不振に喘いだ浦和は、なぜ「3度目のアジア制覇目前」まで変貌を遂げたのか? 西川周作、酒井宏樹、伊藤敦樹――当事者たちの言葉
REAL SPORTS / 2022年8月31日 7時15分
延長戦の劇的な同点ゴールでPK戦までもつれ込んだ死闘を制し、浦和レッズは3度目のアジア制覇へ王手をかけた。多くのサッカーファンが、その戦いぶりに酔いしれた。勝負強さを見せつけた格好の浦和だったが、今シーズンは序盤から不振を極めた。極度の得点力不足、勝ち切れない7連続のドロー沼……。AFCチャンピオンズリーグ出場による過密日程も相まって、一時はJ2降格もちらつく16位にまで順位を落としていた。なぜ“赤い悪魔”はこれほどの変貌を遂げることができたのか? 西川周作、酒井宏樹、伊藤敦樹――、三者三様の立場から紡がれた言葉にその答えがある。
(文=藤江直人、写真=Getty Images)
延長・PK戦までもつれた全北との死闘でMOM、酒井宏樹の視点コンディションさえ万全に戻れば間違いなく日本代表に復帰する酒井宏樹から、ちょっと気になる言葉を聞いた。浦和レッズの右サイドバックとして先発した、19日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)・ラウンド16、ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)戦でフル出場した直後の取材エリアだった。
前半だけで3ゴールを奪取、後半にも2ゴールを追加し、守っては相手を零封した快勝を「前半が勝負だと思っていたので、チーム全体としてかなりの出力を出しました」と振り返った酒井はまだ道半ばだと強調しながら、こんな言葉を残して帰りのバスに乗り込んだ。
「僕みたいにちょっと代表に絡んでいる選手は、こういう大きな大会をものにしないと評価されないので。そういう厳しい思いを持って、これからもプレーしていきたい」
ちょっと絡むどころか、日本代表として通算70試合に出場。FIFAワールドカップでもブラジル、ロシア両大会代表に名を連ねている酒井の言葉の意味は、6日後に明らかになる。
延長戦を含めた120分間を戦い終えても、2-2のまま決着がつかなかった25日の全北現代モータース(韓国)とのACL準決勝。緊張と興奮が交錯するPK戦を3-1で制し、浦和が東地区の頂点に立った死闘で、酒井はマン・オブ・ザ・マッチに選出された。
リカルド・ロドリゲス監督と共に臨んだ試合後の公式会見。アジアの頂点まであと一歩に迫った心境を問われた酒井は、昨夏の浦和移籍に至るまでの意外な舞台裏を自ら明かした。
「当時は家族も代理人も含めて誰一人、この移籍に賛成した人はいませんでした。この移籍が成功だったかどうかは僕自身が証明するしかないと思っていましたし、そのためにはこの大会を取ることが必要でした。まだ何も成し遂げていませんが、東地区で優勝して、ACL全体の決勝に進めたのは僕にとって非常に大きなこと。チームメート、スタッフに感謝したいと思います」
酒井宏樹とモーベルグが共有する「特別な感覚」アジア制覇に懸ける酒井の思いが鬼気迫るプレーとなって具現化されたのは、延長戦の後半が終わろうとしていた土壇場だった。試合は116分に全北現代が逆転ゴールをあげていた。相手のショートコーナーへの緩慢な対応から、右サイドを完璧に崩された末に喫した痛恨の失点だった。
心が折れそうな展開だったが、時間は少なからず残っている。諦めた瞬間に全てが終わる。浦和全体を鼓舞する思いを、酒井はカードを覚悟したスライディングタックルに込めた。
浦和の攻撃をはね返した全北は、自陣の中央でセカンドボールを拾ったガンビア代表MFモドゥ・バロウが、左サイドへ開こうとしていたFWムン・ソンミンへ展開。そのままカウンターでボールを浦和陣内に運び、ボールをキープして時計を進められる状況にあった。
