多様化するアイドルオーディション グランプリ以外の賞が増えている理由とは?

リアルサウンド / 2014年7月9日 10時9分

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 アイドルグループの多様化が進む中、メンバーを選抜するオーディションもまた、一風変わったものが目立ってきている。

(参考:モー娘。「黄金期の再来」目指すオーディション 道重が“原点回帰”を唱えるワケ)

 SKE48は7月19日より、従来の郵送やWEBによる書類審査に加えて、第一興商が提供する業務用通信カラオケサービス「DAM★とも」を使った7期生オーディションを実施すると発表。全国の通信カラオケ「LIVE DAM」設置店から、同機種を使用して歌唱シーンや歌声を録り、応募することが可能となっている。さらに、最終審査では候補者の歌唱シーン映像を最後まで見た上で1票を投じさせるという「ファン参加型」の投票を実施。ファンが自らの手によって、グループの次世代を担っていくメンバーを選出することができるようになった。

 AKB48グループはこれまで江崎グリコの「パピコ」と手を組んだ「大人AKB48 オーディション」や、トヨタ自動車の「Team 8 全国一斉オーディション」など、企業と提携した変わり種オーディションを実施してきた。ほかにも、『ミスiD』や『ハロプロ研修生オーディション』など、アイドルグル―プのオーディションは大きなグループであってもバラエティに富んだものが多い。

 アイドル専門ライターの岡島紳士氏は、オーディションの形式が多様化していることについて、以下のように語った。

「近年のアイドルのオーディションについての特色は、『グランプリ以外の賞を増やすこと』が挙げられます。グランプリだけでなく、準グランプリや審査員特別賞などを多数設定していれば、例えそこで花が開かなくても、何年か後に別の場所で売れたときに『うちのオーディション出身』という風に言えますからね。『このオーディションは新人アイドルの登竜門だったんだ』という風に思ってもらうためという見方もできます。例えば日テレジェニックとかは賞が決まる前の選考過程を見せてますが、これも同様の効果があるかと思います。というのはちょっとネガティブな聞こえ方がしますが、ポジティブに考えれば、一度の機会でより多くの女の子にチャンスを与えるきっかけになる、ということでもあると思います。僕はいい傾向だと思いますよ」

 また、同氏はこのような手法をとる運営について、「ビジネスの中ではあくまで自然の流れ」と解説する。

「運営母体が大きくなってくれば、オーディション自体もビジネス化していった方がいいと考えるのは自然だと思います。多数の応募数が来るわけですから、運営側が『これを使って何か出来るのではないか』と模索するのも当たり前と言えるのかもしれません。アイドルにとっても露出の機会が増えるため、ファン・運営も共に得をする良い仕組みだと思います」

 アイドルシーンにおいて、オーディションという仕組みは単なる人数集め以上の意味合いがあるといえそうだ。

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