E-girlsを越える支持を獲得? 本物志向のガールズグループ、その実力を検証

リアルサウンド / 2014年6月10日 18時16分

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 E-girlsの中心的グループとして知られるFlower。同じくE-girlsとしても活躍するDream、Happinessとはサウンド、パフォーマンスで異なる路線を打ち出し、人気、セールス共に一歩抜きん出た感がある。

(参考:E-girlsはアイドルか、パフォーマーか? JPOP界で独自のポジションを築きつつある理由)

 実際、1stアルバムである『Flower』は売り上げ約14万枚を突破しており、この数字はE-girlsの1stアルバム『Lesson 1』のセールスに迫る勢いである。

 Flowerは一体何故、E-girlsの中でも特に支持されているのか。

 理由の一つは『VOCAL BATTLE AUDITION』を勝ち抜き、EXILEの本流グループと言われ、「3/30000の歌唱力」とも称される、鷲尾伶菜、武藤千春、市來杏香の歌声である。3人の歌声は透明感がありながらも、中高音は伸びやかに安定していて、この高い歌唱力があってこそ、Flowerのパフォーマンスが上質のものに仕上がっていることは、もはや説明するまでもないだろう。

 もちろん、パフォーマーのダンスの実力も折り紙付き。その年齢からは想像もできないほど妖艶な仕草を見せたかと思えば、次の瞬間にはつま先から指先まで意識の行き届いたキレのある動きを披露する。そのダンスは可愛らしさよりもむしろ美しさを感じさせ、実にアーティスティックだ。

 さらに、特筆すべきはその音楽性である。この度リリースされる『熱帯魚の涙』を軸に、その音楽的特徴を分析してみよう。まず印象的なのは、日本の伝統楽器である胡弓や琴をサンプリングしたような上モノだ。そのサウンドは優雅さと同時にしなやかさを感じさせ、Flowerの パブリックイメージを象徴しているかのようである。対するリズムは、軽やかに跳ねるようなグルーヴが心地いいブレイクビーツ。特にサビに入ってからのビートは秀逸で、その崩し方や間の作り方には歌心が溢れている。それもそのはず、トラックメイカーとして参加しているSKY BEATZは、西野カナやBENIといった人気女性アーティストだけではなく、RHYMESTERやSEEDAといったヒップホップミュージシャンにも楽曲提供する腕利きのビートクリエイターなのだ。

 また、高いファッション性も理由の一つに挙げられるだろう。坂東希は雑誌『Seventeen』にて、藤井萩花は雑誌『JJ』にて、佐藤晴美は雑誌『Ray』にて、それぞれ専属モデルとして活躍している。いわば彼女たちは、10代を中心とした女性にとってのファッションアイコンであり、同性として憧れられる存在になっているのだ。昨今のアイドルブームの影響により、J-POP市場では幾多のガールズグループが活躍しているが、彼女たちほど同性を中心に支持されるグループは少なく、それゆえに大きな差別化ができていると言えるのではないだろうか。

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