果たして、ムン・ソンミンにボールが入った刹那に、酒井の強烈なタックルが入った。標的となったムン・ソンミンは吹き飛ばされ、全北ベンチはファウルだと一斉に立ち上がった。しかし、ボールにいっているとしてイランのアリレザ・ファガニ主審は笛を吹かない。
こぼれ球を拾ったMFダヴィド・モーベルグが、すかさずカウンターを発動させる。タックルからすぐに起き上がり、弧を描くようにモーベルグの外側を追い抜いていった酒井は、スウェーデン代表歴を持つ浦和の「10番」といつしか特別な感覚を共有する関係になっていた。
「かなりヨーロッパのスタイルなので、僕としてはやりやすさをいつも感じています。説明するのがちょっと難しいんですけど、二人で崩すところと、彼が一人で崩して僕が後ろにいるところと、今はいかないというところの感覚が似ていて、試合中にお互いが共有できている。僕自身、ヨーロッパに9年いたので、なかなかJリーグに対応できていない部分もあるんですけど」
劇的な同点ゴールの呼び水となった酒井宏樹「そのシーンはよく覚えていない」チェコの名門スパルタ・プラハでプレーした経歴を持つ左利きのアタッカーと、ハノーファーとマルセイユで計9年間プレーした屈強なサイドバック。浦和の右サイドで現在進行形で研ぎ澄まされているヨーロッパレベルのコンビネーションは、今こそ二人で崩す局面だと以心伝心で分かり合っていた。
ペナルティーエリアの右隅あたりでモーベルグが相手を引きつけ、オフサイドぎりぎりで縦へ抜け出した酒井へボールを預ける。ゴールライン際で体を投げ出しながら酒井が上げたクロスは相手にクリアされたものの、ペナルティーエリアの外でMF大久保智明が左足を合わせた。
ボレーはゴールの枠を外れていたが、シュートコースにいたDF明本考浩が強引に体をひねりながらヘディングを見舞う。強烈な一撃は横っ飛びした全北のGKに左手一本で防がれたが、誰よりも早くこぼれ球に反応したFWキャスパー・ユンカーが右足でゴールへねじ込んだ。
「正直、そのシーンはあまりよく覚えていません。ただただ負けたくない気持ちだけで走っていましたし、おそらくフィールド上の僕たち11人がそういう思いを共有できていたからこそ、ゴールが生まれたと思っています。本当に決まってよかった、という気持ちです」
クロスを上げた後にゴールライン際で座り込み、精根尽き果てたような体勢でユンカーの起死回生の一撃を見届けていた時の心境を、酒井は苦笑しながら振り返っている。モーベルグと酒井の動きに複数の選手が連動した同点劇。実はジョホール戦後に酒井はこんな言葉を残していた。
「最近では(伊藤)敦樹や松尾(佑介)、タク(岩波拓也)といった選手が絡んできて、その空間のコンビネーションがうまくいっている。そこは時間のロスがあまりないと思う」
先制点に伊藤敦樹が絡んだのは偶然ではない。欧州レベルの右サイドに瞬時に呼応名前を上げられた一人、24歳のボランチ伊藤敦樹は、酒井とモーベルグがつくり出す空間を瞬時に察知し、意図的に入り込む。全北戦の前半11分に松尾佑介が決めた先制点に絡んでいる。
敵陣右サイドの深い位置で獲得したスローイン。右タッチライン際にいたモーベルグが、ボールパーソンにボールを要求する。酒井ではなくモーベルグがそのまま投げる意図を感じ取った伊藤はすぐに近づき、ワンタッチでボールをモーベルグへ返して時間をつくった。
この時、酒井はトップスピードでインナーラップを仕掛けていた。ペナルティーエリア内の右側を駆け上がっていった酒井へ、抜群のタイミングでモーベルグからボールが託される。ゴールラインぎりぎりから放たれた低く速いクロスをニアへ走り込んだ松尾が押し込んだ。
