Linked Horizon紅白抜擢で改めて注目 同人~ボカロシーンに広がる“物語音楽”とは?

リアルサウンド / 2013年11月27日 9時0分

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 第64回紅白歌合戦への出場決定で話題を集める、“リンホラ”ことLinked Horizon。音楽ユニット・Sound Horizonの主宰・Revoが他作品とコラボする際に使用する名義で、初の作品発表は2012年。アニメ『進撃の巨人』の主題歌「紅蓮の弓矢」「自由の翼」を収録したシングル『自由への進撃』で2作目となるが、20万枚以上のセールスを記録するという快挙を成し遂げた。

参照記事:進撃の巨人OP『紅蓮の弓矢』ついにリリースで「騙された!」の声が続出

 Sound Horizonは2001年に同人サークルとして活動をスタートし、2004年にメジャーデビュー。“サンホラ”の愛称で親しまれ、過去には国立代々木競技場第一体育館でもライブを行うほど熱狂的なファンを抱えているが、お茶の間層への知名度はそう高くない。Revoへの取材経験もあるライター/物語評論家のさやわか氏に、どんな特徴を持つバンドなのかを聞いた。

「サンホラの楽曲の特徴は“物語を聞かせるための音楽”であるということ。アルバムは『ストーリーCD』と呼ばれ、1枚の中でお話が繰り広げられています。描かれるのは、RPGのようにファンタジーな世界。最近では“ファンタジー”を広い意味で捉えており、10月にはハロウィンについて描かれたアルバム『ハロウィンと夜の物語』がリリースされました。謎や仕掛けのあるストーリーが多いため、物語について考察し、深く追求していきたいというリスナーにウケています」

 曲の途中でナレーションが入るなど、ミュージカルを思わせる作りになっているというサンホラの楽曲。音楽性はどうだろうか。

「まず、ゲーム音楽のようなセンスがルーツにある。そこにシンフォニックメタルの要素が加わり、さらに音楽性を豊かにするためにさまざまなジャンルを取り入れている。変拍子を使ったり、音数が多かったりと、音楽そのものとして捉えても聞きごたえがあると感じます」

 重なりのあるサウンドが魅力だが、それゆえの障害もある。リンホラ名義での出演となる今回は「紅蓮の弓矢」を披露することが予想されるが、さやわか氏によると「音数が多く、バランスの調整が難しい楽曲。テレビの2チャンネルスピーカーで再現できるものではない」という主旨の発言をRevo本人がしていたという。

「サウンドの再現が難しい分、演出は凝ったものになりそうです。というのも、Revoさんはファンを驚かせる“いたずら好き”な面があり、これまでも歌詞カードに仕掛けを作ったり、ライブ中にファンにしかわからないメッセージを織り込んだりしてきた。紅白でも、予想を裏切り、期待は上回るステージを考えているのではないでしょうか」

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