、やはり大都市の方が給与は高めだと分かります。
また首都圏では、20代前半から後半の給与の増加額も多いようです。
※2 厚生労働省│令和2年 賃金構造基本統計調査 /2022年6月18日現在
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003426933
まとめ
20代の平均年収は、20代前半で260万円、20代後半では360万円です。
ただ男性と女性での差は大きく、勤続年数が5~9年になると男女の差は175万円まで広がります。
また多くの方の予想通り、大手企業、東京・神奈川の企業では年収が高めです。
ただ東京では家賃をはじめとした生活費がかかるのも事実です。
就職や転職で年収をあげたい場合には、交通費や家賃手当なども含めて検討するのがよいでしょう。
※本記事は2022年6月時点の情報を元に作成されています。
そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。
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