「そこに関してはここ数試合、中断明けぐらいから、お互いを理解しながら動ける関係性ができてきていて、自分を含めて、みんなの良さを出してもらえる関係性というものも出てきている。その中から結果にもつながっているで、そこに関する手応えは感じています」
4-0で快勝したパトゥム・ユナイテッド(タイ)との準々決勝で、堂々のマン・オブ・ザ・マッチを受賞。成長著しい伊藤は右サイドで生まれた縦関係がチーム全体に波及していると笑顔を浮かべ、その上でほぼ不動の先発メンバーで戦ってきたプラス効果をこんな言葉で表現している。
「試合を重ねるごとにそういう呼吸であるとか、お互いを見るという動きはできてきていると感じています。もっと早くからこういう流れになればよかったんですけど、ようやく今、良い状態にきているので、いい流れを切らさないようにやっていきたいですね」
生粋のサポーターだった伊藤敦樹は、ACLに対する特別な思いを理解している伊藤が生まれ育った実家は埼玉スタジアム2002が完成する前の本拠地、浦和駒場スタジアムから徒歩約10分にある。浦和サポーターの両親に連れられ、小学校1年生のころからホームだけでなくアウェーのスタジアムにも駆けつけ、ゴール裏で声援を送ってきた生粋のサポーターでもある。
現行制度になったACLを、Jリーグ勢として初めて浦和が制した2007年大会。当時9歳だった伊藤はセパハン(イラン)との決勝を含めて、埼玉スタジアムへ駆けつけた。国内三大タイトルだけでなく、クラブをあげてアジアを取りにいく歴史と伝統を肌で感じてきた。
だからこそ、ジョホールとのラウンド16を戦い終えた直後に、中高時代に心技体を磨いた浦和のアカデミーから流通経済大を経て、昨シーズンに加入した伊藤はこう語っている。
「本当に素晴らしい応援でしたし、やはりACLということでさらに気合いも入っていた。その声援を受けて自分たちもより良い雰囲気の中で、スイッチも入ったと思っています」
あえて「やはり」や「さらに」と強調した点が、浦和に関わる全ての人々がACLに対して特別な思いを注いできた歴史を、サポーター出身の伊藤が理解している跡をうかがわせる。
西川周作と伊藤敦樹が思い起こした、15年前の情景今回のACL東地区ノックアウトステージは、日本サッカー協会およびJリーグが尽力し、日本でのセントラル開催が実現した。そして、主催するアジアサッカー連盟(AFC)の方針の下、会場となった埼玉スタジアムと浦和駒場スタジアムには声出し可能エリアが設置された。
埼玉スタジアムでいえば、ゴール裏と呼ばれる南北のサイドスタンド席で声出しが解禁された。特に北側はコロナ禍前のようにチームカラーの赤で染まり、真夏の夜空に響きわたる大音量の声援やチャントで選手を鼓舞し、ブーイングで相手チームの集中力を削いだ。
延長戦を含めた120分間を2-2で終えた準決勝では、PK戦が行われる北側のゴール裏で異変が生じている。決勝進出を懸けたPK戦をチームと共に戦うために、それまで声を振り絞って応援していたファン・サポーターが続々とゴール裏の前席へ集結してきたからだ。
結果として北側のゴール裏上段は空席が目立ち、ピッチに近い位置にはファン・サポーターに加えておびただしい数の応援旗もスタンバイ。全北の選手が蹴る時には大音量のブーイングが浴びせられ、いやでも応でも相手の視界に入ってくるように応援旗が前後左右に大きく振られた。
対照的に浦和の選手が蹴る時には光景が一変する。集中力を乱さないように、という配慮から静寂に支配され、応援旗も下へ降ろされた。動から静、そして動と目まぐるしく移り変わり、スタジアムを揺るがすほどの大歓声とブーイングが交錯する。
