中国で数十年間も経済危機が起こらないのはなぜか―中国メディア

Record China / 2019年10月13日 20時0分

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春節(旧正月)シーズンがやって来ると、中国は西側メディアや悲観的経済学者が予測した状況になるようだ。写真は中国。

春節(旧正月)シーズンがやって来ると、中国は西側メディアや悲観的経済学者が予測した状況になるようだ。工場は操業を停止し、店は閉まり、人々は現金を食料品に交換し、多くの家庭が玄関に幸せを願う張り紙をする……メディアや学者はこうした現象を「経済危機」ではないかと疑うが、中国はただ正月を迎えているだけだ。こんな笑い話の中で人々は考える。「中国で数十年間も経済危機が起こらないのはなぜだろうか?」。

1997年、アジア通貨危機の嵐がタイを飲み込み、その後、マレーシア、シンガポール、日本、韓国などの国へ急速に広がり、株式市場と為替市場は暴落し、たくさんの大企業が倒産し、従業員は仕事を失い、景気は後退した。

2008年、米国のサブプライム住宅ローン危機が引き起こした金融危機が世界を巻き込み、米国、日本、欧州連合(EU)など主要な先進エコノミーが危機に深く落ち込み、世界経済の復興は遅く、いまだに危機が暗い影を落としている。

一方で、新中国成立からの70年間、中国経済の成長率は世界の平均水準を明らかに上回ってきた。改革開放の40年間、中国の国内総生産(GDP)の年平均成長率は9.5%、対外貿易額の年平均成長率は14.5%に達し、世界経済成長への寄与度は数年連続で30%を超えている。

こうした数字の背景には、中国が絶えず発展させ、改善することで形成してきた「中国の自信」、「中国の能力」、「中国の経験」があり、これらが相まって数十年も経済危機が発生しない中国の状況を生み出した秘密の鍵になったといえる。

次のようにたとえてみよう。これまで大きな病気をしたことがない人がいたとして、その原因を考えると、第一に体が丈夫なはずだ。中国は立ち上がり、豊かになり、強くなる過程で、体を強く鍛え上げてきた。

不変価格で計算すると、18年のGDPは52年の174倍に増加し、年平均成長率は8.1%だ。このうち79-18年の平均は9.4%で、同期の世界経済の平均の約2.9%を大きく上回る。

改革開放が始まって以降、中国の外貨準備高は緩やかに増加し、06年末に1兆ドルを突破し、日本を抜いて世界一になった。18年末は3兆727億ドルで、13年連続で世界一をキープしている。

工業が発展して飛躍期に入り、12年の工業付加価値額は実質で78年の38.2倍に増えた。13-18年には、中国のハイテク産業の付加価値額年平均成長率は11.7%、設備製造業の付加価値成長率は9.5%に達した。

数組のデータから、中国の経済規模と総合的競争力が大幅に向上し、基本的に安定した金融システムと十分な外貨準備を構築したことがわかる。工業システムも次第に整い、ハイテク産業をはじめとする新原動力の可能性と潜在力は引き続き広大かつ巨大だ。

経済規模の拡大、総合的国力の向上、広大な市場、十分な潜在力が、外部からのリスクと危機が訪れた時に、中国が速やかに効果的に対応することを可能にしている。これこそが中国経済の強靱さの源だ。

新中国成立からの70年間、中国に経済的な変動がなかったわけではなく、中国も同じように国際経済や金融危機の打撃を何度も受けてきた。

88年と94年前後には大規模なインフレが起こり、91-94年には人民元レートが激しく変動して資本流出のリスクが高まった。同時に、97年と08年に外部で起きた金融危機も中国の貿易や金融に相当な打撃を与えた。

ただ他国と異なり、中国は常に危機をチャンスに変え、自国の構造改革とモデル転換の発展を遂げてきた。

中国交通銀行の連平(リエン・ピン)チーフエコノミストは、「その後で外貨準備による資本注入、中国内外での公開の債券発行や上場といった株式制度改革措置を打ち出したため、08年の金融危機発生時に、中国の銀行業は十分な資本金と高い貸出の能力をもちえたのであり、さらに中国金融産業の全体的なリスク対抗力が目に見えて増強され、この危機の衝撃に耐えることができた」との見方を示した。

外部からのリスクに効果的に対処し、危機を速やかにチャンスに変えただけでなく、中国は自国の発展の中で絶えず古い物を捨てて新しい物を生み出し、モデル転換と高度化を遂げてきた。中国は供給側構造改革を推進し、経済の質の高い発展を推進している。また、中国の力強く効果的で主体的なマクロ調整も大きな功績を立てた。

97年、アジア通貨危機の衝撃に直面しても、中国は人民元切り下げは行わない方針を堅持するとともに、輸出を奨励し、外資を導入し、内需を拡大するなどの措置を積極的に採用し、危機が中国経済に与える影響を力強く相殺した。08年、中国と世界の繋がりはますます緊密になり、国際金融危機のこれまで以上に大きな衝撃に直面して、中国は内需を一層拡大し、経済成長を促進する政策・措置を速やかに決定し、産業振興、消費拡大、金融支援、雇用安定などの主体的なマクロ調整措置を通じて、危機に効果的に対処し、経済構造の調整を進めるとともに、発展方式を転換するための有利な条件も作りだした。

同時に、物価水準の全体的安定維持、金融政策と財政政策の協調・協力、経済構造の最適化を促進し、発展の品質と効率を向上させるなどの面において、中国が実践の中で構築してきたマクロ調整システムも重要な役割を果たした。

リスクをたびたび防ぎ、挑戦に何度も立ち向かう試練の中で、中国の能力は増強を続け、中国の特色が日に日に明らかになってきた。中国が取得した発展の成果と経済危機対策の過程での主体的な動きが、世界各国にとってよいモデルになり、グローバル経済ガバナンスはいくつかのよい経験を積み上げている。

現在の状況をみると、グローバル経済の下ぶれ圧力は絶えず蓄積し、経済低迷のリスクがますます増大した。最近は、国際通貨基金(IMF)が今年のグローバル経済成長率予測を3.2%に下方修正し、過去10年間で最低になった。

未来に向かって、中国は経済危機が発生しないというボーダーラインをどうやって守り続けるか。潜在的な危機・リスクに効果的に対処するにはどうすればよいか。

HSBCアジア太平洋地域の王冬勝(ワン・ドンション)行政総裁は、「複数当局にまたがった金融管理監督の協調メカニズムを強化し、統一的で、協調的で、効率の高い金融監督システムを構築しなければならない。より高い次元でグローバル経済ガバナンスに関与し、グローバル経済・金融分野の改革を建設的に推進しなければならない。市場の予想を誘導し、市場の信頼感を高める能力を向上させなければならない」と述べた。

習近平(シー・ジンピン)国家主席が第2回「一帯一路」(the Belt and Road)国際協力サミットフォーラムの開幕式で述べたように、「より開放的な中国は、世界と共により良好な相互交流を行い、より進歩的で繁栄した中国と世界をもたらすことになる」。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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