ファーサイドからthe HIATUSまで……『テラスハウス』コンピCDの魅力は“多様性”にあり 

リアルサウンド / 2014年5月8日 13時36分

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 フジテレビの人気リアリティーショー番組『テラスハウス』の劇中曲を収録したコンピレーションCD『TERRACE HOUSE TUNES』が5月21日に発売されるにあたり、”テラスハウスで流れる曲がオシャレ過ぎると話題に【フジテレビ】”というまとめ記事が作成され、200万PVを記録するなど、音楽面で新たなファンの開拓に貢献している。

 同コンピレーションは、『テラスハウス』開始当初~宮城大樹、筧美和子が卒業する2013年9月27日までの“第一期“に放送された楽曲が主に収録されており、番組オープニング・テーマ曲を務めるテイラー・スウィフトの「We Are Never Ever Getting Back Together」や、エンディング・テーマ曲であるスノウ・パトロールの「Chasing Cars」などのほかに、劇中の挿入歌がたっぷりと収録されている。

 では、今回のようなコンピレーションが編まれるほど注目を集める、同番組の選曲とはどのようなものなのだろうか?

 選曲リストを見ていくと、番組のカラーを押し出すものというよりも、出演者個人の性格や心情にスポットを当てたものが多く、入退去を繰り返しながら恋愛模様を繰り広げる個性的な男女6人が、いかにバラエティーに富んだ面々であるかということが伺える。このことから、テラスハウスの音楽における特徴は“多様性に富んでいること”だといえるのかもしれない。

 例えば、同番組内で現メンバーである島袋聖南との関係性が話題になった、サーファーの湯川正人。彼が登場するシーンでは、昨年末の来日が記憶に新しいヒップホップ・グループ、ザ・ファーサイドの代表曲である「Runnin‘」が主に使用されている。彼が卒業後も同番組にたびたび登場することからその使用頻度も高く、ファンにはお馴染みの楽曲となっている。

 また、インストラクターで元キックボクサーの宮城大樹が登場するシーンで使われている楽曲は、彼が現役時代に入場曲として使用していた、ザ・ブラック・アイド・ピーズの「Show Down」や、日本のロックバンドthe HIATUSの「Insomnia」など、彼のキャラクターである“ワイルドな男“を演出するものが多く見受けられる。

 こうして、過去の放送から楽曲に焦点を当てて振り返ってみると、ロック系の楽曲も多く使用されていることがわかってくる。全員で2期に使用されている新居を見に行ったシーンでは、タヒチ80の「Heartbeat」が、宮城大樹とデートに出かける前の今井華が、リビングで菅谷哲也と話をするシーンではウィーザーの「Island in the Sun」が使用されるなど、主に複数人での会話やイベントのシーンをロックバンドが彩っている。

 そして、同番組で印象的な場面としてファンから多く挙げられるのが“卒業・別れのシーン”だ。そこで使用される楽曲はザ・ラスト・グッドナイト「Pictures of You」やQ;indivi+SU「a world of difference」、テイラー・スウィフトの「We Are Never Ever Getting Back Together (Piano Ballad Version) 」など、切ないながらもオシャレな楽曲が多用されており、感動的な演出をより際立たせる選曲センスの高さが伺える。

 現在は先述の島袋と菅谷哲也以外、がらりとその顔ぶれが変わっている同番組。今後、彼らのキャラクターに合わせてどのような楽曲が使用されるのか。視聴者は中高生層にも広がり、洋楽をより広く紹介するキュレーション的機能も期待できる同番組だけに、その選曲が楽しみだ。(中村拓海)

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