ゴールマウスに立つ守護神、キャプテンの西川周作と、柴戸海との交代で111分にベンチへ下がり、勝利を祈っていた伊藤の脳裏にこの時、同じ試合の映像が浮かんでいた。西川が言う。
「過去にも都築(龍太)さんが止めたPK戦を思い出されると思うんですけど」
韓国の城南一和天馬(現城南FC)と対峙(たいじ)した2007年10月のACL準決勝第2戦。2戦合計スコア4-4のまま突入した延長戦でも決着がつかず、もつれ込んだPK戦で相手の2人目を当時の守護神・都築龍太がセーブ。5人全員が決めた浦和が歓喜の雄たけびをあげた伝説の一戦だ。
都築がヒーローになった舞台も、5万人以上の大観衆で埋まった埼玉スタジアム。PK戦を応援するファン・サポーターの方法も今回と同じだった。当時は大分トリニータでプロになって3年目の西川はJリーグを代表して戦う浦和を応援し、9歳だった伊藤は感動で心を震わせた。
「一緒に戦い続けていける環境を、僕たちが示し続ける」15年前の記憶と目の前の光景をリンクさせるように、西川は感謝の言葉を紡いだ。
「浦和レッズのサポーターの素晴らしさというか、彼らの経験値というものがやはりありますよね。ああいう雰囲気を経験しているからこそ、今日も素晴らしい雰囲気をつくってくれた。僕たちのために戦ってくれている、というのがすごく伝わってきました」
全北が先蹴りだったPK戦は、1番手のキム・ボギョンが利き足の左足からゴール左を狙うも、相手の体勢を見極め、コースを完璧に読み切った西川にはじき返されて幕を開けた。
「表情を見ると、相手の方にプレッシャーがかかっていたと思います。向こうが決めなければいけないのがPK戦なので、いかにメンタル的に落ち着いて、僕としては一本止めれば必ず勝てると信じていた部分がありました。あとは僕の後ろで浦和のファン・サポーターの方々が相手へ大きなプレッシャーをかけてくれていたので、一緒に止められたのかなと思っています」
こう振り返った西川は、ど真ん中を狙ってきた2番手イ・スンギの一撃も止めた。西川自身は左へダイブしたが、懸命に残した右足をボールにヒットさせる神懸かったセーブだった。
追い詰められた全北は4人目のキャプテン、キム・ジンスの一撃も右ポストに嫌われる。対する浦和の4人目、江坂任がゴール左隅へ確実に決めて死闘に決着をつけた。
決勝進出が決まった瞬間、ハーフウェーライン上でPK戦を見守っていた酒井は、西川の下へ駆け寄っていった仲間たちとは対照的にその場にひざから崩れ落ちた。安堵(あんど)の思いを漂わせた32歳のファイターは大会期間中に、ファン・サポーターに対してこう言及していた。
「僕たちよりACLを知っている彼らと一緒に戦っているので、そこに関してありがたいとか、そういう言葉はふさわしくないといつも思ってきた。僕たちにとってこれだけアドバンテージのある大会なので、必ず一番上までいかないといけないし、お世辞でもなんでもなく、そこへ向けての12番目の選手だと思っている。すごく頼りにしているし、だからこそ一緒に戦い続けていける環境を、僕たちが示し続けていかなければいけないと思っています」
準々決勝で敗退した神戸・槙野の言葉が、浦和に脈打つ伝統と誇りが浮き彫りにした2度目の優勝を果たした2017年大会を知るただ一人の存在となり、一転して2019年大会では準優勝の悔しさを経験している西川は、日本開催のノックアウトステージが近づいてきた今シーズンのチームに、ある変化が生じたと打ち明ける。
「特に僕からは何も言ってはいないんですけど、みんなの練習に臨む姿勢における緊張感が非常に高くなっていました。若い選手たちも覚悟しているんだと感じましたし、この雰囲気ならばいける、大丈夫だという感覚がありました。みんなで試合中でもミーティングでも話し合いながらいい動きができるようになり、今は伸び伸びサッカーをしていると後ろで見ていて感じています」
準々決勝で全北に屈し、古巣・浦和との対決を逃したヴィッセル神戸のDF槙野智章が試合後に興味深い言葉を残した。ACLに5度出場し、優勝と準優勝を1回ずつ経験している浦和時代を引き合いに出しながら、加入1年目の神戸の現状をこう指摘していた。
「クラブとしてこの大会を取りにいく、という姿勢を出さなければいかなかった。選手一人一人のこの大会に向けたモチベーションも違っていたというか、浦和の時に僕が感じていた『みんなでACLを取りにいこう』とは違うような気がしていた。優先順位がACLよりも、J1リーグ戦の残留争いの方にあったかもしれない」
今シーズンの神戸は開幕から不振に陥り、ノックアウトステージに入る直前でも16位と、このままで終えればJ1参入プレーオフ決定戦へ回る順位に低迷していた。故にチーム全体のベクトルを、ACLに集中させる雰囲気をつくれなかったと、槙野は責任を自らにも向けた。
たとえリーグ戦で苦しんでいようとも、ACLを前にすれば自然と闘う雰囲気が生まれるしかし、浦和も2017、2019シーズンとJ1リーグ戦では苦戦を味わわされ、両方のシーズンで監督交代も経験している。今シーズンも序盤戦は白星が遠く、順位も中位から下位をさまよった時期があった。それでも槙野が指摘したように、ACLを前にすれば「みんなで取りにいく」という雰囲気が自然と生まれた。2007シーズンから脈々と受け継がれてきた合言葉でもあった。
西川が振り返ったように、今大会を前にしても自然と緊張感が生まれた。そこへ、固定されてきたメンバーの中で、酒井の覚悟と決意や、サポーターから主力選手になった伊藤が間近で見てきた歴史、そしてチームの最古参および最年長になった西川の浦和への愛に代表されるさまざまな思いも触媒と化して、多彩なコンビネーションを自在に繰り出せる好循環が生まれた。
さらにリザーブに回ったユンカー、江坂、明本、大久保らが途中出場から高いクオリティーをチームに与える。リカルド・ロドリゲス監督も全北戦後に「選手ならば誰もがスタートから出たいと思う中で、しっかりプレーしてくれた全ての選手に感謝する」と感慨深げに振り返った。
そこへACLの戦いだけでなく、クラブとして常にアジア制覇を目標として掲げてきた歴史と伝統を知るファン・サポーターが、大歓声と状況ごとに変わるチャント、相手へのブーイングを介して“12番目”の選手と化す。理想的なサイクルの末に果たした決勝進出を西川はこう語る。
「決勝に行けたからOKではなく、そこで勝って初めてファン・サポーターの皆さんと喜び合うイメージが僕の中にある。ACLに関しては浦和レッズの名が常にある大会にしたいし、来年のACLに出るためにも、Jリーグで上の順位を目指さなければいけない。シーズン終盤になると面白くなるのがJリーグだし、間違いなくチャンスはあると思っています」
西地区を勝ち上がってきたチームと対峙する決勝は、第1戦が来年2月19日に敵地で、第2戦が同26日に浦和のホームで行われる。しかし、ワールドカップ・カタール大会が開催される関係で、西地区のノックアウトステージは来年2月上旬に行われる日程になっている。
日本も新シーズンの開始直後の微妙な時期となるが、半年後の情勢をあれこれ考えても仕方がない。まずはリーグ戦の残り9試合でノックアウトステージ前の7位からACL出場権獲得圏内浮上への挑戦に集中し、オフを経て、頂点に立てば、浦和にとって5大会ぶり、現行制度のACLではアジア最多の3度目の優勝が懸かる決勝への準備を、浦和に関わる全ての人間が一丸になって整えていく。
<了>
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